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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品広島県

広島県
工芸品の分類 漆器
工芸品名 一国斎高盛絵

主要製造地域:広島県




《特徴》
日本の漆工芸の中で、類例の少ない独特の技法を用いる「高盛絵」。漆器や木地製品を素材として、花・昆虫等を漆で高く立体的に盛り上げ色漆で彩色する、170年以上続く伝統工芸です。繊細に描かれた植物や昆虫の今にも動き出しそうな躍動感や、色彩豊かに装飾された金や銀と共に輝く漆の光沢。絵画的なやわらかさと、彫刻的な重厚さが同時に表現できる点に大きな特徴があり、一子相伝の伝承法により代々受け継がれています。歴代一国斎の作品には、茶器・文箱・硯箱・香箱・菓子器・飾盆などがあります。

心が洗われるほどの美しさをもつ、広島が国内外に誇る匠の銘品です。

[ 広島県指定伝統的工芸品 ]
提供 : 七代金城一国斎 様

素材 ケヤキ、クワ、ヒノキ、漆 等
製法・工法 【1】 下絵の転写
和紙に描かれた図案を漆でなぞり、和紙を器物に押し当てた後に、純金消し粉をはたいて、絵を転写します。

【2】 高盛
季節に合わせ漆を調合します。高盛絵で使用される独特の漆は「高盛漆」と呼ばれます。少ない回数でいかに漆を美しく盛るか、高い技術が必要とされます。

【3】 乾燥
漆を乾燥させます。

【4】 磨き
乾燥したら、盛られた漆を週種類の砥石や木炭などで磨きます。高盛から磨きの工程を何度か繰り返します。

【5】 色漆の塗り
完成した高盛の上に黒漆を塗り、色漆を注して仕上げます。
歴史 一子相伝(技芸などを、自分の子供一人だけに継承すること)で伝えられてゆく、一国斎高盛絵の技術。
初代の一国斎は尾張徳川藩の御用塗師でした。二代目一国斎が江戸時代末期に広島へ移住し、三代目一国斎が研究を重ねた末、漆芸技法高盛絵を完成させます。
以後、各代の一国斎が、歴代の技術を受け継ぎつつ創意工夫や研鑽を重ね、現在まで継承されています。
関連URL http://www.ikkokusai.com/index.htm

◆展示場所
七代金城一国斎
 〒730-0832 広島市中区江波東2丁目4-22
 TEL : 082‐292-9699 / FAX : 082-292-9692