総数:401件
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主要製造地域:京都府 |
《特徴》
織物は1産地に1製品というのが主流であるのに対して、西陣織では帯などで培われた織物の伝統からお召し[※1]、風通(ふうつう)、羅(ら)[※2]、紗(しゃ)[※3]、紬など多彩な製品を作り出すことができます。
先染めで織り上げること、また織の密度が細かく、丈夫でシワになりにくいのも特徴です。
※1…先染めの糸を用いた織物で縮緬の一種。
※2…目の粗い絹織物の一種。網のような織り目が特徴。
※3…羅から発生した薄く透き通る絹織物。
西陣織というと、金糸を使った華やかな金襴の帯のイメージが一般的かと思いますが、金を使わない「無金物(むきんもの)」と呼ばれる金襴もあり、西陣の金襴では「わびさび」から「豪華絢爛」まで和の神髄を味わうことができます。またそれらは親子代々に受け継がれてきた文様と多彩な色使いを特徴としており、西陣でしか織ることができないものも多くあります。
着尺(着物の反物)も得意としており、こちらは絣(かすり)模様や縞(しま)模様など、シンプルでより普段着に近いものが多く織られています。ちなみに絣の模様として有名な矢絣は西陣で生まれた模様です。
現在、伝統的工芸品として指定されている西陣織の品種は全部で12種類あります。
◎綴(つづれ)
たて糸より3倍から5倍も密度の大きいよこ糸でたて糸をつつみ込むようにして織っていき、よこ糸のみで文様を織り出した織物。
◎経錦(たてにしき)
文字通りたて糸によって、地の文様も織り出されている錦。錦とは様々な色糸を用いて織り出された絹織物の総称。
◎緯錦(ぬきにしき)
多くの色糸をよこ糸に用いて、様々な色や大きな文様を織り出した錦。
◎緞子(どんす)
繻子(しゅす)[※4]織地に模様を織り出した織物。厚地で光沢があり、どっしりとした高級感がある。
※4…たて糸とよこ糸との組織点をなるべく少くして、しかもその組織点を連続しないように分散させ、織物の表面にたて糸、あるいはよこ糸を浮かせた織物。密度が高く地は厚いが、柔軟性に長け、光沢が強い。
◎朱珍(しゅちん)
繻子の布地に何種かの色糸や金銀糸で、紋様を織り出したもの。緞子とは違い地上げ紋がない。
◎紹巴(しょうは)
たてよこともに強撚糸を用いた織物。細かい横の杉綾(スギの葉のような縞)状又は山形状の地紋をもっている。
◎風通(ふうつう)
織物の構造を二重三重にし、それぞれの層で異なった織り方を交互に表面の模様に出した織物。表裏反対色の模様を表すことができる。
◎捩り織(もじりおり)
隣り合うたて糸が搦み合ってまるで編物のような特色をしめす織物。よこ糸とよこ糸との間に隙間ができるように織られている。搦み(からみ)織ともいわれ、紗・羅・絽などがある。
◎本しぼ織(ほんしぼおり)
練糸(精練し染色した絹糸)を適当な太さに引揃え、下撚りをかけ糊を施し、これがまだ乾かないうちに強撚りをかけたものを用いて織られた織物。製織後、ぬるま湯に浸して強くもみ、布面にしぼを出す。
◎ビロード
針金を織り込み、後から針金の通った部分のたて糸を切って起毛したり、引き抜いて輪奈(わな:ループ)を作った織物。なめらかな手ざわりと、柔らかな光沢がある。
◎絣織(かすりおり)
たて糸とよこ糸を部分的に防染して平組織に織り上げて何らかの紋様をあらわしたもの。
◎紬(つむぎ)
真綿を手つむぎした糸を使い織る織物。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 西陣織工業組合 様
織物は1産地に1製品というのが主流であるのに対して、西陣織では帯などで培われた織物の伝統からお召し[※1]、風通(ふうつう)、羅(ら)[※2]、紗(しゃ)[※3]、紬など多彩な製品を作り出すことができます。
先染めで織り上げること、また織の密度が細かく、丈夫でシワになりにくいのも特徴です。
※1…先染めの糸を用いた織物で縮緬の一種。
※2…目の粗い絹織物の一種。網のような織り目が特徴。
※3…羅から発生した薄く透き通る絹織物。
西陣織というと、金糸を使った華やかな金襴の帯のイメージが一般的かと思いますが、金を使わない「無金物(むきんもの)」と呼ばれる金襴もあり、西陣の金襴では「わびさび」から「豪華絢爛」まで和の神髄を味わうことができます。またそれらは親子代々に受け継がれてきた文様と多彩な色使いを特徴としており、西陣でしか織ることができないものも多くあります。
着尺(着物の反物)も得意としており、こちらは絣(かすり)模様や縞(しま)模様など、シンプルでより普段着に近いものが多く織られています。ちなみに絣の模様として有名な矢絣は西陣で生まれた模様です。
現在、伝統的工芸品として指定されている西陣織の品種は全部で12種類あります。
◎綴(つづれ)
たて糸より3倍から5倍も密度の大きいよこ糸でたて糸をつつみ込むようにして織っていき、よこ糸のみで文様を織り出した織物。
◎経錦(たてにしき)
文字通りたて糸によって、地の文様も織り出されている錦。錦とは様々な色糸を用いて織り出された絹織物の総称。
◎緯錦(ぬきにしき)
多くの色糸をよこ糸に用いて、様々な色や大きな文様を織り出した錦。
◎緞子(どんす)
繻子(しゅす)[※4]織地に模様を織り出した織物。厚地で光沢があり、どっしりとした高級感がある。
※4…たて糸とよこ糸との組織点をなるべく少くして、しかもその組織点を連続しないように分散させ、織物の表面にたて糸、あるいはよこ糸を浮かせた織物。密度が高く地は厚いが、柔軟性に長け、光沢が強い。
◎朱珍(しゅちん)
繻子の布地に何種かの色糸や金銀糸で、紋様を織り出したもの。緞子とは違い地上げ紋がない。
◎紹巴(しょうは)
たてよこともに強撚糸を用いた織物。細かい横の杉綾(スギの葉のような縞)状又は山形状の地紋をもっている。
◎風通(ふうつう)
織物の構造を二重三重にし、それぞれの層で異なった織り方を交互に表面の模様に出した織物。表裏反対色の模様を表すことができる。
◎捩り織(もじりおり)
隣り合うたて糸が搦み合ってまるで編物のような特色をしめす織物。よこ糸とよこ糸との間に隙間ができるように織られている。搦み(からみ)織ともいわれ、紗・羅・絽などがある。
◎本しぼ織(ほんしぼおり)
練糸(精練し染色した絹糸)を適当な太さに引揃え、下撚りをかけ糊を施し、これがまだ乾かないうちに強撚りをかけたものを用いて織られた織物。製織後、ぬるま湯に浸して強くもみ、布面にしぼを出す。
◎ビロード
針金を織り込み、後から針金の通った部分のたて糸を切って起毛したり、引き抜いて輪奈(わな:ループ)を作った織物。なめらかな手ざわりと、柔らかな光沢がある。
◎絣織(かすりおり)
たて糸とよこ糸を部分的に防染して平組織に織り上げて何らかの紋様をあらわしたもの。
◎紬(つむぎ)
真綿を手つむぎした糸を使い織る織物。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 西陣織工業組合 様
素材 | 絹、染料、金箔、銀箔など |
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製法・工法 | 西陣織は先染めした糸を使って文様を織り出すため、完成までには20を越えるプロセスがあります。
それぞれの工程が専門家によって分業化されていますが、大きくは「企画・製紋」「原料準備」「機準備」「製織」「仕上げ」に分けることができます。 ◎>企画・製紋工程 ・図案…図案を描く。 ・紋意匠図…方眼紙に図案を拡大して移しとり、どのような組織で織るかを塗り分ける。 ・紋彫…紋紙(もんがみ)[※5]にたて糸の上げ下げを指令する穴をあける。 ・紋編…できた紋紙をつなげる。 ・フロッピー製作…紋意匠図以降の工程をコンピューターで行い、コンピュータージャカードに指示をするためのフロッピーを作る。 ※5…ジャカードに織の指示をするための穴が開いた紙。パンチカード。 ◎原料準備工程 ・原糸…原糸を用意する。 ・撚糸…糸によりをかけ、糸の太さを加減したり風合いを出す。 ・精練…糸表面のセリシンを取り除く。 ・糸染…糸を染める。 ・糸繰…染色された糸を扱いやすいように糸枠に巻き取る。 ・金銀糸…金糸・銀糸を製作する。 ・金銀箔…金箔・銀箔を用意する。 ・緯巻(ぬきまき)…杼(ひ)[※6]にセットするよこ糸を管に巻く。 ・整経…必要な長さと本数のたて糸を準備する。 ・絣…たて絣に美しい紋様が出るように加工する。 ※6…よこ糸を収めた平らな舟型の道具。たて糸の間によこ糸を通すのに使われる。 ◎機準備工程 ・綜絖(そうこう)…よこ糸が通るようにたて糸を引き上げる装置の準備をする。 ・筬(おさ)…織機の一部で、四角い枠に櫛状の歯が細かく取り付けられている道具。織物を織るときによこ糸に打ち当てて折り目を整える。 ・杼(ひ)…杼を準備する。 ・紋紙織ジャカード・コンピュータージャカード…紋紙の情報をコンピューターに伝える。 ◎製織工程 ・手機…手ならではの風合いを活かしてジャカードを使用して織る。 ・力織機…機械式の織機で織る。 ・綴機(つづればた)…力織機ではおれない複雑な織物をジャカードを使わず独特の爪かきで緯糸をかきよせて織る。 ◎仕上げ工程 ・整理加工…それぞれの織物に加工をし独特の風合いを持たせる。 ・ビロード線切り…ループ状に織ったたて糸の輪を切り毛羽立たせる。 |
歴史 | 西陣織の源流は、遠く古墳時代にまで求められます。5、6世紀頃、大陸からの渡来人である秦氏の一族が山城の国、つまり今の京都・太秦あたりに住みついて、養蚕と絹織物の技術を伝えたのです。
京都で織物作りが始まったのは、5世紀頃のこと。やがて平安京への遷都が行われると、宮廷に織物を管理する「織部司」と呼ばれる役所が置かれ、高級な織物作りを奨励したのにともない、発展していきます。 平安時代も半ばを過ぎると、官営の織物工房も衰えてきますが、職人たちは織部司の東の大舎人町あたりに集まって住み、宮廷の管理下を離れた自由な織物作りを始め、「大舎人の綾」、「大宮の絹」などと呼ばれる織物などが作られました。 また、宋から伝えられた綾織の技を研究して、独自の唐綾を開発。神社や寺院の装飾にふさわしい重厚な織物として重宝されました。 その後、1467年に起きた応仁の乱により多くの職工たちが戦火を逃れて堺などに移り住むこととなりますが、戦乱が終わると、各地に離散していた織物職人たちも京都に戻り、もとの場所にほど近い白雲村(現在の上京区新町今出川上ル付近)や、戦乱の際に山名宗全率いる西軍の陣地が置かれていたあたり(大宮今出川付近)で織物作りを再開します。「西陣織」という名前はこの「西軍の本陣跡=西陣」という地名が由来となっています。 大宮あたりの織物業者たちは大舎人座を復活させ、室町時代の末ごろには、この大舎人座が伝統ある京都の絹織物業を代表するものと認められるようになります。 大陸伝来の高機(たかはた)という技術を取り入れ、先に染めた糸を使って色柄や模様を織り出す紋織(もんおり)が可能になったのもこの頃です。こうして紋織による高級絹織物・西陣織の基礎が築かれ、その産地としての西陣が確立されました。 西陣織とその産地・西陣は朝廷からも認められ、豊臣秀吉などによる保護を受ける一方、その後も自ら中国・明の技術を取り入れるなどしてすぐれた織物を生み出し、いっそう発展を続けました。 江戸時代になり、世の中が安定して町人文化が台頭してくると、高級織物の産地である西陣はさらに繁栄、その勢いは他を圧倒します。 しかし、江戸時代も半ばを過ぎると飢饉や奢侈禁止令により需要が減少。また、丹後や桐生など新しい絹織物産地が生まれたり、明治時代の遷都により京都の町全体が勢いを失ったりと、苦境が訪れます。 しかし、昔から海外の先進技術の導入に積極的であった西陣では、文明開化のチャンスにいち早く呼応し、人材をフランスなどに派遣。ジャカード織物などの技術を取り入れることにより近代化に成功します。 大正や昭和にいたって、高級絹織物の大衆化を進めると同時に、伝統的な手織技術の高度化や図案・デザインの洗練にも努め、日本の高級織物業の代名詞としての地位を確かなものとします。 現在では、用途の拡大にも取り組み、伝統的な帯地やきものに限らず、ネクタイやショール、和装小物などの材料用としても格調高いすぐれた製品を生産しています。また、壁掛けなどいわゆるインテリア用途の製品が、帯地に次ぐ生産額を占めるほどになっているほか、斬新な感覚の洋風着物などの普及にも取り組んでいます。 |
関連URL | http://nishijin.or.jp/ |
◆展示場所
◎西陣織工業組合
〒602-8216 京都市上京区堀川通今出川南入
TEL : 075-432-6131/FAX : 075-432-6131
開館時間:10:00~18:00(休館日:12/29~1/3)
◆イベント開催
西陣織工業組合
きものショーやきもの体験、創作体験など随時行われております。
HP内で、詳細をご紹介しております。
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