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JTCOメルマガ『風物使』

2013年09月27日 配信
「鶺鴒が秋運ぶ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』秋分号

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  「鶺鴒が秋運ぶ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』秋分号
    vol.61 2013年09月27日発行(旧暦 8月23日・葉月)

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拝啓
関東地方でも涼しさを超える空気を感じ始める今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょう
か。日没後の気温の急な低下に備えて、羽織物は持って出るようにしましょう。


+‥‥+ 2013年秋分号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ……… 【生物】恋を教える鳥:『セキレイ』
 ・季節の行事………… 宗像大社・みあれ祭り [福岡県宗像市]
 ・JTCOからのお知らせ 銀座・新歌舞伎座に「和遊苑」がデビューします!
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…


【生物】恋を教える鳥:『セキレイ』

「我が門に いなおほせ鳥の 鳴くなへに 今朝吹く風に 雁はきにけり」
(読み人知らず『古今和歌集』巻4)

(訳:秋の深まりとともに、いなおほせ鳥(稲負鳥=セキレイ)が我が家の門
で鳴くようになったと思えば、今朝吹いた風に乗って今年初めての雁が渡って
きたよ。)

稲が黄金の穂をつけ、刈り取りを待つばかりのころになると、セキレイたちが
秋を連れてくるように鳴き始めます。人や車を先導するように飛ぶさまがよく
見られることから、秋の訪れとともに収穫を導く鳥として「稲負鳥(いなおほ
せどり)と呼ばれるようになったのかも知れません。古来セキレイは、農村で
は害虫を退治してくれる益鳥として大切にされ、セキレイを捕らえたり巣を壊
したりすると災いが起るという言い伝えがあります。

現代でも使われている「鶺鴒(せきれい)」という呼び名は、室町時代に漢名
を音読みにしたもので、「鶺」は背(セキ)、鴒は冷(レイ)、つまり背筋が
すらりと伸びた清冷な鳥という意味です。古くはチチ、チチという鳴き声から
「つつ」と呼ばれ、それ以外にも庭や河原で尾を上下させるさまから、「ニワ
タタキ(庭叩き)」「イワタタキ(岩叩き)」、そしてつがいが常に一緒に仲
睦まじく行動することから、「イモセドリ(妹背鳥)」「コイオシエドリ(恋
教鳥)」など、さまざまな呼び名のある鳥です。

セキレイが常に尾を上下させる動作は、他文化でも目に留まるようで、英語で
もセキレイのことを"wagtail(振る尻尾)"と呼びます。日本ではこの動作が生
命の根源と考えられていたようで、古事記の国造りのくだりでは、子の作り方
がわからなかったイザナギとイザナミが、セキレイのこの動きを見て学んだと
いう話が出てきます。また、アイヌ神話では、神が世界を創造したとき、セキ
レイが助手として地に下ろされ、神がつるはしと斧で開墾した土地を、爪でか
き、翼で打ちつけ、尾を上下して叩いて固めたという話が見られます。

また古事記にはこんな話もあります。神武天皇が東征中、高佐士野(こさしの)
にやってきたとき、国津神大物主(くにつかみおおものぬし)の長女である伊
須氣余理比賣(いすけよりひめ)に求婚するため、大久米命(おおくめのみこ
と)を遣いに出します。
大久米命の目の周りにある入墨を見て不思議に思った姫は、「なぜセキレイの
ような鋭い入墨を入れていらっしゃるの?」と尋ねます。大久米命は答えます。
「帝の勅命をお持ちした私にあなたが好意を持つことのないよう、怖く見せる
ためですよ」
大久米命は二人の仲を取持つことに成功し、姫は神武天皇の后となりました。

昔の人の想像力や観察力には感心するばかりですが、ともかくも日本では、こ
の鳥の習性が、恋愛成就や夫婦円満、生命の創造を象徴するものと考えられて
きたのです。恋愛や結婚に消極的な人々の増えた現代の日本にも、秋の実りを
連れてくるだけでなく、男女の仲を実らせるセキレイの助けが必要なのかも知
れませんね。


,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

宗像大社(むなかたたいしゃ)・みあれ祭り
[福岡県宗像市](10月1日)

みあれ祭は、700年の歴史を持つ豊漁や海の安全を祈願する神事です。
宗像大社三女神が年に一度再開し、秋祭りを行うために、大船団を組んでほか
の島におられる長女・次女の女神を、宗像大社の三女の女神のもとへとお迎え
に上がります。
かつては漁船が400-500隻も船団を組んだそうですが、いまでも約120隻の船が
いっせいに海を走る光景は圧巻です。

宗像大社公式ホームページ 秋のまつり
http://www.munakata-taisha.or.jp/html/autumn.html#syuuki_taisai


,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

銀座・新歌舞伎座に「和遊苑」がデビューします!

フランス・パリに続き、東京は銀座の新歌舞伎座で10/1~31の1ヶ月間、「和
遊苑」が地下1階の「木挽町広場」にて店頭販売を行います。

オンラインショップでも人気の姫革・印伝・箱根寄木細工・土佐和紙商品だけでな
く、新しくご紹介する島根県の八雲塗りや、関東ではお取り扱いの機会が非常に限
られる京都の錦・龍村光峯の織小物を、実際に手にとってお選びいただけます。
秋の一日、ぜひ歌舞伎座にお越しください。

オンラインショップ『和遊苑』
http://wayouen.jp/

錦の美 龍村光峯の織物美術
http://www.koho-nishiki.com/history/

3月1日「木挽町広場」がオープンしました(歌舞伎座)
http://www.kabuki-za.co.jp/recommend/news/230


,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第61号(2013年秋分号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

ここ1週間は、新歌舞伎座の店頭販売へ向けての準備でてんやわんやです。
オンラインショップを運営して3年目になりますが、実店舗では実際にお客さ
まに商品を手に取っていただき、商品の魅力をお伝えすることができますので、
とても楽しみにしております。
ぜひたくさんの方々にお会いしたいと思っておりますので、どうぞよろしく
お願いいたします。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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