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主要製造地域:東京都 |

江戸時代中後期の染物屋の職人たちにより使用された江戸紫・藍・紅花・江戸茶等の無地染を起源として発展しました。重ね染めにより色合わせすることが特徴です。
[国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供:東京都染色工業協同組合 様
素材 | 絹(絹織物) |
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製法・工法 | 【1】検品
白生地は精錬時に生じるスレ、オレ、織る時のキズ等生地難を点検し、以後の染色加工に対処します。 【2】地入れ 高温の湯槽で不純物を除去し、染色を容易にするための処理になります。生地の表面を滑らかにし、染め斑が出ないようにするための重要な前工程です。そのあと水洗いを十分にします。 【3】染色 染料(水又は熱湯で撹拌)、助剤(暖染・均一)、温度、時間等を配慮しながら指定の色に染め付けます。 【4】色合わせ 色はまさに千差万別。長年に及ぶ職人の勘と技がここに発揮される緊張の一瞬です。色を構成している明度、彩度、色相の染液を創作し見本と同じ色に染め上げます。 【5】水洗い 染上がった生地は、絹特有の光沢、絹鳴り、手触りを付与するため、十分な清水にて染色時の不純物を除去し、続いて堅牢度向上のための後処理を行います。 【6】乾燥 脱水した生地は、竿カケ、又は張干しにて自然乾燥します。 【7】張り仕上 染色された生地に、つや、質量感を付けるため、刷毛で天然糊を引く作業をします。 【8】整理・検品 製品に応じて柔軟、糊付け等を行い、湯のし機にかけ、巾をととのえて最終検品をします。 |
歴史 | 古より衣服の最も基本的な染め付は無地染(浸染)であり、草木の液を布地に色付けする事から始まりました。
奈良平安時代には仏教の伝来と共に藍、紅花が渡来して大和民族特有の染技術が確立され、地染を初めとする染色は全て浸し染でした。 絹織物の発達した鎌倉時代になると、草木染に必要な灰汁、鉄媒染、酢の発達により染め物職人の仕事は大きく進歩しました。江戸時代を代表する江戸紫は、武蔵野に自生した紫根からの産物で団十郎扮するところの助六愛用の鉢巻きとなり、封建時代に於ける庶民文化の中に隆盛をきわめました。 現在の東京無地染は、染料の発達と生地の高級化に伴いながらも継承された伝統工芸の技を生かし、優れた逸品を作り上げています。 |
関連URL | http://www.tokyo-sennsyoku .com/ |