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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:397件


都道府県

総数:397件

伝統工芸品愛知県

愛知県
工芸品の分類 文具
工芸品名 豊橋筆

主要製造地域:愛知県




《特徴》
原材料の混毛に、水を用いて交ぜあわせる「練(ね)りまぜ」の工程を用いることに、豊橋筆最大の特徴があります。

この工程により生み出される、"墨含みが良く、墨はけが遅く"使いやすい筆は、高級品として有名です。

[国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 愛知県産業労働部地域産業課 窯業・生活産業グループ 様

素材 ヤギ・ウマ・タヌキ・イタチ・シカ・ネコ・ムササビ・リス・テン・竹・木
製法・工法 約36の筆作りの工程は、全部手作りで行われています。以下の工程は、大別したものです。

【1】 選別
筆を作るのに使用する毛を選別します。

【2】 毛もみ
籾殻を焼いた灰をまぶし加熱し鹿皮で毛を巻き、揉んで毛の油分を取り、毛を直し整えます。

【3】 寸切り
『寸木』と呼ばれる定規を使って、はさみで毛をそれぞれの長さに切ります。

【4】 練りまぜ
原材料の混毛に、水を用いて交ぜあわせる豊橋筆最大の特徴です。

【5】 上毛(うわげ)かけ
紙を巻いた穂に上毛(化粧毛)を着せる作業です。

【6】 仕上げ
不要な糊や毛などを取り除きます。

【7】 刻銘(こくめい)
筆の名前を彫刻して、完成です。
歴史 文化元年(1804年)、京都の鈴木甚左衛門が、吉田藩(豊橋)から招かれ製造したのが始まりといわれています。

下級武士の副業として取り入れられたことと、穂首の原材料となる狸(たぬき)、いたちなどの獣毛が容易に入手できたことなどから、産地として発展しました。

豊橋が東海道五十三次の宿場町であったことから、つくられた筆は地元近辺だけでなく、全国へと広がっていきます。

そして明治になって学校教育が始まると、毛筆の需要が著しく高まり、地場産業として定着しました。今では、広島筆や奈良筆とともに「日本三大筆」と呼ばれています。
関連URL https://www.pref.aichi.jp/sangyoshinko/densan/501.html

◆展示場所
豊橋筆振興協同組合
 〒440-0838 豊橋市三ノ輪町5丁目13番地
 TEL 0532-61-8255  FAX 0532-61-8255






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