チャンチャコ踊りを掲載しました
2010/12/13今を去ること550年ほど昔、当地は大干ばつに見舞われ村は疲弊を極めておりましたが、たまたま通りかかった諸国廻国中の伊勢国桑名の山伏が村人に踊りを教え、村の家が3軒になるまで踊りを奉納すると願をかけたのが始まりといいます。これにより大干ばつは収まり村は救われ、それ以後約束どおり奉納されているのだそうです。 踊りは十番あり、いずれも10人ほどの子供たちが、笛・鉦・太鼓に合わせ、囃子唄を歌いながら踊りますが、囃子唄は、永正15年(1518)に成立した『閑吟集』の歌と一致、共通するものが多く、この芸能の成立時期が推測させます。地元に残された記録では、チャンチャコ踊りを伝えた山伏は文明元年(1469)に死去したということです。 いずれにせよ、室町時代後期頃の風俗を今に伝える貴重な踊りであることは疑いありません。
[宍粟市無形文化財]
◆チャンチャコ踊り
http://www.jtco.or.jp/bunkakan/?act=detail&id=13&p=0&c=19
提供:しそう観光協会