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2021/06/01●今号のテーマ
【植物】「大木」にはなりません:ウド
「独活もはや 喰ハれぬ迄の 若葉哉」
(与謝蕪村)
(解釈: ウドも早や、食べられなくなるほど若葉が生い茂っているよ。)
春から初夏にかけては、山菜がおいしい季節です。灰汁や筋を取ったりと、下処理に時間がかかるものが多いので、なかなか食材として手の出ない方もいらっしゃるかもしれませんが、山菜独特の爽やかな風味や食感など、旬の味としてぜひ楽しみたいものです。
さて、「ウドの大木」として不名誉な表現で知られる「ウド」は、現代の食卓では数少ない日本原産の山菜・野菜です。食用にするのは若い根茎で、これが長ずると2mもの丈高となり、食べられなくなることからこのような表現が生まれましたが、木ではなく、ウコギ科(セリ科の近縁)の多年草です。
かつては洞穴のことも「ウド」と呼んでおり、植物の「ウド」という和名は、長じて葉が生い茂ると中空(うつろ)になることからついたと考えられています。平安時代に書かれた『延喜式』や『本草和名』には、「ウド=宇土、宇都」またはタラノキの仲間であることから「ツチタラ=都知多良、豆知多良)」という記述が見られます。「独活」という字は漢名から当てられたものですが、これは中国六朝時代の医学者・科学者である陶弘景によれば、茎がまっすぐに伸びて風にも揺られず独立しているさま(「一茎直上して、風に搖られず。故に獨活と曰う」※)から来ているそうです。
※「独活」と呼ばれる植物は多くあり、これはセリ科のハナウドを指しているようです。
続きはこちらでどうぞ:
「独活(ウド)は大木にあらず」
~季節の使い・JTCO『風物使』芒種号~
+‥‥+ 2021年立春号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
・今号のテーマ
【植物】「大木」にはなりません:ウド
・季節のレシピ
【山形県の郷土料理】山菜おこわ
・和遊苑 おすすめの一品
【姫革】猫好きにはたまらない!姫路生まれの庭ネコグッズ
【姫革】手触りに癒される!ノートPC・タブレットケース ・編集後記
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