総数:401件
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主要製造地域:福岡県 |
《特徴》
建具生産高日本一を誇る大川。460年ほど前、船の大工から始まった大川木工は、大工職人や家具職人など木工業が分業化されるのに合わせて、建具業も発展してきました。
伝統の技は脈々と受け継がれ、現在のインテリアに合ったデザインの障子をはじめ、襖、ドア、雨戸、クローゼット扉なども製作されています。
「組子」は、釘を使わず、木と木を組み付けて作る建具の技法のひとつです。細くひき割った木に溝・穴・ホゾ加工を施して、鉋(かんな)や鋸(のこぎり)、鑿(のみ)等で調節しながら1本1本組付けしていきます。
この技法を使って細工を施したのが「大川組子」です。建具職人が腕を競う中、建具の装飾として自然派生的に誕生したと伝えられています。図柄のパターンは「麻の葉」や「胡麻殻」、「八重桜」など200種類以上にもおよび、現在もこれらを応用して職人が独自に新しい図柄を生み出しています。
[ 福岡県知事指定特産工芸品 ]
提供 : 大川伝統工芸振興会 様
建具生産高日本一を誇る大川。460年ほど前、船の大工から始まった大川木工は、大工職人や家具職人など木工業が分業化されるのに合わせて、建具業も発展してきました。
伝統の技は脈々と受け継がれ、現在のインテリアに合ったデザインの障子をはじめ、襖、ドア、雨戸、クローゼット扉なども製作されています。
「組子」は、釘を使わず、木と木を組み付けて作る建具の技法のひとつです。細くひき割った木に溝・穴・ホゾ加工を施して、鉋(かんな)や鋸(のこぎり)、鑿(のみ)等で調節しながら1本1本組付けしていきます。
この技法を使って細工を施したのが「大川組子」です。建具職人が腕を競う中、建具の装飾として自然派生的に誕生したと伝えられています。図柄のパターンは「麻の葉」や「胡麻殻」、「八重桜」など200種類以上にもおよび、現在もこれらを応用して職人が独自に新しい図柄を生み出しています。
[ 福岡県知事指定特産工芸品 ]
提供 : 大川伝統工芸振興会 様
素材 | 木材 |
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製法・工法 | 【1】 材の仕込み
材は最低でも5年は乾燥させます。約2mmから薄いものは1mm以下に挽き割り厚みを調整します。 【2】 材選別 ヒノキを中心として、杉、ヒバ、ホウノ木、神代杉、神代楡等を使用します。同材でも微妙に色が異なるため、色を選別します。 【3】 組手切(くでぎり)地組み 縦横を0.001mmの精度で割込みを計算し割りつけ、組手切(くでぎり)します。割込みは最終的に職人の長年の勘です。三組手(みつくで)で組まれる地組みが組子の基本です。 【4】 意匠と下書 200以上ある伝統的組方を付け子に納められた地組みの中に、バランスをみながら配置します。 【5】 刻み 鉋や罫引(けひき)そして鋸で挽いて、組木(組子の中に納まる部品)を作ります。紙一枚の世界を職人の勘と道具で削っていきます。道具の仕立ての良し悪しが、仕上がりに大きく影響します。 【6】 組木の組立て 細かい組木の組立ては、組木の固さのバラツキを確認しながら組上げていきます。地組みにすっと納まるように組みます。 【7】 組木の色々 200以上ある伝統的組方のための組木作りには、繊細な仕事ばかりである。紙一枚のミクロンの世界を職人の勘で作り出していきます。 【8】 組上げ 細かいところから組み立てて、多い時は数万個の部品で組込みます。見た目は華奢でも、一分の隙間も無い組子は、一枚の板のようにしっかりします。 【9】 仕込み 建具の中への組子を納めます。鉋で仕上た組子にはホコリが付き難いが、繊細な組子の美しさを維持するために両面にガラスに組込む場合もあります。 |
歴史 | 現存する最古の建築で、飛鳥時代を代表する建物である法隆寺金堂は、その高欄に卍崩しの組子を配しています。よって組子はこの頃、中国から社寺仏閣の建物 の一部として、日本に伝わったと伝えられています。
縦挽(たてび)き鋸「大鋸(おが)」が15世紀に出現し、台鉋(だいがんな)が日本に伝わったのが 17世紀頃、今日の引く形になったのは18世紀頃だと思われます。 従って今日のような繊細な組子は、その頃から発達したものと思われます。大川組子は約300年の歴史を誇り、200以上もある伝統的な組方は、より繊細なものとして今日に伝承されています。 |
関連URL | http://okawa-dentou.jp/dentou/kumiko/ |
◆展示場所
大川伝統工芸振興会
〒831-0028 福岡県大川市大字郷原483-8
一般社団法人大川インテリア振興センター内 (大川産業会館隣り)
TEL : 0944-87-0035
開館時間 : 8:30~17:00
休業日 : 土曜、日曜、祝日