メルマガ『風物使』雨水号を配信
2017/03/01●今号のテーマ
【生物】河童の子ども?:カワウソ
「水むすぶかひも渚のたはれ男と 誰かはうそを月の夜ごとに」
(木下勝俊『四生歌合・けだ物の歌合』)
(訳: 月夜の晩ごとに渚に出てきて、貝で水を掬って戯れるかわうそを、水
に恋した男という人がいるよ。)
雨水の初候を、中国では「獺祭魚(たつ うおを まつる=獺が捕らえた魚を並
べて食べる)」と言います。「獺祭(だっさい)」と言えば、有名な日本酒の
銘柄にもなっていますから、「獺=カワウソ」であるとご存知の方も多いこと
でしょう。かつては日本中に生息していましたが、残念ながらニホンカワウソ
は2012年に環境省により絶滅が宣言されてしまいました。今日は水辺にカワウ
ソが戯れた昔日を懐かしみながら、彼らが日本人にとってどのような生き物だ
ったのかを見ていきましょう。
「獺祭魚」とは、カワウソが捕えた大好物の魚を川岸に並べる習性を、ご先祖
様に供物を捧げるさまになぞらえたものです。唐の政治家・詩人の李商隠は、
カワウソのようにたくさんの書物を周囲に並べて詩を作ったことから、自らを
「獺祭魚」もしくは「獺祭」と呼びました。ここから、「獺祭」は多くの書物
を調べ、引用する人の意にもなりました。
続きはこちらでどうぞ:
「獺月夜に戯る」~ 季節の使い・JTCO『風物使』雨水号
+‥‥+ 2017年立春号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
・今号のテーマ……… 【生物】河童の子ども?:カワウソ
・季節の行事………… 長龍神事 [三重県多気町]
・和遊苑 おすすめの一品 【箱根寄木細工】名刺入れ・カードケース
・JTCOからのお知らせ 3月の歌舞伎座は、関西・中部の職人が出店!
・編集後記
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