総数:401件
総数:401件
- 北海道 (3)
- 青森県 (10)
- 岩手県 (6)
- 宮城県 (7)
- 秋田県 (8)
- 山形県 (11)
- 福島県 (13)
- 茨城県 (6)
- 栃木県 (8)
- 群馬県 (6)
- 埼玉県 (11)
- 千葉県 (6)
- 東京都 (14)
- 神奈川県 (5)
- 新潟県 (10)
- 富山県 (10)
- 石川県 (12)
- 福井県 (12)
- 山梨県 (7)
- 長野県 (7)
- 岐阜県 (10)
- 静岡県 (9)
- 愛知県 (14)
- 三重県 (14)
- 滋賀県 (9)
- 京都府 (17)
- 大阪府 (10)
- 兵庫県 (11)
- 奈良県 (8)
- 和歌山県 (6)
- 鳥取県 (6)
- 島根県 (11)
- 岡山県 (6)
- 広島県 (8)
- 山口県 (5)
- 徳島県 (4)
- 香川県 (7)
- 愛媛県 (9)
- 高知県 (5)
- 福岡県 (12)
- 佐賀県 (7)
- 長崎県 (6)
- 熊本県 (9)
- 大分県 (2)
- 宮崎県 (9)
- 鹿児島県 (7)
- 沖縄県 (8)
主要製造地域:埼玉県 |
《特徴》
江戸時代後期の雛祭りや端午の節句は、大切で賑やかな行事であり、そこで大きな役割を果たしたのが人形です。その江戸時代後期から始まり、明治初期には、農閑期に地雛細工人が作っていた節句人形と、士族が内職的に作っていた人形の技術が合流してできたとされる雛人形が、本格的に製造され、主に関東を中心に商われ、伝統を伝える人形の重要な供給源となりました。さらに、明治時代には、五月人形等の人形は生産拡大の一途を辿り、国内有数の産地並びに江戸時代の面影を伝える貴重な人形の産地に発展しました。平成19年に伝統的工芸品に指定。約160企業が指定されています
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供:岩槻人形協同組合
江戸時代後期の雛祭りや端午の節句は、大切で賑やかな行事であり、そこで大きな役割を果たしたのが人形です。その江戸時代後期から始まり、明治初期には、農閑期に地雛細工人が作っていた節句人形と、士族が内職的に作っていた人形の技術が合流してできたとされる雛人形が、本格的に製造され、主に関東を中心に商われ、伝統を伝える人形の重要な供給源となりました。さらに、明治時代には、五月人形等の人形は生産拡大の一途を辿り、国内有数の産地並びに江戸時代の面影を伝える貴重な人形の産地に発展しました。平成19年に伝統的工芸品に指定。約160企業が指定されています
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供:岩槻人形協同組合
素材 | - |
---|---|
製法・工法 | すべて昔ながらの手仕事でつくられます。まず、どんな人形をつくるか企画を立て、次に頭(かしら)づくりと、衣裳つけ(胴づくり)、手足づくり、小道具づくりはそれぞれ分業です。こうして部分的に仕上がった製品を製造問屋で完成品に組立て、市場へ送り出しています。丹念な手仕事による実に何百という工程を経て一つの人形が出来あがるのです。
【頭づくり】 人形のよしあしは顔で決まってしまうと言われるほど、頭づくりはもっとも熟練した腕を必要とする工程です。まず桐粉としょうぶ糊を練ったものを型で抜き、乾燥させてから目をはめ込みます。そのあと何回も塗りを重ね、目鼻を小刃で切り出し、さらに上塗りをして肌の艶を出すために磨きます。そして、細い筆で眉・まつ毛を描き、頬に紅をさし、口紅を入れ、小さな口もとに舌や歯をつけます。ここまでくると、いよいよ世界でたったひとつの表情、つまり人形の命の誕生です。最後に植毛し、これを結いあげて頭が完成します。最近は石膏の頭もたくさんつくられております。 【手足づくり】 頭と同じように、型抜きをした桐塑にご粉を何回も塗り重ねて乾かし、上塗りをして仕上げます。弾力に富んな樹脂製も手足には適しております。 【衣裳つけ(胴づくり)】 縛り固めたわら束に和紙を貼り、手足をつけて土台をつくってから衣裳つけにとりかかります。衣裳は西陣織などの豪華な織物。和紙を裏貼りして裁断し、部分ごとに仕立てておきます。そしてまず襟を重ねますが、襟元は人形の骨格をだすきめどころ、胴づくりの重要な部分です。それから上着をきせ、振り付けをします。また、木目込人形の場合は、最初に頭と同様にして胴の型抜きをし、これに布地を木目込む溝を掘ります。そして、しわやたるみのないよう、丁寧に布地を木目込んでいきます。 【小道具づくり】 たとえば段かざりびなの小道具は全部で二十以上。桧扇の絵付なども一枚ずつ手描きされ、細かい手仕事の連続です。 【組立】 仕上がった頭、胴、小道具を製造問屋がまとめ、セットにして全国の市場へ送り出します。 |
歴史 | 紀元前二千年の古代エジプト王族の墳墓から発見された木彫人形が、世界でもっとも古い人形だといわれています。魔よけや厄払い、豊作や出産の祈りなど、さまざまな用途で人形がつくられてきました。日本でも平安時代には、草や紙で人形をつくり、"ひとがた"と呼んで厄払いに使ったり、女の子のままごと遊びに用いられていたといいます。
江戸時代になると商工業の発展とともに人形づくりも広く盛んに行われるようになりました。粘土人形や木製人形なども郷土みやげとしてつくられ、出世開運や商売繁盛を人形にたくして祈願することが流行したりしました。三月と五月の節句に人形飾りがひろく行われるようになったのも、この頃。また、興行用としての糸あやつり人形やからくり人形も登場。子供たちの玩具としての人形や、観賞用としての衣裳人形や木目込人形、実在の人形を模した浮世人形なども作られるようになりました。 江戸時代から平成と西欧文化の影響などを受けながら、しかも日本独特の伝統を築きあげてきた人形づくり。時代とともに少しずつ新しい技法が加えられてはいますが、人形にこめる人の心はいつの時代にも変わりありません。人の幸を祈って丹念に手作りする人形師の心、そしてそれをいつくしむ心こそ悠久の昔から受け継がれてきたものなのです。 |
関連URL | http://www.doll.or.jp/ |
◆展示場所
埼玉伝統工芸会館
埼玉県比企郡小川町大字小川1220
TEL:0493-72-1220/FAX:0493-74-2636
台東区立江戸下町伝統工芸館
東京都台東区浅草2-22-13
TEL:03-3842-1990/FAX:03-3842-1900
◆イベント開催
【人形のまち・まちかど雛めぐり/岩槻駅前周辺商店街】
3月(旧暦のひな祭りまで1カ月間):午前10時30分~午後4時30分
開催期間中は、今も数多く活躍する職人さんの作品や、商店に伝わる古い人形等を数多く飾ります。町全体が3月の一ヶ月間賑わい、巡ってご覧いただけます(体験教室、スタンプラリーあり)。「観る」「創る」「食べる」をテーマに様々な企画が盛りだくさんです。
【人形のまち岩槻流しびな/岩槻城址公園 菖蒲池周辺】
4月29日(祝):午前10時~午後2時(流しびなは午前11時から)
毎年4月29日(祝)に開催しています。子どもたちの無病息災を、ひな人形の原型とも伝わる「さん俵」に託して池に流す春の風物行事で、ひな祭りのルーツともいわれています。
【人形のまち岩槻まつり/岩槻区役所・市宿通り・WATSUクレセントモール 】
7月、又は8月の日曜日 ※雨天決行:午後3時~9時
真夏の一大イベントが、7月か8月の日曜日に開催されます。「人形のまち岩槻」ならではの人形仮装パレードや、幅10m、高さ8mの世界一のジャンボ雛段をはじめ、万燈みこしやよさこい踊りなど見どころが盛り沢山のお祭りです。
【岩槻人形供養祭/岩槻城址公園内 人形塚及び黒門周辺】
11月3日(祝) ※雨天決行:午前10時~午後2時(式典は午前11時~正午)
毎年11月3日(祝)に岩槻城址公園内の人形塚前において、全国の人形愛好家の方々の、捨てるにしのびないという優しい気持ちに応えようと毎年開催。当日は古くなって飾らなくなったり、壊れたり、使わなくなった人形をお持ちいただき、人形塚脇の黒門の周りに並べます。