総数:401件
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主要製造地域:鳥取県 |
《特徴》
筒描きは、渋紙(しぶがみ)の筒にもち米や米ぬかなどを混ぜて作った糊(のり)を入れ、筒の先から糊を押し出して布に線や模様の輪郭を描き、生地を染料で色付けした後、糊を洗い流すと、糊の部分が白く浮かび上がるという技法です。
※渋紙・・・はり重ねた和紙に柿渋を塗って乾かしたもの。
筒描きでの染色品は、手染めならではの風合いが出て、仕上がりがとても鮮やかになります。
筒描き染めで作る製品の中で最も多いのが大漁旗ですが、他にも社旗や団旗、校旗などがあります。
最近では大漁旗に使われる派手な色合いと宝船や七福神、タイなど縁起がいい絵柄が結婚や新生児誕生などの贈り物にも好まれるようになりました。
筒描きに用いられる防染糊は、作り方や成分はそのお店によって流儀があり奥が深いものです。天候によって糊の固さを調整しますが、その分量は決まっていない為、まさに職人の経験と勘がものをいいます。
[鳥取県指定郷土工芸品]
提供:松田染物店 様
筒描きは、渋紙(しぶがみ)の筒にもち米や米ぬかなどを混ぜて作った糊(のり)を入れ、筒の先から糊を押し出して布に線や模様の輪郭を描き、生地を染料で色付けした後、糊を洗い流すと、糊の部分が白く浮かび上がるという技法です。
※渋紙・・・はり重ねた和紙に柿渋を塗って乾かしたもの。
筒描きでの染色品は、手染めならではの風合いが出て、仕上がりがとても鮮やかになります。
筒描き染めで作る製品の中で最も多いのが大漁旗ですが、他にも社旗や団旗、校旗などがあります。
最近では大漁旗に使われる派手な色合いと宝船や七福神、タイなど縁起がいい絵柄が結婚や新生児誕生などの贈り物にも好まれるようになりました。
筒描きに用いられる防染糊は、作り方や成分はそのお店によって流儀があり奥が深いものです。天候によって糊の固さを調整しますが、その分量は決まっていない為、まさに職人の経験と勘がものをいいます。
[鳥取県指定郷土工芸品]
提供:松田染物店 様
素材 | 筒、もち米、米ぬか、糊、布 |
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製法・工法 | 【1】下絵
白い布に下絵墨で下書きをする 【2】筒引き 渋紙の筒にもち米とぬかを調合し混ぜ合わせた糊を入れ、丁寧に糊をおいていく。 ※線の太さによって筒金を入れ替える。 【3】乾燥 糊を乾かす。 【4】色付け 綺麗に色付け(刷毛引き)をする。 ※刷毛引き・・・ほうきで掃いたような刷毛目(はけめ)をつけた方法のこと。 【5】乾燥 染料を乾かす。 【6】色止め 色止め液を塗り、色落ちを防ぐ。 【7】水洗い 水槽で水洗いをして、糊を落とす。 【8】完成 糊のばしの様子 |
歴史 | 筒描きに用いる「防染糊」が使われ始めた歴史はかなり古く、奈良・鎌倉・室町時代頃とのことです。
防染糊の発生には、当時の日本の食生活に関係があり、当時の主食のいろいろな穀物の中で、稲の米・もち米の粘着性に着目し、粘着力を高める技術が考案され、物と物を接着させる「糊」に加工されました。 この糊は織物の糸目糊(いとめのり)や模様染めの防染糊として用いられてきました。 ※糸目糊・・・防染糊の一種。 もち米と米ぬかの粉に、食塩と少量の石灰などを加えて煮たもの。 筒描きという染色法の始まりについては明らかにされていませんが、その技法が最も発展し華やかだったのは江戸時代ではないかといわれています。 江戸時代、庶民の社会的な地位の向上とともに、鮮やかな着物が流行し、綿花栽培の普及に伴う綿布(めんぷ)生産の増加は、庶民の衣服や生活に著しい変化をもたらしました。 ※綿布・・・綿糸で織った織物。 渋紙の筒を使った防染糊による奔放な絵柄の風呂敷、法被、袋物など江戸時代の名もなき職人たちが腕を競って、大胆で粋な筒描きの優秀な作品を今に数多く残しています。 世界の染色のなかで糊を防染手法に使うのは、中国の印花布(いんかふ。中国産の布)を除いて日本以外にほとんど見ることがなく他に例を見ない、筒描きの独特の風合いと、躍動感を持った独自の染色模様が生まれました。 |
関連URL | https://matsuda-some.com/ |
◆展示場所
松田染物店
〒683-0062
鳥取県米子市紺屋町47
TEL:0859-22-3358/FAX:0859-32-5712