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主要製造地域:埼玉県 |

「押絵羽子板」とは、桐で出来た羽子板に押絵で装飾を施したものです。
押絵とは、厚紙に羽二重の布をかぶせ、中に綿を入れてふくらませてくるむ技術で、押絵師(職人)は、綿の入れ具合やくるむ方向、布の使い方などによって、歌舞伎役者が見えを切ったときの表情や仕草などを躍動的に描きます。
春日部の押絵羽子板は、すべてが手づくり。全部で50~70もの材料を組み合わせおよそ200もの工程をかけて一枚の押絵羽子板として仕上げられます。男物は不景気をはねのける縁起物として、女物は祝い物として飾られています。
[ 埼玉県指定伝統的工芸品 ]
提供 : 春日部羽子板組合 様、春日部市特産品協議会 様

素材 | 板(桐)、厚紙、布、綿 |
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製法・工法 | 【1】 下絵
絵師が芝居の印象をもとに羽子板の枠中に人物絵を描きます。羽子板の「設計図」となる部分で、歌舞伎の名場面を模したものが多く、歌舞伎の振る舞いの最も美しい場面やクライマックスの場面がよく選ばれます。 【2】 原型 下絵を厚い紙の上に乗せ、下絵の線ヘラで描くように筋をつけ、糊代(のりしろ)の部分をそれぞれの型の外側に計算して原型を作ります。 【3】 型切 厚紙の原型を台紙にあて着物の乗袖、帯や頭の部分、また小道具等、色々な部分を写し取りその部分をハサミで切り取ります。 【4】 布くばり(布取り) 台紙の原型を、それぞれの布にあてて型よりも少し広く取り、それらを切り取ります。 【5】 型くるみ 布くばりした型に線を含ませて膨らみをつけて縁を糊づけしてコテで張って仕上げます。これが押絵の一型になります。 【6】 胴組 型を張って仕上げた押絵の一型一型を下絵の上に合わせて狂いのないように順に組み合わせていきます。組み合わせたら裏返して型の縫目に和紙を細かく切って、それに糊をつけて補強にして乾かします。 【7】 頭髪(スガ植) スガ下(頭の髪に付ける部分)の糊付の所にスガを糊付けして包み込み、髪の毛らしい柔らかさを出します。 【8】 羽子板の柄巻 押絵羽子板が持ちやすいように、また、引き立つように少し厚めの布を重なりが後に回るように巻きます。 【9】 板の背景 組上げた押絵の配色とバランスや、その押絵なりの背景を考えた押絵の後に張る隠された大切な部分です。バックの使い方で押絵の印象も変わります。 【10】 打ち込み 裏面 に裏絵が描いてある桐材に羽子板の裏面に先ず押絵の背景(バック)を貼りその上に組上げた押絵を小さなカナヅチと真鍮釘で打ち付けて取り付けます。最後に、装飾品や道具で飾って羽子板の完成です。 |
歴史 | 「羽根つき」は元来日本のものではなく、「中国」から来たとする説が有名です。14世紀頃の中国では、硬貨を重りとして付けた羽根を蹴る遊びがあり、それが室町時代に日本へ伝播したのが起源とされています。
「羽根つき」は、かつて女の子の遊びとして、お正月によく見られましたが、古くは正月の祭事に関わりのあるものでした。古くは、羽子板を胡鬼板・胡鬼子とも呼び、鬼を突くことで、新しい年の無病息災を願ったものでした。 「春日部押絵羽子板」は、 戦後にかけて、浅草の押絵師たちが戦禍と雑踏から逃れ、良質の桐の産地であった春日部に移り住んだことに始まります。 |
◆展示場所
埼玉伝統工芸会館
住所 : 〒355-0321 埼玉県比企郡小川町小川1220
電話 : 0493-72-1220
時間 : AM9:30~PM5:00
◆イベント開催
かすかべ押絵羽子板と特産品まつり
開催場所 : 春日部駅東口
開催日時 : 毎年12月下旬
職人さんが作り上げた最高級品のみが販売されます。
直接購入ができる数少ない機会でもあります。