【減圧蒸留法】漆試し塗りご案内
2022/11/21いわて漆テック株式会社は、NPO 法人日本伝統文化振興機構(JTCO)の提案で、日本の伝統産業である漆産業の技術革新を図り、伝統技術を守りながらも新しい技術を開発して、漆産業にイノベーションを起こし、衰退する漆産業の振興を図る事業を始めました。
令和3年3月に、岩手県浄法寺漆生産組合にご協力を頂き、岩手県奥州市に「いわて漆テック株式会社」を設立し、令和4年6月には「いわて漆テック株式会社 奥州漆研究所」を立ち上げました。
いわて漆テック株式会社では、漆精製の新しい技術として、「減圧蒸留法による精製技術」を開発し、高品質で安定した成分の漆を精製し、低価格の漆を製造する事に成功、現在、製品化を開始しております。
(この減圧蒸留法は、釜山大学前教授 李 福律博士とNPO 法人日本伝統文化振興機構(JTCO)副理事の及川との共同研究開発で開発したもので、製法特許数点を登録しました)
従来の加熱式の透黒目漆精製法は、なやし工程、黒目工程で約8時間の作業時間を要していましたが、減圧蒸留法では、なやし・撹拌・水分除去までの工程で、約3時間半と精製にかかる時間が大幅に短縮できました。
また、従来の精製法では45度以下の加熱で攪拌精製しますが、減圧蒸留法では25度から35度の低温で減圧蒸留精製します。さらに、水分量、透明度、光沢、ラッカーゼ活性、ウルシオール含有量等を分析機器によって測定し、高品質で安定した成分の黒目漆を精製・供給する事が出来るようになりましたので、オリジナル漆のご注文もお受けできます。
今回の試し塗については、料金は発生しません。
今後の製品開発のために、色々な方々にいわて漆テックの漆をお試しいただき、ご意見を伺いたいと思っております。
ぜひ、お気軽にお申し込みください。
試し塗りを頂く漆の種類 (中国 城口生産漆)
・透黒目漆 25g
・呂色黒目漆 25g
・各種色漆 25g
※こちらから各種1~2種類をお選びいただきます。
評価方法(評価表をお送り致しますので下記をご記入頂きます)
・作業を行っていただく温度、湿度をご記入いただきます。
・透明度、粘度、硬化時間、硬化後の塗膜の硬さ、艶について選択肢がありますので一番近いと感じた選択肢をお選びいただきます。
・その他、お気づきの点をご記入いただきます。
評価期間
・毎月月末に漆を精製し、月初に発送いたします。
・2週間~1ヶ月程度の間に評価のご返送をいただきます。
※ご評価いただく漆は、中国城口産の生漆から精製しております。
※国産漆(岩手県浄法寺漆生産組合が生産した漆)のご希望の方は、ご連絡下さい。
お問い合わせ先
いわて漆テック株式会社
TEL(広島 事務局):082-230-0243、(奥州漆研究所):0197-31-1164(12月中旬開通)