NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。

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烏森神社の周辺

2011/05/19
烏森神社の周辺

 新橋駅は明治5年(1872年)に、日本で始めて新橋~横浜まで鉄道が開通した起点の駅です。今は烏森口の広場に蒸気機関車が展示され往時の面影を残しています。
新橋駅の烏森口の烏森は、新橋駅から徒歩一分のところにある「烏森神社」にちなんで呼ばれるようになったようです。ちょうど蒸気機関車の道一つ隔てた繁華街の中にあって、意外と知らずに通り過ぎている人が多いのではないかと思います。
 この「烏森神社」は、平安時代に建立された土地の鎮守の神様で、天慶3年に平将門の乱を平定した藤原秀郷が勧請した稲荷神社が縁起されていて、東京では最も古い部類はいるようです。
 江戸時代は、武家屋敷に囲まれ信仰も厚かったようですが、明治に入り新橋界隈は芸者衆が移り住み、しだいに花街となり商人や一般民衆の歓楽の場となっていたようです。終戦後は終戦の混乱から闇市などになったようですが、今は飲食街となり帰宅帰りのサラリーマンのオアシス的なスポットになっている。
「汽笛一声新橋を~」で始まる鉄道唱歌も今は昔となりにけり・・・・

oikawa