総数:401件
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主要製造地域:佐賀県 |
《特徴》
唐津焼は生活の道具としての素朴な美しさが魅力。
料理を盛り、花を生けることで完成する「用の美」を備えています。粗く渋い素地からは、独特の温もりと力強さが感じ取れます。
唐津焼きの釉薬は「土灰釉」、つまり木灰が基礎になっています。これは絵唐津や無地唐津はもちろんのこと、他の唐津焼のほとんどに基礎釉として使用されています。次に多い釉薬は薬灰釉で、藁灰の白濁作用を利用し、斑唐津や黒飴釉との掛け分けで朝鮮唐津に使用されます。そのほか、壷類に多く使用される鉄灰釉薬などもあります。
使用する胎土は、主に「砂目」と呼ばれる唐津の土です。砂が混合しているという意味ではなく、生地が荒いことに由来します。次に多く見かけるのが粘着性の強い「質が細かな砂目」で、この土は非常に鉄分が多いものと、そうでないものがあり、多いものは焼き上がりが黒褐色になります。また、焼き上がりが白地に近いものもあり、この胎土は細やかで鉄分が少ないもので、絵を描いた場合、鮮やかに発色します。
以下に主な唐津焼の特徴をご紹介します。
【絵唐津】
素地に鬼板で草、木、花、鳥、人物などの文様を描き、長石釉や木灰釉をかけ焼成したものです。
【朝鮮唐津】
鉄釉や藁灰釉の2種類を使用する。鉄釉を下に掛け、藁灰釉(斑釉)を上から流し、二つを交わらせて風景を表すもの。上下逆の物もあります。
【斑唐津】
長石に珪酸質灰などを混ぜ、焼成すれば珪酸分の作用で失透し白くなります。表面に青や黒の斑がぽつぽつと現れるので、これを斑唐津と呼んでいます。
【粉引唐津】
褐色の粘土を使用、生乾きのうちに化粧土を全面に掛け、乾燥させた後に長石釉や木灰釉を掛けたものです。
【三島唐津】
朝鮮の陶器、李朝三島の技法を受け継ぎ、日本風にアレンジしたものです。器が生乾きのうちに雲鶴や印花紋などの紋様を施し、化粧土を塗って、削りもしくは拭き取って仕上げをし、その上に長石釉や木炭釉を掛けて焼成したものです。
【このほかに】
黄唐津や青唐津、黒唐津、刷毛目唐津、櫛目唐津、彫唐津、蛇蝎唐津、献上唐津などの名称が、その色絵付景色系統などによってつけられています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
情報提供 : 唐津焼協同組合 様
唐津焼は生活の道具としての素朴な美しさが魅力。
料理を盛り、花を生けることで完成する「用の美」を備えています。粗く渋い素地からは、独特の温もりと力強さが感じ取れます。
唐津焼きの釉薬は「土灰釉」、つまり木灰が基礎になっています。これは絵唐津や無地唐津はもちろんのこと、他の唐津焼のほとんどに基礎釉として使用されています。次に多い釉薬は薬灰釉で、藁灰の白濁作用を利用し、斑唐津や黒飴釉との掛け分けで朝鮮唐津に使用されます。そのほか、壷類に多く使用される鉄灰釉薬などもあります。
使用する胎土は、主に「砂目」と呼ばれる唐津の土です。砂が混合しているという意味ではなく、生地が荒いことに由来します。次に多く見かけるのが粘着性の強い「質が細かな砂目」で、この土は非常に鉄分が多いものと、そうでないものがあり、多いものは焼き上がりが黒褐色になります。また、焼き上がりが白地に近いものもあり、この胎土は細やかで鉄分が少ないもので、絵を描いた場合、鮮やかに発色します。
以下に主な唐津焼の特徴をご紹介します。
【絵唐津】
素地に鬼板で草、木、花、鳥、人物などの文様を描き、長石釉や木灰釉をかけ焼成したものです。
【朝鮮唐津】
鉄釉や藁灰釉の2種類を使用する。鉄釉を下に掛け、藁灰釉(斑釉)を上から流し、二つを交わらせて風景を表すもの。上下逆の物もあります。
【斑唐津】
長石に珪酸質灰などを混ぜ、焼成すれば珪酸分の作用で失透し白くなります。表面に青や黒の斑がぽつぽつと現れるので、これを斑唐津と呼んでいます。
【粉引唐津】
褐色の粘土を使用、生乾きのうちに化粧土を全面に掛け、乾燥させた後に長石釉や木灰釉を掛けたものです。
【三島唐津】
朝鮮の陶器、李朝三島の技法を受け継ぎ、日本風にアレンジしたものです。器が生乾きのうちに雲鶴や印花紋などの紋様を施し、化粧土を塗って、削りもしくは拭き取って仕上げをし、その上に長石釉や木炭釉を掛けて焼成したものです。
【このほかに】
黄唐津や青唐津、黒唐津、刷毛目唐津、櫛目唐津、彫唐津、蛇蝎唐津、献上唐津などの名称が、その色絵付景色系統などによってつけられています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
情報提供 : 唐津焼協同組合 様
素材 | 胎土、土灰釉・薬灰釉などの釉薬 |
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製法・工法 | 【1】 練りなど
土を練り、ろくろを使って形を作っていきます。 【2】 削り 土の表情を見せるため、所々に、自然な削りを入れていきます。 【3】 素焼き 絵付けや釉薬を掛ける場合、低温で焼成します。 【4】 絵付け 素焼きしたものに、絵を描いていきます。 【5】 釉薬 乾燥もしくは素焼きしたものに釉薬に浸したり、ひしゃくで掛けるなど、色々な方法があります。 【6】 窯詰・焼成 ひとつひとつ、丁寧に窯につめて、高温で本焼きします。 |
歴史 | 唐津焼の起源は諸説ありますが、室町時代末から桃山時代にかけて、岸岳城城主波多氏の庇護のもとに、領地で焼かれたことが始まりとされています。その後、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に、朝鮮陶工を連れて帰り、その陶工たちが各地で窯場をつくり焼き始めたことで、唐津焼の生産量は拡大していきます。
登り窯や、蹴ロクロ、釉薬法など、朝鮮渡来の技術の導入によって作風や種類も豊かになり、全国に流通したことで唐津焼は日本を代表する焼物となり、西日本では焼物のことを「からつもの」と呼ぶほどまでに有名になりました。 また、古くから茶の世界では、「一井戸、二萩、三唐津」という茶碗の格付けがあるように、茶の湯の名品として多くの茶人に愛され、江戸時代には唐津藩の御用窯として発展しました。 |
◆展示場所
唐津焼協同組合展示場
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町2881-1 唐津市ふるさと会館アルピノ2F
TEL : 0955-73-4888 / FAX : 0955-73-9030
営業時間 : 9:00~18:00
定休日 : 12月30日~1月1日