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JTCOメルマガ『風物使』

2011年02月28日 配信
「花の香りに風ぬるむ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』雨水号

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 「花の香りに風ぬるむ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』雨水号
    vol.17 2011年02月28日発行(旧暦 1月28日・睦月)

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拝啓
関東地方では春一番が吹き、春の訪れを感じる今日この頃、皆さまいかが
お過ごしでしょうか。寒く雪の多かった今年の冬もそろそろ終わりが見え
てきたようです。気温の変化に気をつけて過ごしましょう。


+‥‥+ 2011年雨水号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・季節の祭り…………… 学問成就と梅の香り:『梅祭り』
 ・旬の味………………… 帆を立てて進む?:『ホタテ(帆立)』
 ・季節の花……………… 蕾でも香ります:『ジンチョウゲ(沈丁花)』
 ・編集後記


○o 季 節 の 祭 り ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

学問成就と梅の香り:『梅祭り』

「風寒み 雪にまがへて咲く花の 袖にぞうつれ 匂(にお)ふ梅が香」
(菅原道真)

(訳:冷たい風雪に咲く梅の花の芳しいこと。涙に暮れる私の袖にもその香
りを分けておくれ。)

国公立大の入試も2次試験が始まり、今年の受験シーズンもいよいよ大詰め
を迎えました。今年も多くの受験生が、不安や期待を胸に天神さまに合格
祈願に出かけたのではないでしょうか。

天神さまの祭神は、平安時代の優れた政治家・学者であり、歌人でもある有
名な菅原道真公です。道真公は、幼い頃から詩歌に秀で、若くして役人に取
り立てられてからは順調に出世して国政の重要な職務を担います。ところが
57歳のとき、政敵藤原氏の陰謀により九州の大宰府に左遷され、その地で没
します。その後、都では政敵が次々に死んだり、天変地異が多発したりした
ため、人々は道真公の祟りとしてその御霊を鎮めるために道真公を天神(雷
神)として祀る天満宮を建立したのでした。

冒頭の歌は、大宰府に下る途中の大輪田泊(現在の兵庫港)に上陸したとき、
今を盛りと咲く梅の花を見て詠んだ歌です。道真公の梅の歌は、都を去ると
き屋敷の庭の梅を見て詠んだ、「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ」が有名ですね。各地の天神さまには多くの梅の木
が植えられ、シンボルとしても梅紋が使われています。中国の故事には梅の
花は学問が栄えるときにより芳しく香るという言い伝えがあり、別名「好文
木」と呼ばれます。若き日の道真公も梅の香りの中で伸びやかに学問ができ
たと記しています。梅は揺れ動く人生のさまざまな場面で道真公の心を慰し
た、特別な花だったのでしょう。

受験前には咲き初めだった梅も、今が盛りです。花の見ごろが終わる頃には、
多くの高校生の進路も決まっていることでしょう。ですが、勉強は一生続く
もの。現役の受験生も昔の受験生も、実りある人生のために、生涯の学問
成就を梅の香の芳しい天神さまに今一度祈願してはいかがでしょうか。

▼湯島天神(東京)梅祭り ~3月8日まで
週末にイベントが開催されます。梅祭り期間中は宝物殿の割引あり。
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/ume/index.htm

▼北野天満宮(京都)梅苑公開 ~3月中旬まで見ごろ
50種約1,500本の梅が公開されています。
http://www.kitanotenmangu.or.jp/ume/info.html

▼大宰府天満宮(福岡)~3月中旬まで見ごろ
全国から「献梅」として捧げられた約200種が楽しめます。
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/home.htm


○o 旬 の 味  ━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

帆を立てて進む?:『ホタテ(帆立)』

現在では養殖技術も進み、年中美味しく食べられるホタテですが、旬は産卵
期前の冬から春にかけての、ちょうど今頃になります。この頃には身が厚く
なってタンパク質も増え、旨みが増します。

日本では、古くから和名として「帆立貝」が使われていたようですが、これ
はホタテが片方の貝殻を船にし、もう片方を帆のように立てて海面を移動す
るという俗信から来たそうです。実際は殻を開閉して水を噴射する勢いで移
動するのですが、この勘違いと末広がりの形のおかげで「順風満帆」という
語や「高砂やこの浦舟に帆をあげて~(夫婦愛と長寿を寿ぐ能の一節)」と
いう謡曲にかけて、大変おめでたい食材とされています。また、扇に似てい
ることから「オウギガイ(扇貝)」や「ウミオウギ(海扇)」、または秋田
藩主佐竹氏の家紋が扇型であることから、「アキタガイ(秋田貝)」などと
も呼ばれます。

ホタテは高タンパク低脂肪で、コレステロール値を下げ、動脈硬化や高血圧
を予防すると考えられているタウリンやビタミンB2、鉄や亜鉛などのミネラ
ルを豊富に含みます。また、旨み成分のグルタミン酸、アスパラギン酸やグ
リシンなどのアミノ酸を多く含みます。

ホタテの主な産地は北海道の噴火湾やオホーツク海、青森の陸奥湾などです。
北の海で長い冬を越し、春に向けて旨みをたっぷりと蓄えた旬のホタテを、
ぜひ味わってみてください。

▼ほたて貝味噌焼(青森県)
ホタテを味噌で煮込み卵でとじた、青森の郷土料理です。
http://www.piconet.co.jp/magazine/recipe/115.html


○o 季 節 の 花 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

蕾でも香ります:『ジンチョウゲ(沈丁花)』

「沈丁花 いまだは咲かぬ 葉がくれの くれなゐ蕾 匂ひこぼるる」
(若山牧水)

(訳:ジンチョウゲの花はまだ咲かないのに、葉のかげの紅のつぼみからは、
もう香りがこぼれてきているよ。)

冬の寒気がぬるむ頃、遠くからでもよい香りを漂わせ、春の訪れを告げるジ
ンチョウゲ。この花は中国中部以南、ヒマラヤ原産で、日本には室町時代に
は栽培されていたとされています。

香木の「沈香(じんこう)」や、香辛料である「丁子(ちょうじ=クロー
ブ)」のような香りをもつ花という意味で、「沈丁花」とつけられたと言わ
れています。「千里花」とも呼ばれるように、遠くまで届く非常に強い香気
を放つため、茶の湯ではお香の香りを邪魔するとして禁花となるほどですが、
秋のキンモクセイと並んで、季節の移ろいを強く嗅覚に感じさせる花です。

中国では、ある僧が山中でジンチョウゲの香りに目を覚ましたという故事か
ら、「睡香(スイコウ)」、転じて「瑞香(ズイコウ=吉祥の香り)」、と呼ば
れて縁起のよい花として珍重されています。

この花の香りが漂い始めると、それに続いて春の花がいっせいに咲き始めま
す。寒かった冬もあとわずかと、ジンチョウゲの香りが教えてくれているの
ですね。


○o 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第17号(2011年雨水号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

2月の中旬から1週間ほど香港にいたのですが、そのときバスの車体広告に燦
然と北海道のホタテが輝いていたのを見てびっくりしました。北海道は、中
華圏の人気ドラマの舞台になった影響もあり、美味しい食べ物と美しい自然
で中国系の人に人気の旅行先です。ぜひたくさんの人に来ていただいて、グ
ルメや観光を楽しんでいっていただきたいですね。

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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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