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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品岩手県

岩手県
工芸品の分類 石工品・貴石細工
工芸品名 久慈琥珀

主要製造地域:岩手県




《特徴》
琥珀は、太古の地上に繁栄していた樹木が分泌した樹脂が地中に埋もれて変化したもので、いわば“樹脂の化石”と言えます。
“樹脂”というと多くの人は“松ヤニ”を連想しますが、実際に琥珀の起源となった樹種は針葉樹類だけではなく、広葉樹類も多く含まれます。
また、琥珀の色彩は“ウィスキー”色だけではなく、赤・青・緑などの多彩な色彩があり、世界的には約250色余りに分類されています。

[岩手県伝統的工芸品]
提供:久慈琥珀株式会社様

素材 琥珀
製法・工法 採掘された琥珀は、石の選別から切断、研削、成型、研磨艶出の工程を経て彫金・金具付けがほどこされ、検品して製品となります。
この加工工程はすべて手作業で行われています。
【1】デザイン検討
【2】原石の選別
【3】原石の切り出し
【4】加工
【5】研磨
琥珀の原石を研磨して磨くことで琥珀独特のあたたかい風合いと光沢がうまれてきます。
【6】加工した琥珀の確認
【7】金具取付・製品組み立て
【8】検品
【9】完成
歴史 久慈地方で産出する琥珀は中生代白亜紀後期の約9,000万年前頃の恐竜時代に属し、宝飾品などに加工されている琥珀としては、世界で最も古い年代の琥珀です。近年、久慈地方産琥珀の中から昆虫や羽毛などの化石が相次いで発見され、国内外の古生物学や昆虫学をはじめ、化石DNAの研究者たちから注目されています。
悠久の時間を記憶する琥珀が 人の手によって美しく磨き上げられ、装飾具としての命を吹き込まれます。
関連URL http://www.kuji.co.jp/

◆展示場所
久慈琥珀博物館
〒028-0071 岩手県久慈市小久慈町第19地割156-133
TEL:0194-59-3831
開館時間:9:00~17:00 入館は16:30まで
休館日:年末年始 12月31日~1月1日・2月末日
利用料金
大 人 500円(400円)
小・中学生 200円(150円)
※()は団体料金(20名以上)



◆イベント開催
琥珀採掘体験
久慈地方の南北へ広がる「久慈層群」。この地層からは琥珀だけでなく、植物化石や動物化石も多数見つかっています。この久慈層群から天然の宝石を取り出す、国内でも珍しい体験です。(要予約)
体験料金:
高校生以上:1,500円
小 中 学生:1,000円
小学生未満:100円
※消費税込みになります。
※小学生未満の方の参加者には高校生以上の同伴参加者が条件です。
時間:夏季
①9:30~10:30
②11:00~12:00
③13:30~14:30
④15:00~16:00