総数:401件
総数:401件
- 北海道 (3)
- 青森県 (10)
- 岩手県 (6)
- 宮城県 (7)
- 秋田県 (9)
- 山形県 (11)
- 福島県 (13)
- 茨城県 (6)
- 栃木県 (8)
- 群馬県 (6)
- 埼玉県 (11)
- 千葉県 (6)
- 東京都 (14)
- 神奈川県 (5)
- 新潟県 (10)
- 富山県 (10)
- 石川県 (12)
- 福井県 (12)
- 山梨県 (7)
- 長野県 (7)
- 岐阜県 (10)
- 静岡県 (9)
- 愛知県 (14)
- 三重県 (14)
- 滋賀県 (9)
- 京都府 (17)
- 大阪府 (10)
- 兵庫県 (11)
- 奈良県 (8)
- 和歌山県 (6)
- 鳥取県 (6)
- 島根県 (11)
- 岡山県 (6)
- 広島県 (8)
- 山口県 (5)
- 徳島県 (4)
- 香川県 (7)
- 愛媛県 (9)
- 高知県 (5)
- 福岡県 (12)
- 佐賀県 (7)
- 長崎県 (6)
- 熊本県 (9)
- 大分県 (2)
- 宮崎県 (8)
- 鹿児島県 (7)
- 沖縄県 (8)
主要製造地域:岩手県 |
《特徴》
東山和紙は、岩手県一関市東山町で800年も受け継がれる伝統の手漉き和紙です。
主に冬の寒い時期に漉かれる東山和紙は、楮色をした自然の色合いと、温かみのある風合いを持つ、繊細優美なやわらかい、そして強靭な紙質です。障子紙をはじめ、書道用紙、賞状用紙、色紙、名刺、はがき、便せん等幅広く利用されています。
また、東山和紙の持つ特徴を生かした特産品として、和紙を細く切り裂き、丸くしてつないで糸にしたものを使用した、丈夫で素朴な「 紙布織」や、やさしく愛嬌のある おかめ・ひょっとこなどの「和紙面」があります。
現在では、山谷部落を中心にわずか数名ではありますが、東山和紙の伝統を守り、独特な技法を忠実に受け継ぎながら、楮紙を中心とした素朴で強靭な和紙が漉き続けられています。
[ 岩手県伝統的工芸品 ]
提供 : 紙すき館 様
東山和紙は、岩手県一関市東山町で800年も受け継がれる伝統の手漉き和紙です。
主に冬の寒い時期に漉かれる東山和紙は、楮色をした自然の色合いと、温かみのある風合いを持つ、繊細優美なやわらかい、そして強靭な紙質です。障子紙をはじめ、書道用紙、賞状用紙、色紙、名刺、はがき、便せん等幅広く利用されています。
また、東山和紙の持つ特徴を生かした特産品として、和紙を細く切り裂き、丸くしてつないで糸にしたものを使用した、丈夫で素朴な「 紙布織」や、やさしく愛嬌のある おかめ・ひょっとこなどの「和紙面」があります。
現在では、山谷部落を中心にわずか数名ではありますが、東山和紙の伝統を守り、独特な技法を忠実に受け継ぎながら、楮紙を中心とした素朴で強靭な和紙が漉き続けられています。
[ 岩手県伝統的工芸品 ]
提供 : 紙すき館 様
素材 | 楮、ネリなど |
---|---|
製法・工法 | 【1】 伐採
通常、他のほとんどの地方では楮は晩秋から初冬にかけて刈り取りますが、東山では春先の3月下頃刈り取ります。 【2】 楮蒸し 刈り取った枝を、適当な長さに切りそろえ大釜で蒸します。 【3】 黒皮剥ぎ 蒸し上がった楮にすぐ水をかけ(水をかけると皮が収縮して剥ぎ易くなる)、冷えないうちに皮剥きを行います。 【4】 黒皮干し・白皮引き 剥いだ黒皮は、束ねて軒先などに掛けて乾燥させます。 十分乾燥した黒皮は4月から秋口にかけ農作業の合間に水でもどし、外側の黒皮部分を包丁で削り取ります。白皮は、また乾かして紙漉きの時期まで保存しておきます。 【5】 水浸漬・水洗い 紙漉きの時期になったら、まず保存していた白皮を流水に浸け、十分に洗います。白皮を煮熟する前に付着している細かい黒皮や、砂等を洗い流します。 【6】 煮熟 ソーダ灰を入れ、沸騰した大釜に水洗いした白皮をほぐしながら入れていきます。再沸騰させそれから約2時間煮熟します。その間白皮を反転させて、白皮に均等に火が入るようにします。ソーダ灰で煮るのは、白皮に含まれる不純物を取り除くためです。 【7】 アク抜き 煮熟した白皮は、流水に浸けた竹籠の中に入れ、アク抜きします。 【8】 塵取り 塵のない紙にするために、アク抜きした白皮の一本一本を見てまだ付着している細かい黒皮や変色した皮の傷をていねいに取り除きます。 【9】 叩解 塵取りした白皮を打板機に入れ、白皮の繊維が一本一本にばらばらになるまで叩きます。 【10】 離解 ばらばらになった白皮の繊維をナギナタビーターにかけて、繊維を攪拌します。ビーターにかけることにより繊維が水中を回流して、かたまっていた繊維同士が完全に分離し、なぎなた状の刃の回転により繊維が均一の長さに切断されます。 【11】 紙漉きの準備 水を入れた漉き舟に離解した原料を入れ、よく馬鍬で攪拌しその後、ネリを入れ、竹棒で十分攪拌し、原料とネリを馴染ませます。このネリの作用により繊維同士が水中で分離し、均一に分散した状態になります。 【12】 紙漉き 原料の用意が出来たら、簾桁という紙漉き道具で原料をすくい上げ、ゆり動かし紙にしていきます。漉き方は、原料の違い、産地ごとに特長がありますが、東山では縦ゆり、横ゆりを加え縦横に繊維を絡みつかせる漉き方をします。 簾の上に出来た紙を桁からはずし、「紙床」と呼ぶ板の上に一枚一枚漉き上がった順に重ねていきます。 【13】 圧搾 漉き上げた紙は、一晩そのまま置き自然に水分を流した後、漉き重ねた紙の上に板を乗せジャッキで少しずつ圧搾して水を切っていきます。最終的には、一枚一枚が湿った状態ぐらいまで絞ります。 【14】 乾燥 圧搾した湿紙を一枚一枚今度は逆に剥がして、ステンレス板の乾燥機に刷毛で貼り付け、乾燥機の中に蒸気を通しその熱で乾燥します。気候の温暖な地域では、天日で乾燥する地方もありますが、冬の厳しい気候の当地では、天候に左右されない蒸気乾燥を行っています。 完全に乾燥したら、完成です。 |
歴史 | 東山の名称の由末については、東北文化の黄金時代を築いた平泉中尊寺の近くの束稲山より東方を眺めた風景が、京都の東山にそっくりであったことから、古来よりこの地域は「東山」と呼ばれ、これがそのまま紙名になったといわれています。
東山和紙の起源ですが、平安時代末期に鎌倉勢に滅ぼされ奥州平泉の藤原勢の落人が、当地東山町一帯で暮らしはじめ、農耕の傍ら生活用品として作り始められたと伝えられ、約800年余りの伝統が今も受け継がれています。 文献によると、江戸時代からで、天保2年には2名の漉き人が記録され、その後伊達藩の奨励により盛んになり、正徳5年には、150人以上の漉き人があったとされています。 最も盛んな時期であった幕末から明治時代にかけては、町内の長坂・田河津の各部落はほとんど軒並みといってもよいほど、紙を漉いていたと伝えられています。 昭和17年においては300人近くの漉き人がおり、主に冬期間の副業として紙が漉かれ、県内を始め東北各地に広範な販路を持っていました。 |
関連URL | http://www.echna.ne.jp/~nobuhiko/ |
◆展示場所
紙すき館
〒023-0302 岩手県一関市東山町長坂字町390
TEL : 0191-47-2424 / FAX 0191-47-2436
営業時間 : 9:00~17:00(4~11月) / 10:00~15:00(12~3月)
定休日 : 無休(4~11月) / 不定休(12~3月)※お問い合わせ下さい
◆イベント開催
紙すき館
紙すき体験ができます。
詳しくはこちら