総数:401件
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主要製造地域:東京都 |
《特徴》
平安時代、唐から渡来した「紋唐紙」を和紙に模造したのが「から紙」です。
「から紙」は、文様を彫刻した版木に主として雲母(白雲母の粉末)や胡粉(貝殻の粉末)を絵の具として手で摺ります。
当時は、和歌を筆写する詠草料紙として使われていましたが、中世以降、屏風や襖、貼り付け壁、障子腰等にも貼られるようになり、江戸時代になると徳川幕府による江戸の街づくりが進み、人口の増加と共に「からかみ」の需要も増大していきました。
そして、多様なニーズにあわせて多彩な加飾の技法やデザインが考案され、独自の発展をしていきました。
この新興の江戸で作られた「からかみ」を「江戸からかみ」といいます。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 江戸からかみ協同組合 様、株式会社東京松屋 様
平安時代、唐から渡来した「紋唐紙」を和紙に模造したのが「から紙」です。
「から紙」は、文様を彫刻した版木に主として雲母(白雲母の粉末)や胡粉(貝殻の粉末)を絵の具として手で摺ります。
当時は、和歌を筆写する詠草料紙として使われていましたが、中世以降、屏風や襖、貼り付け壁、障子腰等にも貼られるようになり、江戸時代になると徳川幕府による江戸の街づくりが進み、人口の増加と共に「からかみ」の需要も増大していきました。
そして、多様なニーズにあわせて多彩な加飾の技法やデザインが考案され、独自の発展をしていきました。
この新興の江戸で作られた「からかみ」を「江戸からかみ」といいます。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 江戸からかみ協同組合 様、株式会社東京松屋 様
素材 | 和紙、金銀箔砂子、顔料など |
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製法・工法 | 江戸からかみの加飾【かしょく】の技法の中心は、唐紙師の技術の展開であり、和紙に刷毛【はけ】で顔料や染料を引き染め(具引き地【ぐびきぢ】、縦横【たてよこ】の縞模様・格子【こうし】の丁子【ちょうじ】引き等)した上に、文様を摺ります。
模様を彫った木版の凸部に、篩【ふるい】とよぶ独特の道具を使い、雲母粉【きらこ】などの顔料と糊をまぜた絵具を移し、版木の上に和紙をのせて、手の平で撫でて文様を写しとるものであります。 これが狭義の江戸からかみでありますが、江戸は巨大な人口をかかえるとともに火災が多かったので、木版だけでなく、かさばらない渋型紙を用いて加飾するふすまの更紗師【さらさし】も増え、さらに金銀箔【きんぎんはく】を平押し、または砂子【すなご】にして和紙に蒔く砂子師【すなごし】も、からかみの装飾に加わってきます。 これら唐紙師・更紗師・金銀箔砂子師の三つの加飾技法をもって、「江戸からかみ」と称するようになりました。 京のからかみは、唐紙師の技法のみで加飾される狭義のからかみであるのに対し、「江戸からかみ」は、唐紙師・更紗師・金銀箔砂子師の三つの加飾技法で作られる、広義のからかみということになります。 |
歴史 | からかみの加飾のルーツには2系統あり、ひとつは仏教の経典を装飾した、奈良や平安時代の装飾経の金銀箔砂子を中心とする加飾技法です。
その頂点は国宝平家納経といわれます。 もうひとつは、やまとうたの詠草料紙【えいそうりょうし】を装飾する木版からかみを中心とする料紙装飾の世界です。 その最高峰が国宝本願寺本三十六人歌集といわれます。 経典とやまとうたの詠草料紙を装飾した技法が、のちに書院造りや数奇屋造りの貴人の住居の襖や壁面を飾り、室内空間を広々と豊かに彩り展開してきているのです。 400年の歴史をもつ「江戸からかみ」の技法の奥にはさらに1000年余の和紙の加飾の歴史が重ねられています。 慶長8年(1603)、徳川家康が江戸に開いた、いわゆる大江戸八百八町は300年にわたり繁栄を続け、江戸城や大名屋敷、神社仏閣、町人や職人の住居や長屋、各種の店屋の襖に貼られるからかみの需要が急増し、このためにからかみの発生の地、京都の唐紙師【からかみし】の流れを汲む職人たちが江戸に移住して、この需要増に応えたということです。 |
関連URL | http://www.tokyomatsuya.co.jp/index.html |
◆展示場所
株式会社東京松屋ショールーム
〒110-0015 東京都台東区東上野6-1-3
TEL : 03-3842-3785 / FAX : 03-3842-3820
E-mail : showroom@tokyomatsuya.co.jp
営業時間 : 9:00~17:00
定休日 : 日曜・祭日
アクセス : JR上野駅 浅草口より 徒歩10分、東京メトロ銀座線・稲荷町駅より 徒歩2分