総数:400件
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主要製造地域:広島県 |
《特徴》
三次(みよし)地方では三月節句を男女ともに祝い、土人形を贈答する風習が江戸末期から昭和末期にかけて盛んでした。
人々は旧暦3月3日(4月3日頃)前には、男児には天神や武者物、女児には女物の人形を買い求め、初節句を迎える子どもに贈りました。三次の雛飾りは、最上段に天神、下段に武者物や女物の人形を置き、節句を迎える子どもの人形だけでなく、家族の節句人形もすべて出して飾りました。
製造工程の最後で膠の塗布を行いますが、この表面に塗った膠がだす独特の光沢から、別名「光人形」とも呼ばれています。
[ 広島県指定無形文化財 ]
提供 : 三次人形窯元 様 、三次市観光協会 様
三次(みよし)地方では三月節句を男女ともに祝い、土人形を贈答する風習が江戸末期から昭和末期にかけて盛んでした。
人々は旧暦3月3日(4月3日頃)前には、男児には天神や武者物、女児には女物の人形を買い求め、初節句を迎える子どもに贈りました。三次の雛飾りは、最上段に天神、下段に武者物や女物の人形を置き、節句を迎える子どもの人形だけでなく、家族の節句人形もすべて出して飾りました。
製造工程の最後で膠の塗布を行いますが、この表面に塗った膠がだす独特の光沢から、別名「光人形」とも呼ばれています。
[ 広島県指定無形文化財 ]
提供 : 三次人形窯元 様 、三次市観光協会 様
素材 | 粘土、胡粉、ニカワ |
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製法・工法 | ◎型作り
精製した粘土を8mmくらいの厚さに伸ばし、人形の前面と背面の型に張り付ける。このとき粘土は全体的に3~5mm程度の厚さになるように均一に伸ばす。※顔部分はきめ細かい粘土を使用する 1~2時間乾燥させて型から外し、背面と前面の粘土型を合わせる。竹ベラで接合面を抑えながら整えていく。 ◎乾燥 一週間程度室内で陰干しし、その後屋外に出してさらに乾燥させる。 ◎素焼き 800~1000度で約10時間焼成する。一度に100体くらいの人形を焼く ◎胡粉かけ 【手押し型人形】ニカワで溶いた胡粉の液に人形を浸して下地を作る。 【流し込み人形】手押し型人形の胡粉掛けで残った胡粉を利用し、ニカワの濃度を高めに調整して行う。 ◎色付け 回転木台に人形を並べ、回しながら作業を行う。薄い色から濃い色の順に塗っていく。 顔や手足などの光沢を出す部分は、下塗り・中塗り・上塗りと胡粉を5~10回程度、丁寧に塗り重ねる。絹や木綿などの柔らかい布で磨き、光沢を出す。 ◎顔描き 眉・目・口を描き、顔や紙の生え際などを描く。 ◎膠塗 色付け後、発色と光沢を出したい部分に膠を塗る。 最後に模様を描き込み完成する。 |
歴史 | 三次人形の成り立ちには諸説ありますが、言い伝えによると、西暦1633年(寛永10年)三次初代藩主の浅野長治公が江戸浅草の人形師「森喜三郎」を連れ帰り、窯を築き、家臣に子供が生まれる度人形を与えたのが始まりといわれ、その後、一般庶民にも節句人形として使われるようになったとされています。
一方、文献によると江戸時代後期、西暦1854年(嘉永7年)三次市「宮の峡」で大崎忠右衛門が節句人形として「宮の海人形」を作り始めたといわれています。 その後、1883年頃、宮の海人形窯元より独立した丸本儀十郎が十日市人形として出発しますが、第二次世界大戦勃発の為一時中断、休止となりました。 そして1956年に丸本悳萍が4代目窯元として十日市人形を引き継ぎました。その際に姿勢が引かれ三次市と地名が変わっていたため、人形の名を「三次人形」と改め、多くの人に愛されてきましたが、現在継承する窯元はなくなってしまいました。 |