総数:399件
総数:399件
- 北海道 (3)
- 青森県 (10)
- 岩手県 (6)
- 宮城県 (7)
- 秋田県 (8)
- 山形県 (11)
- 福島県 (13)
- 茨城県 (6)
- 栃木県 (8)
- 群馬県 (6)
- 埼玉県 (11)
- 千葉県 (6)
- 東京都 (12)
- 神奈川県 (5)
- 新潟県 (10)
- 富山県 (10)
- 石川県 (12)
- 福井県 (12)
- 山梨県 (7)
- 長野県 (7)
- 岐阜県 (10)
- 静岡県 (9)
- 愛知県 (14)
- 三重県 (14)
- 滋賀県 (9)
- 京都府 (17)
- 大阪府 (10)
- 兵庫県 (11)
- 奈良県 (8)
- 和歌山県 (6)
- 鳥取県 (6)
- 島根県 (11)
- 岡山県 (6)
- 広島県 (8)
- 山口県 (5)
- 徳島県 (4)
- 香川県 (7)
- 愛媛県 (9)
- 高知県 (5)
- 福岡県 (12)
- 佐賀県 (7)
- 長崎県 (6)
- 熊本県 (9)
- 大分県 (2)
- 宮崎県 (9)
- 鹿児島県 (7)
- 沖縄県 (8)
主要製造地域:京都府 |
《特徴》
1,000年もの古法を守って作られる純粋な和紙は、美しさもさることながら、湿気に強く、通気性にも大変優れています。
また、劣化しづらく1,000年以上前の手漉き和紙が残っていることも。長い繊維なので折り畳みを繰り返してもなかなか破れる事はありません。
黒谷における、古い紙すき村の姿を残した黒谷川の清流や自然を生かした紙作り。
板干しの紙の白さと共に、人間と自然との暖かい結びつきがあり、また、永い時代の変遷の中に紙と共に生き続けてきた人々の、愛情や力強さが息づいています。
今日では、京都府の無形文化財として指定されています。
[ 京都府指定無形文化財 ]
提供 : 黒谷和紙協同組合 様
1,000年もの古法を守って作られる純粋な和紙は、美しさもさることながら、湿気に強く、通気性にも大変優れています。
また、劣化しづらく1,000年以上前の手漉き和紙が残っていることも。長い繊維なので折り畳みを繰り返してもなかなか破れる事はありません。
黒谷における、古い紙すき村の姿を残した黒谷川の清流や自然を生かした紙作り。
板干しの紙の白さと共に、人間と自然との暖かい結びつきがあり、また、永い時代の変遷の中に紙と共に生き続けてきた人々の、愛情や力強さが息づいています。
今日では、京都府の無形文化財として指定されています。
[ 京都府指定無形文化財 ]
提供 : 黒谷和紙協同組合 様
素材 | 楮(こうぞ) |
---|---|
製法・工法 | 【1】 楮作り
和紙の原料には三椏、がんぴなどもありますが、黒谷の和紙は主に楮(黒谷では「かご」と呼ぶ)を使います。苗を作り、その年の秋か翌春に本畑に移せば、次の秋には刈取れる太さに育ちます。紙になるのは原木の約5%に過ぎません。 【2】 楮切り 霜が降って葉が落ちる頃、まだ雪のこないうちに刈取ります。 【3】 楮小切り 長い楮の木を一定の長さに揃え、枝を払って20kgくらいの束にします。 【4】 楮蒸し 皮を取り易くするため、「こしき」と呼ぶ大きな桶に楮の束を一杯につめこみ、大釜の上にかぶせて蒸気で蒸します。 【5】 楮へぎ 蒸した楮がまだ熱いうちに皮をとり、充分乾燥させて保存、これを順次紙にしていきます。 【6】 楮もみ 乾いた黒皮を川に1日ほど浸し足でもんで皮を削りやすくします。昔は寒中でも、みな素足で川に入ったといいます。 【7】 楮そろい 小さな包丁で表皮と疵を取って白皮の上等な部分だけにします。美しい紙を作るためには全作業の半分近くをこの工程に費やすことになります。白皮にした楮は、流れでゆすいで干し冬は雪や太陽にあてて晒します。 【8】 煮ごしらえ 煮る前にもう一度、川に二昼夜ほど浸して晒すとともに柔らかくします。これによって白皮は一層美しさを増します。 【9】 楮煮 大釜の湯にソーダ灰を入れ楮の束をほぐしながら入れていきます。強火で1時間くらい、上下を返してまた1時間くらい炊き、火を止めて30分から1時間蒸します。 上質の紙には、昔ながらの木炭を用います。 【10】 楮みだし 柔らかくなった楮を清流の中で水洗いし、灰のあくと小さな塵を取り除きます。 【11】 紙たたき 楮の繊維をたたいてほぐします。 特別な紙は手で、普通は動力の臼で1時間位たたき、ビータという機械でほぐして、どろどろの綿状にし、後水を切ると紙素ができます。 【12】 さなてぎ 糊料とする「とろろあおい」の根を水洗いし、平らな石の上で木槌でたたきつぶして布袋でこしていきます。 【13】 紙漉き 漉舟に水を半分くらい入れ、小さな手桶一杯分くらいの紙素を入れ、「馬鍬」(竹の櫛状の道具)で繊維をほぐし、次に糊料をくわえて、「まぜばい」(細い竹の棒)でまぜ合わせます。 桁という木枠の間に 簀(細い竹の簀だれ)をはさみ、漉舟の上水を勢いよく前方へ流して捨てます。次に少し深く汲んで前後に調子をとりながら流しては捨て、また汲み込んでは同じ動作をくり返します。 漉きあがった紙は、紙床板に次々に重ねて簀をはがし、翌日その上にもう一枚板を乗せて圧搾して水をきります。 【14】 紙つけ 干板に一枚一枚ハケで貼り付け天日乾燥させます。 【15】 紙こしらえ 紙を選別し、枚数を数えてそろえます。 |
歴史 | 黒谷和紙は、古くは平家の落武者等が子孫へ残す技として始めたといい伝えられています。
江戸時代には、旗本領となり、文化と産業の発展につれて紙会所も設けられ、数々の奨励策がとられて次第に発展し、京都が近いこともあって、京呉服に関連した紙の「たとう紙」「値札紙」「渋札紙」等が多く作られていました。 明治以降、養蚕の隆盛と共にそれらに関連した紙の種類も多くなり、需要も増加して行きましたが、その後、幾度かの変遷の中で苦労を重ね、第二次世界大戦を契機に農家の産業四木(桑、楮、茶、漆)といわれた楮も、食糧難から激減し、紙も用途の転換、生活様式の変化などから、和紙から洋紙へ、手から機械へと全国的にあゆみを変えていきました。 黒谷は、そうした中でも伝統的な古法の手すき技術を守り続け、今では全国でも数少ない純粋な手すき和紙の産地として、世界的にも名を知られた貴重な存在となっています。 |
関連URL | https://kurotaniwashi.kyoto/ |
◆展示場所
黒谷和紙協同組合内 黒谷和紙会館
〒623-0108 京都府綾部市黒谷町
TEL&FAX : 0773-44-0213
営業時間 : 10:00~17:00
休館日 :月曜、祝日、お盆、年末年始