総数:401件
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主要製造地域:徳島県 |
《特徴》
美馬和傘は「阿波番傘」と呼ばれるように、実用性を重視した日常的に使用できる雨傘を主体として、装飾を施した蛇の目傘や、小振りの日傘などがあります。
特に雨傘の中でも大柄な番傘は、簡素な中にも素材の持つ美しさと、傘紙に塗られた油の独特なにおいが、何とも言えない雰囲気を醸し出し、雨の日使うと、傘に落ちる雨粒の音が心地よく響きます。
蛇の目傘に張られた色鮮やかな和紙を通して見える日の光は、小骨に装飾された糸飾りと相まって、雨傘としてだけに使うのをためらわせるほどの美しさです。
「藍染傘」はとても高い技術を必要とされ、「野点傘」は根強い人気があります。
[ 徳島県特産品 ]
提供 : 美馬和傘製作集団 様
《参考》
美馬市役所HP
徳島県観光情報サイト阿波ナビ
美馬和傘は「阿波番傘」と呼ばれるように、実用性を重視した日常的に使用できる雨傘を主体として、装飾を施した蛇の目傘や、小振りの日傘などがあります。
特に雨傘の中でも大柄な番傘は、簡素な中にも素材の持つ美しさと、傘紙に塗られた油の独特なにおいが、何とも言えない雰囲気を醸し出し、雨の日使うと、傘に落ちる雨粒の音が心地よく響きます。
蛇の目傘に張られた色鮮やかな和紙を通して見える日の光は、小骨に装飾された糸飾りと相まって、雨傘としてだけに使うのをためらわせるほどの美しさです。
「藍染傘」はとても高い技術を必要とされ、「野点傘」は根強い人気があります。
[ 徳島県特産品 ]
提供 : 美馬和傘製作集団 様
《参考》
美馬市役所HP
徳島県観光情報サイト阿波ナビ
素材 | 真竹、五三竹(こさんだけ)、黒竹(くろちく)、エゴノキ、和紙 |
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製法・工法 | 和傘は非常に多くの工程と人手をかけて完成されます。
以下に主だった工程を説明します。 【1】傘骨つくり 切り旬の真竹を切り出し、竹の表皮を剥いて必要な幅に割ります。 ロクロとつなぐ箇所に糸穴をあけ、つないだ後の傘の形を整えるための削りを行って完成させます。 【2】柄つくり 五三竹や黒竹を切り出し、形を整えて油抜きを行い、傘を開いて固定するためのハジキを取り付けます。 【3】ロクロつくり 山から切り出したエゴノキを一年間乾燥させた後、ロクロの形に削り出し傘骨を差込み、固定するための溝切と糸穴をあけます。 【4】繰り込みとつなぎ 柄、ロクロを組み合わせて、ロクロに傘骨をつなぎます。 【5】軒張り 軒糸を張った後、傘骨を等間隔に開いて、その間隔を保持するために軒張りを行います。 【6】胴張り 傘の胴に和紙を張り、乾燥の後、傘紙に折をつけます。もっとも傘作りらしい工程が、この胴張りです。 【7】手元張り、上張り 手元ロクロの小骨と、頭ロクロの親骨に、補強のための和紙を張ります。傘作りの中で、もっとも難しく技量を要する工程です。 【8】胴塗り、油引き、天日干し 親骨の背に、糊や柿渋で補強を行い、防水のための油引きを行い、天日に干します。天気の良い日に、外でズラリと並べて干される雨傘が、かつての風物詩でした。 【9】漆かけ、仕上げ 仕上げに漆かけを行い、頭仕上げを行って完成です。 艶良くこんもりと盛り上がった漆の仕上がりに、職人の技を見ることが出来ます。 |
歴史 | 美馬における傘の歴史は諸説ありますが、天正の末年(1586)頃、郡里(こうざと:現在の美馬市美馬町郡里地区)周辺に傘つくりに良い材料があったため、美濃から傘職人を呼んで製造を行ったのが美馬和傘の起源だとの言い伝えが残っています。
藩政時代から美馬の郡里で傘づくりが盛んであったことは間違いありませんが、明治になってからは「阿波番傘」として全国に出荷されるようになり、最盛期には傘製造に携わる業者も200軒以上(関連業者を含めると400軒以上)となり、年間100万本の傘を生産し、岐阜に次ぐ第2位の生産量を誇っていました。 ところが、洋傘に押されて生産量は減少の一途をたどり、昭和30年代にはほとんどの業者が廃業を余儀なくされて現在に至っています。 そのような中で、かつての美馬和傘を復活させるべく、有志が集まって結成された美馬和傘製作集団が、手作りで和傘を作り上げることに日々研究を行っています。 |
◆展示場所
美馬和傘製作集団
〒771-2106 徳島県美馬市美馬町中東原75 美馬福祉センター内
E-mail : mima.wagasa.labo@gmail.com