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主要製造地域:静岡県 |

静岡鉄道のバス路線・焼津大島線に「小川矢師」という停留所があります。
読んで字のごとく、矢に関係する職人が全国一集まっています。矢師とは矢を製作する工匠のことで、一人前になるには10年以上もかかると言われています。
矢竹の材料は主に九州地方から取り寄せられる、2~3年ものの曲りの小さな細い青竹が用いられます。羽にはイヌワシ・クマワシなどの風切羽を使いますが、これらはワシントン条約により輸入が禁止されています。矢筒は藤を割ったものを編んで作ります。
弦は昔から麻が最上品とされてきましたが、最近では合成繊維を混ぜた弦も多く作られています。しかし、弦音(つるね)は麻糸が最高であり、この感触のため高段者では麻糸を選択する人も多いとか。
ゆがけとは弓を引くとき手にはめる皮の手袋のことで、昔中国の人々は弓を引く時、弦が親指から逃げないよう、指貫をはめて引っ掛けていました。奈良時代に日本に伝えられ、この指貫が日本で独自に変化し、洗練されていったものがゆがけです。
材料は鹿のなめし皮を使い、大半を中国から輸入します。鹿皮は本来白色ですが藁や松をいぶして黄土色に染めます。藁や松をいぶすことで、数か月後に皮の内部に成分がしみこみ、皮がしなやかになり、手によく馴染み、手から出る汗にも耐えるようになります。
長い伝統に培われた焼津の弓道具は、弓道を楽しむ方のかけがえのないパートナーとして、その伝統と技を現在も受け継ぎ、守り続けています。
[ 静岡県知事指定郷土工芸品 ]
情報提供 : (有)澤山弓弦製作所 様
画像提供 : 静岡県 経済産業部商工業局地域産業課 様

素材 | 竹、麻など |
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製法・工法 | 1. 矢の製法
【1】 乾燥 竹のはかまを取り、梅雨に入るまで天日で干して真っ白になるまで乾燥させ、節の下を残して長さ1メートルほどに切り揃え、節や太さ、重さを揃えて束にし、乾燥した部屋で保管します。 【2】 煮る 竹を、「釜」の中に数回通し、熱して柔らかくして、「矯め木」という道具使い、手前から先へ竹の曲がなくなるまでしごきます。 【3】 削る 仕上がりを考慮にいれ、4本一組になるように材料を選び、太さやめかた、張り具合をみながら小刀で削っていきます。 【4】 成形 削り上げた竹を再度釜に通し、色づく程度に焼きながら入念に矯めして真っ直ぐにします。 【5】 磨く-1 二本溝のついた石二個にはさみ、水と砂をつけて上から下へ摩り下ろし、小刀の削り目が取れるまで何度も繰り返します。 【6】 矯正 竹洗いした後、乾燥したものを数度火を通し、焼きむらを直してしっかり矯めをとります。 【7】 磨く-2 水に浸したトクサで研ぎ、さらに半乾きのトクサで艶が出るまで磨き上げます。重心が揃うように鉄粉を混ぜた松脂を、焼け火箸で竹の端に入れ込みます。 【8】 羽を付ける 羽を右左6枚ずつ用意し、羽軸を境に2枚に割り、長さを切り揃え、羽を2枚の板に挟み軸を焼きごてで焼いて、竹に接着します。最後に竹にを火にかけ、矯めし(置き矯め)をして完成です。 2. 弦の製法 【1】 乾燥 縮れをのばした麻をたばね、弦の太さに応じて麻を取り出し、かたよりにならないようにしながら約3メートルの長さにします。撚った麻を水に浸し長さ3メートルほどの竹に張り、水に濡らしたたわしで何度も上下にこき下ろした後、乾燥させます。この作業を数回繰り返します。 【2】 くすねの塗布 天日で乾燥し、くすね(松脂を油で煮て練り合わせた物)を十分に塗り、麻ぐすねで摩擦して十分しみこませます。 3. ゆがけの製法 【1】 選別 手型のサイズなどや、革の厚み、大きさ、傷の具合、表面の仕上げなどを検討し、使用する革を選びます。革に手型を書き写していく段階で、さらに手の形に合うよう修正を加えていきます。 【2】 加工 台革(ゆがけに使う最も大きな部品で、手や手首を包み込む革)の他、木製の頭や帽子革、控え革、腹革、小紐などのパーツを、それぞれ、裁断、削る、成形、糊付け、縫製などの加工をしていき、部品同士を貼り合わせていきます。 【3】 仕上げ 全体の組み上げ漉き、縫製、コテあてなどをした台革に、部品を貼り付けつつ、縫製、コテあてを繰り返していきます。弦道に松脂を染み込ませ、さらに仕上げのコテあてをします。 |
歴史 | 矢を専門に作る人を矢師と言い、弓を専門に作る人を弓師と言います。8世紀頃までは弓削(ゆげ)と呼ばれる工人がいて、桑や槻、檀などの木を削って弓を作っていました。それ以外にも梓、欅、槇、榧などが使われていますが、折れやすいため、今では竹を張り合わせた物が使用されています。このようにして弓ができはじめると、矢を作る人(矢師)や弦を作る人(弦師)など、弓道具づくりが分業していきました。
遠洋漁業で有名な焼津は、弓道具のふるさとでもあります。 焼津弓道具は甲斐武田氏の家臣が、今川時代に静岡に移り住んで矢師をはじめたのがきっかけとされています。その後、徳川幕府の直轄地となり、有事に備え平民まで弓道の練習が行われ、そのため職人も多く集まったため、弓道具の産地として今日に至っています。 |
関連URL | http://kyudogu.jp/shop/1914.html |
◆展示場所
(有)澤山弓弦製作所
〒421-1215 静岡県静岡市葵区羽鳥4-18-14
TEL : 054-278-8046