総数:400件
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主要製造地域:三重県 |
《特徴》
尾鷲(おわせ)わっぱに使用されている「尾鷲ヒノキ」は、古くからその材質の良さから全国的に有名で、美しい木目と緻密な年輪が特徴です。また、その剛性の高さから建築資材としても最適とされているヒノキです。尾鷲地方は大変雨が多く、その為他地方に比べて木目が細かく大変美しい良木が育ちます。尾鷲わっぱは、「尾鷲ヒノキ」の厳選した上質部分の木材を使い、木目を生かした製法で作られています。
昔ながらの手法で、厳選素材を手間隙かけて削り、丁寧に曲げ、さくらの木の皮を用いて縫い合わせ、幾重にも漆を摺りこんでいきます。45もの工程をすべて手作業で、たった一人で仕上げるため、一つのわっぱの完成まで1ヶ月以上の期間を要します。漆も天然素材にこだわり、一切の混ざり物の無い一級品を使用します。扱いが難しい天然素材ゆえに、その仕上がりは手にする者を魅了する深い色合いに仕上がります。
[三重県指定伝統工芸品]
提供: 尾鷲わっぱ ぬし熊 様
尾鷲(おわせ)わっぱに使用されている「尾鷲ヒノキ」は、古くからその材質の良さから全国的に有名で、美しい木目と緻密な年輪が特徴です。また、その剛性の高さから建築資材としても最適とされているヒノキです。尾鷲地方は大変雨が多く、その為他地方に比べて木目が細かく大変美しい良木が育ちます。尾鷲わっぱは、「尾鷲ヒノキ」の厳選した上質部分の木材を使い、木目を生かした製法で作られています。
昔ながらの手法で、厳選素材を手間隙かけて削り、丁寧に曲げ、さくらの木の皮を用いて縫い合わせ、幾重にも漆を摺りこんでいきます。45もの工程をすべて手作業で、たった一人で仕上げるため、一つのわっぱの完成まで1ヶ月以上の期間を要します。漆も天然素材にこだわり、一切の混ざり物の無い一級品を使用します。扱いが難しい天然素材ゆえに、その仕上がりは手にする者を魅了する深い色合いに仕上がります。
[三重県指定伝統工芸品]
提供: 尾鷲わっぱ ぬし熊 様
素材 | 尾鷲ヒノキ、桜の木皮、漆 |
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製法・工法 | 尾鷲わっぱの完成までには、45工程を経てできあがります。
その作業内容は大きく7つに分けることができます。 1.木取り…全6工程 ◎尾鷲ヒノキの横板材をサイズを決めて切る 2.かんな仕上げ…全3工程 ◎切った横板をかんなで削り仕上げ 3.曲げ…全5工程 ◎曲げ (1)2で仕上げた横板を一晩水に浸け熱を加えて曲げやすくする (2)鉄鋼製の型に板を差し込み、体重をかけ一気に曲げる (3)曲げた板を、手で丸め、専用の留め具で固定する (4)数日(天候によるが1週間程)乾かす。 4.とじ…全3工程 ◎とじ (1)炭火で熱したコテで、3で曲げた横板(わっぱ)の合わせ目に細かな穴をあける (2)コテであけた細かな穴に、山桜の皮を通しとじる (3)とじ完成…山桜の皮で横板をとじる 5.底入れ…全8工程 n底板を入れ、底板と横板の合わせ目に4ヶ所竹釘を打つ コクソ…クソ(漆と木の切り粉を混ぜたもの)を、合わせ目部分に塗りこみ、耐久性を高める 6.縁取り…全6工程 ◎かんなで縁を削り、滑らかにする 7.塗り…全14工程 ◎青漆…内側を木地固め(木地に漆を塗る)後、外側に青漆(緑の顔料と漆を混ぜたもの)を塗り、摺り込む。 ◎錆下地…内側に錆(砥の粉と漆を混ぜたもの)を塗る ◎錆砥ぎ…内側に水を付け砥石で滑らかにする ◎一番摺り…漆を内側と外側に塗り拭取る(二番、三番摺りも同様) ◎四番摺り…漆を外側に塗り拭取る(五番、六番摺りも同様) ◎外上塗り (1)漆を和紙で濾す (2)わっぱの外側に漆を塗る。表面のホコリを取り除きながら塗る ◎ 内朱塗り (1)顔料と漆を混ぜ和紙で濾す (2)わっぱの内側に朱漆を塗る。表面のホコリを取り除きながら塗る |
歴史 | 元来、尾鷲は尾鷲ひのき林業が盛んで、山で働く人々の生活の一部として活躍してきたのが「尾鷲わっぱ」です。重労働の合間のお昼時に、山の男達が「わっぱ弁当」を広げ、一時の安らぎを楽しむ。家庭では、親から子へと受け継がれ、100年も使用できるほど丈夫です。人工的な素材では決して味わうことができない、「温もり」と「愛情」は天然素材ならではのものです。 |
関連URL | http://nushikuma.com/ |
◆展示場所
ぬし熊
〒519-3625 三重県尾鷲市大字向井493-15
TEL/FAX 0597-22-9960
営業時間/9:00~18:00 定休日/不定休