田植えの頃
2010/06/30田植えの頃
田植えの頃、あまり気温が上がらず稲の背丈がなかなか伸びなかった稲も、今では一面が緑に覆われるまでになっています。やがて実りの秋になって収穫になるわけですが、自然の恵みをたっぷり受けて育つ植物の不思議さと尊さに感心します。
もし太陽が無ければ、もし空気が、水が無ければと思うと、その存在にただただ頭が下がります。日本人がずっと育んできた、すべてのものに神の命が宿る思想も、そうした考えから生まれてきたように思います。
もちろんそれは、人に対しても同じで、お互いがお互いを尊重し労わりの心を持って接していました。道具を使うにしても、そこに命があるとして大切に使いました。
日本文化を大切にすることは、こういう日本人の心を大切にすることではないでしょうか。御飯を頂くとき、お腹を満たすだけでなく、大自然の恵みについて会話が出来るような家族でありたいと願っています。
桜木升晴