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主要製造地域:新潟県 |

「無名異」とは、佐渡金銀山中から産出する酸化鉄を含む赤土のことで、かつては薬効に優れていることで知られ、中風・胃腸病・やけど・止血などの薬として利用されていました。これを主な陶土として、高温で焼成したものが「無名異焼」です。
無名異焼は丈夫なだけでなく、釉薬をかけなくても水が染み込まず、においもつきにくく、見た目よりもずっと軽量であることから、日常使いの焼き物として最適です。釉薬をかけない表面は、使えば使うほど光沢を増していくことも大きな特徴となっています。
無名異焼の茶器や酒器には、鉄分を多く含む陶土によるものか、飲み物の味をまろやかに美味しくする効果があるとも言われています。
[国指定 重要無形文化財]
提供:有限会社 玉堂窯元 様

素材 | 佐渡金銀山中から産出する酸化鉄を含む赤土 |
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製法・工法 | 無名異焼の製法で特徴的なのは、表面をより滑らかにするために、成形・乾燥後に「生磨き」、また焼成後に「砂研磨」という他産地では見られない工程が入ることです。
【1】成形・乾燥 細かな篩(ふるい)で水簸※された無名異の陶土は非常に粒子が細かく、さらさらしているために粘土を混ぜて成形します。 ※水簸…すいひ、水中で砂や不純物などを取り除くこと 【2】生磨き 半分乾燥した成形後の器の表面を、へらで押して締めるとともに、持ち手や注ぎ口などのパーツのつなぎ目を滑らかにする作業です。 【3】焼成 陶土が微粒子であるがゆえに、乾燥と焼成の工程を経ると成形時と比べて約30%も収縮します(通常の焼き物では10-15%)。このように固く焼き締まった無名異焼は、きわめて硬度が高く、叩くと「チン」という金属音を発します。 【4】砂研磨 焼き上がった器をモーターつきのシャフトに嵌め込んで高速で回転させます。幾重にも重ねた布に砂と水を載せ、これを回転する器に強く押し付けて研磨し、光沢を出す作業です。研磨する焼き物には、この工程に耐えるだけの硬度が必要になります。摩擦で蒸気が出るほど高温になり、危険な作業であるため、最近ではこの工程を経ないこともあるようです。 |
歴史 | 江戸時代の1820年(文政2年)に伊藤甚平が佐渡金山の坑内で産する無名異を用い楽焼を製造したのに始まり、1857年(安政4年)に伊藤富太郎がその無名異で本焼を始め、19世紀の中頃に本格的なものが焼かれるようになりました。
当初の無名異焼は脆いことが欠点でしたが、中国の宜興(ぎこう)窯の朱紫泥(しゅしでい、無釉で赤紫または紫褐色の、硬質の陶器)に倣い、現在のような堅牢な焼き物が完成しました。 2003年には、国の重要無形文化財の指定を受けました。 |
関連URL | https://www.gyokudou.com/ |
◆展示場所
玉堂窯元 陶芸体験館・売店
〒952-1325
新潟県佐渡市窪田122-1
TEL:0259-52-3222/FAX:0259-52-3251