総数:401件
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主要製造地域:大阪府 |
《特徴》
堺刃物の特長は優れた「鍛冶」技術とそれを最大限に生かす「刃付け」技術にあります。
「鍛冶」と「刃付け」の結晶である「切れ味」、これこそが伝統ある堺打刃物の特色であり、国内の各産地の追随を許しません。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 堺刃物商工業協同組合連合会 様
堺刃物の特長は優れた「鍛冶」技術とそれを最大限に生かす「刃付け」技術にあります。
「鍛冶」と「刃付け」の結晶である「切れ味」、これこそが伝統ある堺打刃物の特色であり、国内の各産地の追随を許しません。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 堺刃物商工業協同組合連合会 様
素材 | 軟鉄・鋼 |
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製法・工法 | 【1】 刃金つけ
地金(軟鉄)と刃金(鋼)を接着します。 赤く熱した 地金をたたき、硼酸、硼砂、酸化鉄などで接着剤をつけた刃金とを合わせ、炉に入れて熱し、火造りしていきます。 【2】 先付け・切り落とし 火造りした材料を動力ハンマーでたたきながら、だ いたいの包丁の形を整えていきます。 たたいていくうちに、地金と刃金をなじませ、のばします。 ほぼ形になったらたがねをいれて切り落とします。 【3】 中子とり・整形 再び炉に入れて熱し、ハンマーで整形します。 たたき のばしながら柄になる部分を形づくります。 【4】 焼きなまし 整形できた包丁をわらの中に入れ、灰になる過程で徐々に熱を さまします。 【5】 粗たたき・裏すき 熱をさました包丁の表面の酸化皮膜をハンマーでた たいて剥がし、動力ハンマーで荒たたきをします。 その後グラインダーで裏(刃金が付いている側)を研 磨し、くぼませます。 このくぼみにより、刃の逃げができて物が切れます。 【6】 仕上げおろし・断ち回し・歪みとり さらにハンマーで全体をたたき、ならしていきます。 この行程により包丁が鍛えられ、鉄が打ちしめられると同時にひずみやゆがみを取ります。 たたきのばされた包丁を型に合わせ余分を断ち落とします。 【7】 刻印打ち・摺り廻し ゆがみやひずみを取った後、裏に刻印を打ちます。 そして 全体をグラインダーで仕上げます。 摺り廻された包丁を再度ハンマーでねじれなどの修整をします。 【8】 泥塗り・焼き入れ 油分やよごれをとり、焼きむらをおさえるため泥を塗ります。 その後炉の余熱で乾かし、750~800℃に加熱します。 そして一気に水につけて熱を取ります。 この時泥が 塗ってあることで大きな泡ができず、素早く均等に焼き入れすることが可能になります。 焼き入れにより、刃金の硬度が高まります。 【9】 焼きもどし・泥落とし さめた包丁を再び炉に入れ熱し、水滴をたらしてその走り具合で温度を見ます。 技術と経験を要する高度なテクニックです。 近年では160~180℃の温度管理ができる機械による焼きもどしが普及しています。 これにより、刃金に粘りが出て欠けにくい刃ができます。 【10】 歪みなおし 焼き入れの際に生じた歪みを直すため木製台の上に置き槌で打って直す作業です。 |
歴史 | 堺刃物。
それは火と鉄と水と人の巧がなす絶妙の切れ味。 料理人の多くが堺刃物を広く支持しているのは、永い間に築かれた堺刃物に対する信頼の関係です。 堺は日本の夜明けの無頼となった町で、今から約2000年前弥生時代中期には既に集落が営まれ、石包丁が使われていました。 我々人類の祖先が道具として一番先に使いはじめたのは、刃物だといわれています。 世界最大の古墳仁徳陵は堺の東部丘陵地帯にあり、当時この造営は想像を絶する大土木工事であったものと思われます。 工事用の鋤、鍬などの土工具が沢山生産され、職人は集落をつくって住みつき、今では丹南(タンナ)や日置荘(ヒキソウ)などの地名として面影を伝えています。 天文12年(1543年)ポルトガル人によって鉄砲、たばこが伝来しました。 堺刃物の優秀な技術はここにも生かされて、戦国時代堺は鉄砲の産地として重要な役割を演じました。 天正年間(1573年~)たばこの葉を刻むたばこ包丁が堺で造られるようになり、徳川幕府は堺極印を附して専売したために、堺刃物の切れ味と名声は全国各地へ拡がりました。 鍛えられた鋼の切れ味に優るものはありません。 600年の伝統が今も脈々と受継がれ、世界に誇る堺刃物が生産されています。 |
関連URL | http://www.sakaihamono.or.jp/ |
◆展示場所
堺HAMONOミュージアム(堺刃物伝統産業会館)
〒590-0941 大阪府堺市堺区材木町西1丁1番30号
TEL: 072-227-1001