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JTCOメルマガ『風物使』

2010年12月16日 配信
「寒風に水仙咲く」~ 季節の使い・JTCO『風物使』大雪号

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  「寒風に水仙咲く」~ 季節の使い・JTCO『風物使』大雪号
    vol.12 2010年12月16日発行(旧暦 11月11日・霜月)

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拝啓
冬らしく冷え込む日も多くなってきた今日この頃、皆さまいかがお過ごし
でしょうか。お歳暮やクリスマスプレゼントなど、贈り物を選ぶのも多い
時期ですね。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、お買い物を楽しみましょ
う。


+‥‥+ 2010年大雪号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・季節の祭り…………… 正月準備はここから始まる:『すす払い』
 ・旬の味………………… 将軍様のお気に入り:『コマツナ(小松菜)』
 ・季節の花……………… 水辺で咲く仙人:『スイセン(水仙)』
 ・JTCOからのお知らせ… 水墨画デモ&講座参加者募集中!1月29日(土)
 ・編集後記


○o 季 節 の 祭 り ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

正月準備はここから始まる:『すす払い』

今年も各地のお城や神社仏閣ですす払いが行われる季節になりました。年末
と言えば大掃除ですので、すす払いも単に部屋や建物をきれいにする行事と
思われそうですが、これにはちょっと深い意味があるのです。

古来、日本では正月に五穀豊穣をもたらす歳神(としがみ)を迎える習慣が
あり、その準備として住居や建物を清める意味で大掃除が行われました。朝
廷では奈良時代には穢れを祓うための道具としてほうきが使われており、こ
のころからすでに掃除は単に汚れを取り払うだけの行為ではなく、神事の一
部として捉えられていたと考えられます。

「すす払い」の習慣が定着したのは平安時代といわれており、「掃除(また
は掃治)」という言葉が使われるようになったのもこのころなのだそうです。
鎌倉時代以降は、禅宗の修行の一環として寺院で掃除が奨励されるようにな
ります。そうきんは「浄巾(じょうきん)」と呼ばれていたそうで、ここか
らも掃除が清めとして捉えられていたことが伺えますね。

大正時代頃までは、「すす払い」は、「正月事(=祭り)始め」の行事のひ
とつとして12月13日に行われることが多く、これを「煤取節句」「煤払い節
句」と呼ぶ地方もありました。この日は仕事を休んで一家総出で家の隅々ま
できれいにし、それが終わると神様に「煤取団子」を供え、家族で「煤掃き
餅」「煤掃き粥・雑炊」などを食したそうです。その後でつかるお風呂は
「煤湯」というそうですから、これで家も身も清めは完璧ですね。

何かと気ぜわしい師走で、億劫になりがちな大掃除ですが、皆さんのご自宅
でも「すす払い」で心身ともにさっぱりして、歳神様が来年たくさんの幸福
を運んできてくれるよう準備をしておきましょう。


○o 旬 の 味  ━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

将軍様のお気に入り:『コマツナ(小松菜)』

今ではスーパーで年中手に入り、食卓に上ることも多いコマツナ。もともと
は冬が旬で、「冬菜」「雪菜」とも呼ばれ、昔からお正月の雑煮には欠かせ
ない青菜でした。

コマツナの原産地は、南ヨーロッパとも中国とも言われています。日本に入
ってきた時期は定かではありませんが、日本中でその仲間が栽培されており、
群馬では「武州寒菜」、新潟では「大崎菜」、関西では「黒菜」など、それ
ぞれの土地の呼び名で呼ばれています。カロチンやビタミンB1・Cなどのビ
タミン群や、カルシウム、リン、鉄などのミネラルが豊富に含まれており、
特に、カルシウムはホウレンソウの3倍も含まれているそうです。

コマツナは漢字では「小松菜」と書きますが、これは東京都江戸川区小松川
の地名に由来しているとする説があります。8代将軍徳川吉宗は、ある日鷹
狩りの途中で立ち寄った香取神社で、餅と青菜の澄まし汁を供されました。
吉宗公はこの青菜をたいそう気に入り、神主に「この菜をなんと申すか」と
お尋ねになりました。困った神主がとっさに「ここは小松川だから小松菜と
呼べ」と言ったのがこの青菜の名前になったということです。現在の香取神
社には「小松菜ゆかりの里」の記念碑があり、江戸川区の菓子匠では、コマ
ツナを使った銘菓が販売されています。まさに、コマツナの里なのですね。

これから続く寒い季節、コマツナは霜が降りると甘味が増して、さらにおい
しくなります。おひたしや炒め物、鍋物の具などに活用して、たっぷりの栄
養をいただきましょう。


○o 季 節 の 花 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

水辺で咲く仙人:『スイセン(水仙)』

「ふりかくす 雪うちはらひ仙人(やまびと)の 名もかぐはしき 花を見る
かな」(千種有功『千々廼屋集』)

(訳:降り積もる雪を取り払うと、仙人というその名も香りも芳しい花が佇
んでいました。)

水に映る自分の姿に見とれているうちにスイセンの花に変えられてしまった、
ギリシア神話の美少年ナルキッソス(ナルシストの語源)の話は有名ですね。
スイセンは遠く地中海沿岸が原産で、唐代の中国に伝えられると、その姿を
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」と喩えられ
ました。

日本の気候と相性がよく、そのままでもどんどん増えるので、比較的暖かい
本州以南の海岸近くで野生化したスイセンが見られます。静岡県の伊豆や福
井県の越前岬の群生地が有名です。

スイセンが日本にたどり着いたのは平安末期と言われていますが、不思議な
ことに和歌に詠われるようになったのは近世以降のことなのだそうです。和
名はなく、中国語の「水仙」をそのまま音読みしていますから、それ以前に
は歌を詠む人たちの目にはあまり触れなかったのでしょうか。

冒頭の歌のように、寒い季節に凛と咲き香るスイセンはまさにこれからが開
花の時期です。ギリシアでも中国でも美の化身と称えられたその姿を、冬の
一日存分に楽しんでみたいですね。


▼水仙まつり [静岡県下田市] 12/20~1/31
海近くの花園で、ハイキングも楽しめます。
http://www.shimoda-city.info/eve02.html



○o JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

2011年1月29日(土)水墨画のデモ&体験講習詳細決まりました!

JTCOでは、国際墨画会さまのご協力を得て、新年の1月29日(土)の13:30よ
り、虎ノ門で気軽にご参加いただける水墨画のデモ&体験講座を開催いたし
ます。

来年こそは自筆の墨絵で素敵な年賀状を送りたい、ちょっと絵に挑戦してみ
たいと思っている方、ダイナミックで描くのに時間もかからない水墨画は、
忙しい方にもぴったりです。ふるってご参加ください。

詳細はWebでご確認ください:
http://www.jtco.or.jp/plan/?act=detail&id=15


○o 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


『風物使』第12号(2010年大雪号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

小さい頃、筆者はインコを飼っていて、時々菜っ葉を上げるのですが、中で
も一番のお気に入りはそういえばコマツナでした。ホウレンソウのようにあ
くが強くないので、小さな鳥さんたちにも食べやすかったのかもしれません。
現在は「コマツナの里」江戸川区在住ですので、地元でコインロッカー販売
もしているコマツナのレシピ、いろいろ研究してみたいと思います。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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