NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。

JTCO日本伝統文化振興機構
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JTCO: Japanese Traditional Culture Promotion & Development Organaization

【報告】Japan Expo に出展!

2013/07/04
【報告】Japan Expo に出展!

このイベントは好評のうちに終了しました。
「活動報告」にてイベントの様子をご覧ください。



2013/09/05
活動報告

期間: 2013年7月4日~7日
場所: パリ・ノールヴィルパント展示会場


今年は14回目の開催となり、会期中4日間で昨年を上回る23万人を集めたパリ・ジャパンエキスポ。アニメやマンガ、コスプレといった、サブカルチャーのみならず、武道や芸能、美術工芸品といった伝統文化も紹介する、ヨーロッパ最大の日本文化の祭典です。

数年前より、日本の伝統文化をヨーロッパで紹介するための「JapanMoment 文化パビリオン WabiSabi」という専用のエリアが設けられ、音楽の演奏や美術品の展示などが行われています。JTCOでは、このエリアの前に設営された「WabiSabiサテライト」という販売エリアで、今年初めてJTCOのショップ『和遊苑』でお取り扱いする姫革細工、箱根寄木細工、印伝の販売を行いました。


一日中アツい!ジャパンエキスポ会場

パリ・ノールヴィルパント展示会場は、パリの北に位置するシャルル・ドゴール空港より、市内への電車で2駅の場所にある、日本で言えば東京国際展示場や幕張メッセのようなイベント施設です。
会期中は、空港と市内を結ぶ電車にはコスプレイヤーたちが朝夕わんさと乗り込むため、それだけでもイベントアピールは抜群で、もはやパリの夏の風物詩となっているのでは・・・と想像されます。


会場までの道には、アニメやコミック系の看板が立ち並ぶ(開催前日)


広大な敷地にいくつものイベントホールがあるパリ・ノールヴィルパント展示会場(開催前日)

ジャパンエキスポの会場は、広大なイベントホールをいくつも借り切っているため、出入り口を間違えると迷子になってしまうほどです。そんな広い会場が人を掻き分けて進まなければならないほど朝から終了までごった返し、自慢の衣装やメイクで身を飾った人たちが行き交う・・・本当に「アツい」イベントなのです。

準備中の前日に行ったときには、まだブースの設営も追いついておらず、明日からの開催は大丈夫なのだろうか・・・と心配になりましたが、当日の朝にはきちんと準備が整っており、和遊苑の出品エリアも陳列を整えて、無事お客さまをお迎えすることができました。


当日は朝から押すな押すなの大混雑


ギフトにも自分にも。パリっ子の感性にも響く、日本の伝統工芸

和遊苑のブースは、WabiSabiパビリオン正面で、NHKワールドさんが主催する大人気のカラオケブースにも程近いところにあり、1日中多くの人々が行き交います。陳列した商品に目を惹かれて足を止めてくださる方も多く、じっくりと眺めた後、「これは何でできているの?」「どうやって作るの?」「作るのにどれくらいかかるの?」など、商品の背景についていろいろと詳しく質問してくださいました。商品のデザインだけでなく、それがどのようにできているのかも重要な説明ポイントだったかと思います。


ボーカロイドの「やまちゃん」がNHKワールドさんのブースに登場


WabiSabiサテライトの『和遊苑』ブース

今回出展したのは、姫革細工、箱根寄木細工、印伝でしたが、これらの商品のデザインはパリっ子の感性にも響くようで、多くの方が「C'est très joli!(とてもきれいね!)」と繰り返し言ってくださいました。必ずしも、カラフルで華やかなものだけがそのような反応をいただくのではなく、姫革では単色のブルーの唐草、寄木細工では麻の葉、そしてシックな印伝も好評でした。

今回はフランスでの初出展だったため、どのような方がどのような反応をされるのか興味津々でしたが、10代の若者から年配の方まで、幅広い層に好評ということがわかりました。実際にお買い上げくださった方は、意外にも20-40代の男性が多く、ご自分用だけでなく、恋人や奥様へのプレゼントに、という方もかなりの割合でいらっしゃいました。大切な方への贈り物に選んでいただくのはとても光栄に思いました。一番人気は価格が手ごろな姫革の商品で、お一人でご自分とお友達へのプレゼントに柄違いの小銭入れを複数お買い求めくださった若い女性もおられました。

「これは印伝ですか?僕は大好きなんです」とおっしゃった方がいたのでお話を伺うと、お手持ちの刀の鞘に印伝が使われているのだそうです。伝統工芸品との出会い方もいろいろで、思いがけないところでファンになる方もいらっしゃるのだな、と興味深く思いました。

『和遊苑』はこれまでオンライン販売を中心に行ってまいりましたが、実際に手にとっていただくことで伝統工芸品の素晴らしさをお分かりいただけることも多いかと存じます。10月には新装オープンした歌舞伎座の地下で1ヶ月間、販売を行う予定です。フランスでも好評を博した日本の伝統工芸品を、一人でも多くの皆さまにご紹介する機会をいただければと存じますので、お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りくださいませ。


▼関連リンク
Japan Expo 日本語サイト:http://nihongo.japan-expo.com/
Japan Expo 英語サイトhttp://www.japan-expo.com/