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JTCO日本伝統文化振興機構
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JTCOメルマガ『風物使』

2015年01月30日 配信
「福を巻き込み春を迎える」~ 季節の使い・JTCO『風物使』立春号

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 「福を巻き込み春を迎える」~ 季節の使い・JTCO『風物使』立春号
    vol.76 2015年1月30日発行(旧暦 12月11日・師走)

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 ジンにお申し込みくださった方、もしくは当機構活動にご協力いただ
 いている個人/団体/法人様にお送りしています。
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拝啓
2月4日は立春です。吹く風に寒さを感じる今日この頃ですが、日増しに膨らむ
梅の蕾を眺めていると、春の訪れを待ち遠しく感じます。抵抗力が弱り、イン
フルエンザや風邪にかかりやすい時期でもあるので、みなさまも十分にお気を
付けください。

+‥‥+ 2015年立春号  目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ………   【食物】福を巻き込む:恵方巻
 ・季節の行事…………   米川の水かぶり [宮城県登米市東和町]
 ・和遊苑 おすすめの一品 【姫革・白なめし革】長財布
 ・JTCOからのお知らせ   バレンタイン特集開催中!
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…

【食物】福を巻き込む:恵方巻

立春の前日に当たる2月3日は厄落のため節分の行事として「豆まき」が行われ
ます。(豆まきについて:http://www.jtco.or.jp/magazine-list/?act=detail&id=118)
同日に食べる恵方巻も、縁起を担ぐ行事として一般的に定着しています。(*1)

恵方巻は、節分にその年の最も良いとされる方向に向かって太巻き(巻き寿
司)を食べる風習を言います。その方向には福徳(金運や幸せ)を司る歳徳神
がいるとされ、その方向を向いて食べる事で、1年の縁起を担ぐといわれてい
ます。

恵方巻は、恵方を向きながら願い事をしながら無言で一気に1本丸ごとの巻き
寿司を食べきることで、願いが叶うとされています。海苔巻を丸かぶりするこ
とから、「丸かぶり寿司」や「丸かじり寿司」と言った名称でも親しまれてき
ました。

巻き寿司を切らずに食べる食べ方は「長いものは縁起が良い」「縁を切らな
い」という意味も込められています。食材には、商売繁盛や無病息災を願って
桜でんぶ、うなぎ…といった7種類の具材が使われています。これは、七福神
にちなんだもので、商売繁盛や無病息災を祈願して、「福を巻き込む」という
願いも込められています。

恵方巻の起源には諸説あり、一説には江戸時代末期に大阪船場の商人が商売繁
盛、無病息災、家内安全を祈願する風習として始まったとされています。(*
2)大正時代には、大阪の花街でお新香を巻いた海苔巻を恵方に向かって食べ
る風習がありましたが、一度は廃れてしまいます。1977年に大阪海苔問屋協同
組合が大阪で街頭イベントとして「節分の丸かぶり」を取り入れた「巻き寿司
早食い競争」と題した「海苔祭り」を開催され、そのイベントがマスコミに取
り上げられたのをきっかけに復活し、関西地方では一般的な風習となりました。
「海苔祭り」は全国の主要都市でも宣伝されるようになり、全国的にも風習が
広まりをみせるようになりました。(*3)

恵方巻という呼び名で親しまられるようになったのは近年ことで、以前は前述
のように丸かぶり寿司や地方によっては開運巻き寿司などとも呼ばれていまし
た。「恵方巻」という名で浸透するようになったのは、広島県の某社コンビニ
ストアの一部の店舗で、1989年に縁起のいい風習として「恵方巻」というネー
ミングで販売したのが始まりとされています。(*4) 大阪の太巻きを食す風
習はすでに関西以外の地方で広まっていましたが、それが「恵方巻」という名
称とあわせることで全国的に急速に知れ渡るようになりました。

2015年の恵方の方位は、「西南西」です。かつては、恵方巻を食べる時だけで
はなく、初詣での神社や、初めての事を行う時でさえその年の恵方を向って行
っていたのだそうです。
みなさまも、今年は恵方を食べるだけではなく 西南西におでかけされてみて
はいかがでしょうか。

<参考文献>
*1由来・語源辞典, 恵方巻, http://yain.jp/i/恵方巻き
*2 岩崎竹彦 2003 フォークロリズムからみた節分の巻ずし『日本民俗学』236
*3 All About 2015恵方巻の方角と謎を解明,
http://allabout.co.jp/gm/gc/220582/2/
*4セブンイレブン, 今では、どこでも見られる恵方巻ですが…。,
http://www.sej.co.jp/products/trivia/trivia_05.html


,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

米川の水かぶり
[宮城県登米市東和町](2月11日・水曜日)

国指定重要無形民俗文化財の米川の水かぶりは、古くから伝わる火伏せ行事で
す。初午の日の朝、町内在住の男たちが裸に「あたま」と「わっか」と呼ばれる藁
装束としめ縄を身につけ、顔にかまどの煤(すす)を塗り、地区の屋根に向かって
水を掛けながら、町中を南から北に走り抜ける。一行が通りかかると町内の
人々は、争って装束の藁を引き抜き、我が家の屋根に上げて火伏のお守りにする。

地区以外の人が参加すると火災が起こるという言い伝えがあるため、参加はで
きないが、見学は可能。

宮城県観光連盟「米川の水かぶり」
http://www.miyagi-kankou.or.jp/sp/kakikomi/detail.php?id=1303
※PCサイト

,:* 和遊苑 おすすめの一品 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥

【姫革・白なめし革】長財布
http://wayouen.jp/?mode=cate&cbid=1488736&csid=1&page=1

今回は、お陰さまで当サイト一番人気となっております、 姫革・白なめし革
の中から「長財布」をご紹介させていただきます。かさばりがちな長財布も、
軽くてしなやかな姫革のこのお財布なら、たっぷり入れてもコンパクトでス
マートに持ち運べます。

男性向けには、ペイズリーと唐草の柄が人気です。

【姫革・白なめし革】長財布 <ペイズリー・ブルー>
http://wayouen.jp/?pid=79838963
※他に、グリーン、ブラウンのご用意がございます。

【姫革・白なめし革】長財布 <唐草・グリーン>
http://wayouen.jp/?pid=59486470
※他に、ブルー、レッドのご用意がございます。

大切な方への贈り物に、自分へのご褒美にも、是非ご検討ください。


,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

バレンタイン特集開催中!

当機構のオンラインショップ『和遊苑』で、バレンタイン特集を開催中です。

http://www.jtco.or.jp/news/?act=detail&id=72

もうすぐ、バレンタインですね。皆様は、大切な方に贈るプレゼントはもうお
決まりですが?
素敵なあの人に何を送ろうかと考えている皆様、是非『和遊苑』をご利用くだ
さい。
長く受け継がれてきた歴史を持つ伝統工芸品の数々は、大切なあの人にあなた
の想いを届けてくれることでしょう。

1年に1度の大切な日だからこそ、特別な贈り物をしたいですね。

和遊苑       :http://wayouen.jp/
バレンタイン厳選  :http://wayouen.jp/?mode=grp&gid=1061912


,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第76号(2015年立春号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

暦の上では2月4日は立春ですが、本日は雪が降るなどまだまだ寒い日が続き
ますね。1月はパリの一連の事件や、今も緊張状態の続くイスラムの日本人拘
束事件が印象に残っています。事件そのものに焦点を当てるだけではなく、私
たちひとりひとりがどうしてそのような事が起こるのか、その背景にも興味を
持つことが事件を風化させないためにも最も大切な事ではないのでしょうか。

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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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【発行元】

特定非営利活動法人 日本伝統文化振興機構(JTCO)
〒105-0002 東京都港区愛宕1-3-2-1401
TEL/FAX: 03-3431-5030
Webサイト: http://www.jtco.or.jp/
編集責任者: 小坂 典子

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