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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:401件


都道府県

総数:401件

伝統工芸品高知県

高知県
工芸品の分類 和紙
工芸品名 土佐和紙

主要製造地域:高知県




《特徴》
やさしい手ざわりとあたたかな風合いの和紙。高知にも“土佐和紙”と呼ばれる手すき和紙の伝統が古くから受け継がれています。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]

提供:高知県・高知まるごとネット事務局

素材 楮、三椏など
製法・工法 良質の和紙を生み出す鍵となるのは、水と楮(こうぞ)であると言われています。土佐和紙の産地であるいの町や土佐市には、一級河川の仁淀川が流れています。仁淀川は、石鎚山を源流とし、流域面積1560km_、流路延長124km。吉野川、四万十川に並ぶ四国第三の河川で、水質では四国一を誇る清流です。
また、上流域の旧吾北村などの中山間地域は古くから楮の生産が盛んでした。土佐の楮は他県のものと比べて繊維が太く長く、丈夫な紙ができやすい特徴を持っています。
仁淀川を中心とする豊かな水と、流域でたくさん育てられていた質の良い原料が、土佐和紙の歴史を支えてきたのです。
丁寧に下準備をして不純物を取り去り、長い繊維を絡めて漉きます。漉き上がった紙は繊維が均一に絡み合って美しく、かつ強靱です。
歴史 その歴史は、さかのぼること約1000年前。平安時代に編纂された「延喜式」に献上品として土佐和紙の名が出ていることから、その当時から和紙がつくられていたと考えられます。
仁淀川をはじめとした豊かな清流のもと、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)などの原料の生産や抄紙技術とともに発展し、土佐の主要な特産品としてその歴史を刻んできました。明治時代中期には、全国一の生産規模となったことも。種類の豊富さと品質の良さは有名で、いまなお、全国でも和紙作りの盛んな県として、その伝統が守り継がれています。

◆展示場所
いの町紙の博物館
高知県吾川郡いの町幸町110-1
TEL:088-893-0886/FAX:088-893-0887



土佐和紙工芸村
高知県吾川郡伊野町鹿敷1226
TEL:088-892-1001