総数:399件
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主要製造地域:宮城県 |
《特徴》
自然の趣があふれる皿、壷、酒器、湯飲みなど、素朴な日用品を中心とする仙台ゆかりの焼き物で、地元で採れる粘土を使用し、岩石や籾殻の灰を釉薬とする、素朴さと力強さを合わせ持ちます。
粗く優れた地元の土を活かした素朴さと、黒と白の釉薬を豪快に流し掛けた「海鼠釉(なまこゆう)」が大きな特徴で、昭和初期に堤町を訪れた民藝の父・柳宗悦にも東北を代表する民窯として注目され、水甕などが高く評価されました。
すべてが手作業であることと、焼きの具合によっても釉薬の表情がそれぞれ異なるため、どれもが一点もののような魅力を持ちます。仙台古来の焼物として、京都乾山風の伝統を受け継いでいます。
[ 宮城県知事指定伝統的工芸品 ]
提供 : 堤焼乾馬窯 様
自然の趣があふれる皿、壷、酒器、湯飲みなど、素朴な日用品を中心とする仙台ゆかりの焼き物で、地元で採れる粘土を使用し、岩石や籾殻の灰を釉薬とする、素朴さと力強さを合わせ持ちます。
粗く優れた地元の土を活かした素朴さと、黒と白の釉薬を豪快に流し掛けた「海鼠釉(なまこゆう)」が大きな特徴で、昭和初期に堤町を訪れた民藝の父・柳宗悦にも東北を代表する民窯として注目され、水甕などが高く評価されました。
すべてが手作業であることと、焼きの具合によっても釉薬の表情がそれぞれ異なるため、どれもが一点もののような魅力を持ちます。仙台古来の焼物として、京都乾山風の伝統を受け継いでいます。
[ 宮城県知事指定伝統的工芸品 ]
提供 : 堤焼乾馬窯 様
素材 | 粘土、釉薬(ゆうやく)など |
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製法・工法 | 【1】 土造り・水簸(すいひ)
台原粘土層から掘り出した粘土を山にしてねかせ、粘土山から粘土を削り出し、水でうるかし、ミキサーで溶かします。木の枝や根、石などの不純物を取り除くため、ふるいに掛けた後、水槽に溜め込み沈殿させ、数ヶ月ねかせます。水槽にねかせておいた土のうわ水を捨て、素焼きの鉢に入れて日陰で数日乾燥させ、土練機に通し、室(むろ)に移して1年以上ねかせます。 【2】 土練り(荒練り・菊練り) ねかせた粘土の固さを均一にし、空気を抜き、粘土をしめ、ひび割れを防ぎます。 【3】 成形 小物製作(食器・花入など)は、主にロクロで成形を行い、大物製作(大壷・大甕など)棒ひも造りで成形を行います。棒ひも造りとは、棒を輪積みにしてひねりあげ、一段ずつ足していき、たたき板でたたき、粘土をしめながら形をととのえていきます。作り手の他に、補助が一人ロクロをまわします。 【4】 仕上げ 水挽したものを2、3日ゆっくりと乾燥させ、5分乾き程度のところで高台を削りだします。作品をシッタに固定し、カンナや竹べらで削ります。 【5】 乾燥 小物は1週間程度かけて乾燥させ、大物はひび割れを防ぐため、室(むろ)で1ヵ月以上かけてゆっくりと乾かします。 【6】 素焼き 釉薬(ゆうやく)を掛ける際の型崩れを防いだり、釉薬の定着を良くするため、約800度で焼成します。 【7】 施釉(せゆう) 素焼を行った陶器に釉薬をかけます。 堤焼の代表的な海鼠釉の原料としては、 南光台あまさや根白石の早坂岩、三ヶ森岩、鷺ヶ森岩、籾殻灰(もみがらはい)や木炭 などです。 【8】 本焼き 1,250℃前後まで温度を上げ焼成します。釉薬は焼成することで粘土の表面と溶け合い、 ガラス質となって水分の浸透や汚れを防ぎます。 |
歴史 | 堤焼は江戸時代17世紀末、堤町(仙台市青葉区)にその姿を現しました。奥州街道に、その北の守りを兼ねて足軽侍達を住まわせ、その地から大量にとれる良質の粘土で、彼らに器などを作らせたのが始まりと伝えられています。
堤町一帯に窯場があったことから、その名がついた堤焼。 茶道に通じた伊達藩主の器などを作る御用窯として江戸時代にはじまり、後に甕や鉢、皿をはじめとする庶民の生活雑器を生産するようになり、300数十年の歴史を持ちます。 最盛期には30軒を数えましたが、今では「堤焼乾馬窯」が唯一の窯元となり、丸田沢(仙台市泉区)の緑豊かな環境に場所を移して伝統と技を守り続けています。 |
関連URL | http://tsutsumiyaki.net/ |
◆展示場所
堤焼乾馬窯
〒981-3121 宮城県仙台市泉区上谷刈字赤坂8-4
TEL : 022-372-3639 / FAX : 022-372-5829
営業時間 : 9:00~18:00(時間外応相談)
休業日 : 展示場・販売は無休、工房は日曜祝日
◆イベント開催
堤焼乾馬窯
体験ができます。(要予約)
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