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JTCOメルマガ『風物使』

2017年09月15日 配信
「深色の珠に秋深まる」~ 季節の使い・JTCO『風物使』白露号

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  「深色の珠に秋深まる」~ 季節の使い・JTCO『風物使』白露号
    vol.112 2017年9月15日発行(旧暦 7月25日・長月)

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拝啓

日中はまだまだ暑さを感じる日もありますが、秋も随分深まり、スーパーや八
百屋にはブドウや梨、イチジクなど、おいしい旬の果物が並ぶようになりまし
た。

今年は天候不順で、あまり出来の良くない作物もあるようですね。
もちろん、どの年も「全ての作物に最適な天候!」ということはないのかもし
れませんが、適当な時に適度な雨が降り、必要なだけの日照が得らる環境を守
っていけるよう、もっと関心を持つべきだな、と感じる今日この頃です。


+‥‥+ 2017年白露号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ………   【食物】品種改良の結晶:ブドウ
 ・季節の行事…………   曽根天満宮秋祭り[兵庫県高砂市]
 ・和遊苑 おすすめの一品 【箱根寄木細工】手帳/ブックカバー
 ・JTCOからのお知らせ    8月歌舞伎座催事:染色「夢ちりめん」
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥

【食物】品種改良の結晶:ブドウ

「黒きまで 紫深き 葡萄かな」(正岡子規)

虫の声がそこここで聞こえ、天高くなる今頃の時期には、8月にも増して深い
紫のブドウたちが店頭にたくさん並ぶようになります。みなさんはすでに、秋
の味覚として楽しみましたか。

日本でおなじみのブドウと言えば、小粒のデラウェア、大粒のピオーネ、巨峰
などですね。また、ブドウと言えばワインですから、日本では比較的新しい果
物なのかと思いきや、弥生時代の遺跡の一割以上からブドウ類が見つかってお
り、日本人には古代からおなじみの果物なのです。

もっとも、弥生時代の遺跡から出てきたブドウ類は、苦味や酸味の強い葡萄葛
(エビカズラ、またはエビヅル)と呼ばれるヤマブドウで、現代の私たちが食
べているブドウとは異なる系統のものです。日本での栽培種でもっとも古いも
のは、現代でも山梨県の固有種として栽培されている「甲州」で、その起源は
奈良時代、または平安時代に遡ると言われています。

奈良時代説では、奈良の大仏建立の立役者として知られる、初代大僧正(最高
位の僧)の行基(ぎょうき)が広めたとされています。718年、諸国巡礼中の
行基が勝沼の柏尾で修業をしていたところ、満願の日、手にブドウを持った薬
師如来が夢に現れました。喜んだ行基は、薬師如来の像を刻んで寺に安置しま
した。これが現代でもぶどう寺として知られる柏尾山大善寺です。その後、行
基は薬園を開いてブドウの作り方を村人に教え、これが甲州におけるブドウ栽
培の始まりとされています。

また平安時代説では、平安末期の1186年、甲斐国勝沼の雨宮勘解由(あめみや
かげゆ)という人が、村の祭り向かう山道でヤマブドウとは異なる種類のブド
ウを発見し、それを家に持ち帰って栽培を始めたのが始まりとしています。

甲州種の原産地はヨーロッパとされており、これがシルクロードを経由して日
本に伝えられるまでの間に、さまざまな野生種のブドウと交配を繰り返してき
たと考えられています。中国から渡り鳥によって運ばれたという説もあり、い
ずれにしてもはるか西洋から長い長い旅の果てに古代の日本にたどり着いたと
いう、ロマンあふれるブドウであることに間違いはなさそうです。

戦国時代には、甲斐城を築造した浅野長政により、モモなどとともにブドウの
栽培が奨励されます。その後、この地域では江戸時代を通して栽培方法の改良
や、ブドウを利用したお菓子作りなどが行われ、ブドウが特産品としての地位
を確立していきます。

鎖国が終わり、明治時代になると外国からさまざまな種類のブドウが日本にも
導入されるようになります。乾燥を好むヨーロッパブドウは、雨の多い日本の
風土に合わず、そのほとんどが定着しませんでしたが、耐病性のあるアメリカ
ブドウのデラウェア、コンコード、キャンベルアーリーなどが日本でも広く栽
培されるようになります。

現在日本で広く食されている、マスカット・ベイリーA、巨峰、ピオーネなど
は、明治以降、病気に強く大粒で美味しいブドウを作りたいと、各地の栽培家
がヨーロッパブドウとアメリカブドウ、オーストラリアブドウなどさまざまな
品種のブドウを掛け合わせ、大変な苦心の末に生み出されたものです。

よく知られている品種以外にも、日本のブドウには品種改良の末に生まれた、
優れたブドウがたくさんあります。たくさんの実をつけることから、東洋では
古くから子孫繁栄や長寿の象徴として絵画や彫刻の題材にもなってきたブドウ。
この秋、先人たちのブドウ栽培にかけた情熱を思いながら、子宝や長寿を願っ
て、ぜひ色々なブドウを味わってみてください。

【参考サイト】2017年9月12日参照
1) Wikipedia,ブドウ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6
Wikipedia,甲州(ブドウ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E5%B7%9E_(%E3%83%96%E3%83%89%E
3%82%A6)
ぶどう寺 大善寺縁起
http://katsunuma.ne.jp/~daizenji/engi.html
ブドウの歴史 ー岡山 太陽のそばの果樹園
http://okayamakajyu.com/01orchard/history.html
山梨とぶどう年表
https://www.lib.pref.yamanashi.jp/kosyu/manabu/nenpyo_1.html
ほか


,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

曽根天満宮秋祭り
[兵庫県高砂市](10月13日~10月14日)

「曽根天満宮秋祭り」はのぼりを立てた竹を男衆たちが地面に激しく叩きつけ
て割る「竹割」や、童児が額に「八」の字を描き、狩衣姿に山鳥の羽を立てた
花笠をかぶり、馬の背に乗って宮入りする「一ツ物」が有名です。

また、屋根に布団を敷き重ね、四隅をピンとはねあげた色鮮やかな布団屋台の
練り合わせも見どころの一つです。


※ぴこねっと日本ねっ島より引用
http://www.piconet.co.jp/nippon-net/nippon.cgi/see/15584



,:* 和遊苑 おすすめの一品 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥……

【箱根寄木細工】手帳/ブックカバー

伝統的な箱根の寄木細工が、スタイリッシュなステーショナリーになりました。
ノートやスケジュール帳を組み合わせて、あなただけの手帳にしても、贅沢な
ブックカバーとしても、使い方はあなた次第!

手にしていただけば、きっとその繊細なパターンや、天然木の色彩の多様さに
驚かれることでしょう。

木のぬくもりが感じられるブックカバーはこれからの季節にぴったりです!

詳しくはオンラインショップで↓↓
http://wayouen.jp/?mode=grp&gid=1663950



,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

【歌舞伎座】9月16日~9月30日まで、染色の「夢ちりめん」が出店!

毎回ご好評いただいております、銀座・歌舞伎座催事。9月後半は伝統の高級
織物丹後ちりめんのオシャレなウェアを扱う、染色の「夢ちりめん」が出店い
たします!

丹後ちりめんのしなやかな肌触りと優美さはそのままに、ウォッシャブルでお
手入れが簡単なアイテム、現代的なデザインのアイテムなど、多数取り揃えて
皆様のお越しをお待ちしております。

ぜひ歌舞伎座地下二階木挽町広場にお越しください。

詳しくはJTCOホームページで↓↓
http://www.jtco.or.jp/news/?act=detail&id=157


,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

海外の友人たちが日本に来ると、食べ物の美味しさを絶賛しますが、モモやブ
ドウ、ナシなどもその瑞々しさ、甘さにビックリするようです。

日本の農産物はコストが高いと言われますが、タマネギ一つとっても外国産よ
り甘く柔らかく美味しいと感じます。それもやはり、今まで積み上げてきた、
品種改良や栽培方法の改善の賜物と思います。

ブドウの品種改良に取り組んだ人たちの中には、利益度外視で農園経営は苦し
く、生前にはその革新的な栽培法が認められなかった人もいたそうです。

「ピオーネ」とはイタリア語で「開拓者」の意。私たち一人ひとりが、挑戦を
恐れない開拓者でありたいものです。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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【発行元】

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〒105-0002 東京都港区愛宕1-3-2-1401
TEL/FAX: 03-3431-5030
Webサイト: http://www.jtco.or.jp/

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