総数:400件
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主要製造地域:和歌山県 |
《特徴》
「紀州雛」の起源は5世紀という説もあるほど古く、現在のような漆器のお雛様を作るようになったのは昭和初期から。以来、漆器の産地として名高い『紀州漆器(黒江塗)』の技法を伝承しながら、今も職人さんが一体一体手作業で作成されています。
「紀州雛」は国産の天然素材の木地にこだわり、紀州漆器の漆塗や蒔絵などの伝統的な技法を用いて制作します。手のひらに乗るサイズのミカンのような形の木地に、赤色と青色の本漆を施し、蒔絵の技法で顔と着物を一体一体に手描きで描き込んでいきます。
ミカン型のほかにもこけし型など、大小様々な形のものがあります。多種多様な雛人形から、お土産や贈答品を選ぶというのも、この「紀州雛」の魅力の一つともいえます。
[ 和歌山県知事指定伝統工芸品 ]
提供 : 紀州漆器協同組合 様
「紀州雛」の起源は5世紀という説もあるほど古く、現在のような漆器のお雛様を作るようになったのは昭和初期から。以来、漆器の産地として名高い『紀州漆器(黒江塗)』の技法を伝承しながら、今も職人さんが一体一体手作業で作成されています。
「紀州雛」は国産の天然素材の木地にこだわり、紀州漆器の漆塗や蒔絵などの伝統的な技法を用いて制作します。手のひらに乗るサイズのミカンのような形の木地に、赤色と青色の本漆を施し、蒔絵の技法で顔と着物を一体一体に手描きで描き込んでいきます。
ミカン型のほかにもこけし型など、大小様々な形のものがあります。多種多様な雛人形から、お土産や贈答品を選ぶというのも、この「紀州雛」の魅力の一つともいえます。
[ 和歌山県知事指定伝統工芸品 ]
提供 : 紀州漆器協同組合 様
素材 | 国産天然木(漆) |
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製法・工法 | 「紀州雛」は、各工程を専門の技術を持った職人さんが作業する分業制になっています。
【1】 成形 木地師さんが木を削って雛人形の形を作ります。「紀州雛人形」は全て国産天然木を使用して作成されます。 【2】 下地 下地師さんが下地を刷毛で人形に塗りします。下地の種類は「渋」「漆」「膠(ゼラチン)」などの種類があって、適宜使い分けられています。この下地の目的は、雛人形の形を補修したり、整えたりすることにあります。 【3】 上塗り 塗り師さんが漆を刷毛やへらでひとつひとつ塗りつけていきます。上塗りは、雛人形をかたく丈夫なものへするという目的があります。この上塗りの工程の中にも、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三つの段階に分けられます。それぞれ、雛人形の仕上がりをより優美なものにするために行われる工程です。 【4】 絵付け 蒔絵師さんが塗りあがった漆器に絵や模様を筆で描いていきます。着色は、色ごとに分けられて施されていく上に、1色塗ったら1日乾かして次の色、というふうに重ね塗りされます。そのため、絵付けの作業に2ヶ月以上を費やす場合もあります。 |
歴史 | 「紀州雛」の歴史は古く、神功皇后(西暦450年時代の方)が紀州の国(和歌山県)の地においでになったとき、少彦名命の姿が大層お美しく麗しかったので、その姿を小さなお人形に作りかえなさったのがはじまりです。
その後、5世紀に紀州国(現在の和歌山県)に仁徳天皇がおいでになったときに神功皇后のお姿として作らせたものが起源とされています。その後、江戸時代に紀州公が漆器のまちである黒江の中言神社(なかごとじんじゃ)に参拝された際に、「紀州雛」を献上されたたそうです。 しかし、その後「紀州雛」は久しく途絶えていましたが、昭和の初めに海南市黒江で蘇りました。現在では、生活様式に合わせて飾ることが出来る大きさと本漆の華やかさから、桃の節句のお祝いとして贈られたり、和歌山を代表するお土産物になっています。 |
◆展示場所
◎うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)
〒642-0001 和歌山県海南市船尾222
TEL : 073-482-0322
開館 : 10:00~16:30
休館 : 第2日曜、お盆、年末年始
入館 : 無料
◎黒江ぬりもの館
〒642-0011 和歌山県海南市黒江680
TEL : 073-482-5321
開館 : 10:00~16:00
休館 : 月曜日、火曜日
◆イベント開催
紀州南海ひなめぐり
開催日時 : 毎年2月中旬~3月中旬
開催場所 : 和歌山県海南市内
海南市中いっぱいに展示された雛人形を、街歩きと共に楽しめるイベントです。
詳しくは紀州海南ひなめぐり 公式ブログ内にてご覧下さい。