総数:400件
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主要製造地域:山口県 |
《特徴》
大内塗の代表的な作品に「大内人形」があります。
山口の地に居を構えた24代大内弘世は京都から美しい花嫁を迎えました。
しかし、花嫁は遠く華やかな京都を恋しがり、毎日さびしがっておりました。
そこで弘世は、京都からたくさんの人形師を呼び寄せ屋敷中を人形で飾ると、花嫁はたいそう喜び幸せに暮らしました。
町の人はそれを「人形御殿」と呼び、弘世の愛妻家ぶりを伝えたといいます。
この微笑ましい物語が男女一対の大内人形のもとになっています。
大内塗と言えば「大内人形」 と、夫婦円満の象徴として広く愛されています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 山口ふるさと伝承総合センター 様
大内塗の代表的な作品に「大内人形」があります。
山口の地に居を構えた24代大内弘世は京都から美しい花嫁を迎えました。
しかし、花嫁は遠く華やかな京都を恋しがり、毎日さびしがっておりました。
そこで弘世は、京都からたくさんの人形師を呼び寄せ屋敷中を人形で飾ると、花嫁はたいそう喜び幸せに暮らしました。
町の人はそれを「人形御殿」と呼び、弘世の愛妻家ぶりを伝えたといいます。
この微笑ましい物語が男女一対の大内人形のもとになっています。
大内塗と言えば「大内人形」 と、夫婦円満の象徴として広く愛されています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 山口ふるさと伝承総合センター 様
素材 | クロガネモチ・ミズメ・ヒノキ・トチ・ケヤキ・エゴ・天然漆 |
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製法・工法 | 木地(きじ)工程→下地工程→塗装(下塗り・中塗り・上塗り)工程→加飾工程の4つに分かれます。木地工程は木地師、下地~加飾工程は塗師(ぬし)が行います。ほとんどが手作業によるもので、1つの作品を制作・完成するまでに、約2ヶ月間を要します。
【1】木地工程 [1-1] 乾燥 伐採した原木を4~5年かけてゆっくり自然乾燥させます。エゴの木(チナイ) [1-2] 選別 作品に適した材質の木を選びます。 [1-3] 荒削り・仕上げ削り 椀・丸盆・人形などのろくろ物は電動ろくろガンナ、重箱・硯箱などの指物(さしもの)は鋸やカンナを使います。 【2】 下地工程 [2-1] 傷見(きずみ) 漆がムラなくのるのように、木地の傷や不完全な接着部分をチェックします。 [2-2] こくそ塗り キズの部分や接着部分にこくそ漆を埋め込んで滑らかにします。 [2-3] 布着せ 椀の底や縁など割れやかけの起こりやすい部分に和紙や布などを貼って補強します。 [2-4] 下地塗り 木地の凸凹をならし、下地漆をへらや刷毛で塗ります。 [2-5] 水研ぎ 乾燥した下地漆を砥石やサンドペーパーで水研ぎします。 [2-6] 乾燥・研磨 必要に応じて繰り返し行います。 【3】 塗装工程 [3-1] 下塗り 下塗り漆を塗ります。 [3-2] 乾燥 [3-3] 研磨 乾燥した下塗り漆を木炭やサンドペーパーで水研ぎします。 [3-4] 必要に応じて 下塗り・乾燥・研磨を繰り返します。 [3-5] 中塗り 研ぎ上がった下塗りに中塗り漆を塗ります。 [3-6] 乾燥・研磨 必要に応じて繰り返し行います。 [3-7] 漆こし 塵や埃を取り除くために特製の和紙で漆を数回こします。 [3-8] 上塗り 「上塗り室」で、上塗り漆を注意深く丁寧に塗ります。 [3-9] 乾燥 「室(むろ)」に入れて湿度と温度を調節しながら、じっくり乾かります。(12~24時間) 【4】 加飾工程 ◎漆絵(うるしえ) 色漆で文様を描いたもの。 ◎箔絵(はくえ) 金箔・銀箔などを漆で貼り付けて文様を描いたもの。 ◎沈金(ちんきん) 上塗りした表面を沈金刀(小さなノミのようなもの)で彫って文様を描き、その彫った部分に金箔を埋めたもの。 ◎蒔絵(まきえ) 漆で描いた文様の上に、竹筒に入れた金粉・銀粉を蒔いて文様を仕上げたもの。 ◎螺鈿(らでん) 薄く削ったあわび・夜光貝・蝶貝などの美しく光る部分を、上塗りした表面に埋め込んだり貼り付けたりしたもの。 |
歴史 | 当時の文献「大内氏の掟書」(1485年)や「李朝実録」によると、大内氏が漆製品を重要な輸出品の一つとし、山口で漆工芸が盛んに行われていたことがわかります。
大内朱と呼ばれる深みのある朱色に色漆で描かれた秋草模様と金箔であしらった大内菱が特徴の今日の大内塗は平成元年(1989年)、大内人形とともに国の「伝統的工芸品」に指定されました。 |
関連URL | http://y-densho.sblo.jp/ |
◆展示場所
ふるさと伝承総合センター
〒753-0034 山口県山口市下竪小路12番地
TEL : 083-928-3333
開館時間 : 9:00~17:00
休館日 : 12月29日~1月5日、8月14日~8月16日
入場料 : 無料