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JTCOメルマガ『風物使』

2016年04月18日 配信
「春霞に心和む」~ 季節の使い・JTCO『風物使』穀雨号

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  「春霞に心和む」~ 季節の使い・JTCO『風物使』穀雨号
    vol.90 2016年4月18日発行(旧暦 3月12日・弥生)

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拝啓
桜前線も日本列島北部に到達した今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょう
か。熊本地方の地震で誰もが気を揉む毎日、復興支援とともに災害への備えも
改めて考えたいですね。


+‥‥+ 2016年穀雨号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ………   【気象】風景を和ませる:『春霞』    
 ・季節の行事…………   初午まつり 火伏せの虎舞 [宮城県加美町]
 ・和遊苑 おすすめの一品 金運アップ!春財布
 ・JTCOからのお知らせ   銀座・歌舞伎座で関西の銘品に出会えます!
 ・編集後記

,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…


【気象】風景を和ませる:『春霞』

「かへる山 ありとは聞けど 春霞 立ち別れなば 恋しかるべし」
(紀利貞 『古今和歌集』巻8-370)

(訳: 「帰る」という名のついている山が行く先にあると言っても、春霞の
中に消えていくあなたを見送れば、きっと恋しくなってしまうでしょう。)

まだ朝晩肌寒い日はあるものの、ツツジも咲き始める陽気に、つい春眠を貪り
たくなる日も多い時期になりました。青空や青葉が鮮やかに風景を彩る初夏の
訪れまで、何となくふんわり、ぼんやりとした気分なのは、春霞を通る柔らか
な陽ざしと、その向こうに煙る風景のせいなのかもしれません。

日本では、上古から秋の霧との対比で春の霞が多くの歌に詠われて来ました。
植物などから大気中に放出された水分が、気温の変動で朝夕に目に見える水の
粒になって漂うという現象自体は、霧も霞も靄(もや)も全て同じなのだそう
です。ですが、それらが異なる季節、異なる風景の中で心に映るならば別のも
のとして表現されるのは、やはり昔の人の繊細な感性のなせるわざと言えまし
ょう。

秋の霧が、歌の中で物悲しい雁の鳴き声などともに寂寥感を掻き立てるのに比
べ、春の霞はどことなくのどかで、情景を穏やかに見せる効果があるように思
います。

能の演目「羽衣」では、雨上がりの春の朝、朝霞の三保の松原を歩く三人の漁
師が、えも言われぬ美しい音楽と香りにあたりを見回すと、松の枝にかかる美
しい衣を見つけます。そこに天女が現れ、天に帰るために衣を返してほしいと
懇願します。主役の白龍という漁師は、衣を返す代わりに天の舞を舞うよう天
女にねだります。この後、唄に合わせた舞が始まりますが、その歌詞の中にも、
「春霞 たなびきにけりひさかたの」、「春立つ霞の衣」などの表現が見られ
ます。そして天女は、天の羽衣を海風にたなびかせ、天高く次第に微かになり、
霞の中に消えていくのです。俗世を体現する無骨な漁師の男と、神秘的な天女
との対比が、春霞を介して描かれているとも言えます。

「三本の矢」で有名な戦国大名の毛利元就は、実は和歌をよくする武人で、い
くつかの詠草(和歌を書きつけたもの)を残しており、その中の一つが『春霞
集』と呼ばれています。

「いつはあれと 風静なる春の夜の 霞たな引 有明の空」

(訳: 出てきてくれと願っていると、春の夜に静かな風が吹いてきた。有明
の空に、霞がたなびいているよ。)

この歌集には、室町後期の公卿・歌人である三条西実澄(さんじょうにし さ
ねき)が批評文をつけているのですが、この歌は「静中に動あり(静けさのな
かに動きのある歌です)」と評しています。親子や兄弟が明日の敵になりうる
乱世を生き抜いた元就が、春の夜の一時の静けさにも、また迎える明日の激し
さを見ていたのかもしれません。

春の早朝や夕暮れ時、ビルの谷間に、水辺に、山野にあなたが見る春霞には、
何が映るのでしょうか。春の一時、霞に煙る風景に、しばし心を和ませてみま
せんか。

【参考サイト】
古今和歌集の部屋 巻四
http://www.milord-club.com/Kokin/uta0210.htm
Wikipedia 春霞
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E9%9C%9E
引地博信 日本語と日本文化 能楽の世界 羽衣:天女伝説(能、謡曲鑑賞)
http://japanese.hix05.com/Noh/3/yokyoku301.hagoromo.html
安芸の夜長の暇語り
http://tororoduki.blog92.fc2.com/blog-entry-319.html


,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

初午まつり 火伏せの虎舞
[宮城県加美町](4月29日)

旧中新田地区は、早春から初夏にかけ奥羽山脈から吹き付ける強風のために、
大火に見舞われることが度々ありました。

この地区に室町時代から伝わる火伏せの舞いは「雲は龍に従い、風は虎に従
う」の中国の故事に習い、虎の威を借りて風を鎮めようと稲荷明神の初午ま
つりに虎舞を奉納、火伏せを祈願したのが起源とされています。

お囃子にのって、町内を色鮮やかな山車と虎が練り歩き、各家の防災と家内
安全を祈願します。花楽小路祭典本部前では、高屋根に上った数匹の虎が、
10時頃から、午前3回、午後2回勇壮な舞いを披露します。

2016年スケジュール
http://www.town.kami.miyagi.jp/events/index.cfm/detail.11.4730.html

※宮城県観光連盟 ホームページより引用
http://www.miyagi-kankou.or.jp/sp/kakikomi/detail.php?id=1430


,:* 和遊苑 おすすめの一品 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥

確かな品質の春財布で金運アップ!

「春財布」という言葉をご存知ですか?
春に買う財布は春が「張る」を意味し、お金をパンパンに張る財布になると言
われ、縁起が良いとされています。

毎日のお買い物で人の目に触れることも多いお財布は、上質のものを選びたい
ですね。和遊苑では、近年人気のギャルソン財布や、定番の長財布・二つ折り
財布、小銭入れと用途に合わせたお財布を取りそろえております。

軽くてしなやかな【姫革・白なめし革】、丈夫でしっかりとしたつくりの【印
伝】。お好みの財布がきっとあるはずです。

「春」と「張る」。言葉遊びが大好きな、いかにも日本らしい風習ですね。金
運アップの縁起がいい春財布は、4月を迎えて心機一転した皆様を応援してく
れることでしょう。

詳しくはオンラインショップで↓↓
http://wayouen.jp/?mode=cate&cbid=1488736&csid=0


,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

銀座・歌舞伎座で「関西のええもん・すごいもん」開催中!

2016年04月01日(金)~2016年04月30日(土)までの1ヶ月間、銀座歌舞伎座
で「関西のええもん・すごいもん 職人の技」開催中です。

今回は、歌舞伎座初出店のなにわべっ甲、出店3回目となる大阪のトンボ玉、
また昨年11月の出店で好評を博した奈良の草木染の各工房がご提供する魅力
ある品々が皆さまのお越しをお待ちしております。

いずれも良質の天然素材を、熟練の職人の技で繊細に仕上げた世界で二つとな
い逸品揃いです。末永くご愛用いただける価値ある商品ばかりですので、ぜひ
お気に入りを見つけにいらしてください。

詳しくはJTCOサイトで↓↓
http://www.jtco.or.jp/news/?act=detail&id=106


,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第90号(2016年穀雨号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

先週起こった熊本地方の地震では、今なお行方不明の方の救出活動が続けられ
ており、時間の経過する中安否が気遣われます。余震の続く中避難所で過ごさ
れる皆さんの疲労や不安も日に日に増していることと思われ、お力になれず非
常にもどかしい限りです。

銀座の熊本県アンテナショップでは、地震からほどなくして買って応援したい
方々の長い列ができ、誰もが同じ思いであることを感じました。

今はまだ人命救助や被災者の方の生活支援が最優先の状況ですが、被災地で直
接の支援ができない私たちは、東北とともに今後の熊本の復興にできることを
始めたいですね。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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【発行元】

特定非営利活動法人 日本伝統文化振興機構(JTCO)
〒105-0002 東京都港区愛宕1-3-2-1401
TEL/FAX: 03-3431-5030
Webサイト: http://www.jtco.or.jp/

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