神社と寺院
2011/01/15神社と寺院
6世紀頃日本に伝わった仏教は、それ以前からあった先祖崇拝を中心とする神社信仰と共存する形で発展したといわれます。このころは神社の境内に寺院が置かれて、神社と寺院が共存していたわけです。「神仏習合」の初めの頃は寺院は神社の付属的なもののようです。
これを「別当寺」いって神社の神官が寺院の住職をかねており、この別当とは兼職とか長官という意味で用いられていたといわれます。このようは「別当寺」のことを「神宮寺」とか「神護寺」といわれていました。
神仏信仰は中世以降は民俗信仰として盛んになっていきますが、同じ信仰対象を持つ人が集まって「講」が結成するようになり、全国に広まって行きます。特に庚申講や念仏講、富士講などの講は全国の村々まで広まったと言われます。庚申講は「無病息災」を願い、念仏講は「南無阿弥陀仏」を唱えて極楽往生を願い、富士講は霊峰富士山を信仰対象として、大願成就を記念したといわれます。(参考 江戸・東京文庫より)