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JTCOメルマガ『風物使』

2012年04月16日 配信
「桜雲が空覆う」~ 季節の使い・JTCO『風物使』清明・穀雨号

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 「桜雲が空覆う」~ 季節の使い・JTCO『風物使』清明・穀雨号
    vol.36 2012年04月16日発行(旧暦 03月26日・弥生)

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拝啓
吉野の桜も満開になり、春爛漫という言葉がふさわしくなっていく今日この
頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。春野菜などおいしい春の食材が出回
る時期、心身ともに春を楽しみましょう。


+‥‥+ 2012年清明・穀雨号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ……… 百魚の王:『タイ』
 ・季節の行事………… 能生白山神社舞楽 [新潟県糸魚川市] 
 ・JTCOからのお知らせ 姫革商品に春の新柄続々登場!
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…


【食材】百魚の王:『タイ』

「醤酢(ひしほす)に、蒜(ひる)搗(つ)きかてて、鯛(たい)願ふ、我れにな見
えそ、水葱(なぎ)の羹(あつもの)」
(『万葉集』3829)

(訳: 酢醤油にネギ(やニンニクなどの薬味)をつぶし入れて鯛を食べたい。
ミズアオイのお吸い物なんかはいらない。」


野山の桜が満開になる今の季節、海では「百魚の王」といわれるタイが旬を
迎えます。産卵を控えたこの頃のタイは「桜鯛」「花見鯛」と呼ばれ、身が
肥えておいしくなります。

タイが日本人の食卓に上がってきた歴史は長く、縄文時代の遺跡からもマダ
イの骨が見つかっていて、生食、焼き物、煮物など現代と同じように調理さ
れていたようです。平安時代の『延喜式』には、朝廷への貢物としてタイが
記されており、都近くの国からは鮮魚が、それ以外の国からは楚割(すはや
り=背開きの塩干)、脯(ほしし=干物の肉を薄く裂いたもの)などの干物
や、春酢(=なれずし)、醤(=しおから)などの発酵食品として献上され
ていたことがわかります。

「鯛の尾頭付き」は今でも祝いの席には欠かせないご馳走ですね。それまで
魚料理の主役であったコイに代わって、タイが慶祝料理によく用いられるよ
うになったのは室町時代以降と言われています。姿や色の美しさや味だけで
なく、トゲのついたひれや硬いウロコが鎧兜を思わせることから、武士の間
で好まれ、しだいに「百魚の王」という考えが広まって行きました。

祝い魚としてのタイの需要が高まってくると、各地で鯛漁が盛んに行われる
ようになります。瀬戸内海は全国でも有数のタイの漁場で、一本釣りで捕る
西宮の桜鯛や、魚島(現愛媛県越智郡上島町)で捕れる「魚島鯛」は美味な
ことで有名で、珍重されました。江戸幕府への献上用として、当初は干鯛や
塩辛、からすみに加工したものが用いられましたが、時代が下ると船の中央
に活魚槽を設けて、魚を活かしたまま運搬できる「活船(いけぶね)」が考
案され、江戸にも新鮮なタイが集まるようになりました。

この頃になると経済力をつけた町民にも祝い鯛の習慣が広まり、尾頭付きの
タイが婚礼などの宴席に欠かせないものとなっていきました。

日本近海で捕れる天然ものの漁獲量の減少に伴い、養殖の技術の発達や海外
からの輸入などで、現代ではそれほど珍しい食材ではなくなったタイですが、
今でも瀬戸内海で捕れたものは「前のもん」と呼ばれて他のところのものと
は区別されているそうです。桜鯛の流通する今の季節、水揚げ地にこだわっ
てタイを選んでみるのも素敵な贅沢と言えそうですね。


,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


能生白山神社舞楽 [新潟県糸魚川市](4月24日)

http://www.piconet.co.jp/nippon-net/nippon.cgi/see/12936

春季大祭に、国の重要無形民俗文化財に指定されている舞楽が披露されます。
稚児と成人男子による11もの舞が水舞台で日没まで演じられます。中でも沈
む夕日を背景に舞われる「陵王」は神秘的で、祭りのクライマックスにふさ
わしい演目です。

詳細:
能生白山神社ホームページ
http://nouhakusan.jp/


,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


和雑貨ショップ『和遊苑』に、姫革商品の春の新柄続々追加!

実際に見て触れていただくと必ず「欲しい!」と言って頂ける、大人気の姫
革商品に、春らしい新柄が続々登場。大手百貨店でも販売中の商品です。し
なやかな手触りをぜひお試しください。

伝統工芸 和雑貨ショップ『和遊苑』
http://www.piconet.co.jp/jtco/



,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第36号(2012年清明・穀雨号)を最後までお読みくださったみな
さま、誠にありがとうございました。

春らしいやわらかな新芽が芽吹く時期、この頃に旬を迎える食材もなんとな
く、やわらかでやさしい味のものが多いような気がします。食は人生の基本
とも言えるものですから、よい素材をおいしく調理したものを、適度にいた
だきたいものです。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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