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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


都道府県

総数:400件

伝統工芸品三重県

三重県
工芸品の分類 その他工芸品
工芸品名 火縄

主要製造地域:三重県




《特徴》
火縄は、木綿から作られるものが多いですが、上小波田の火縄は薄く削った真竹から作られています。
竹に含まれる油分によって燃焼時間が長いのが特徴で、全国的に見ても珍しく、県の伝統工芸品となっています。
古くは火縄銃などに使われ、今でも数は少ないですが、神社で行われている火を使った祭事・催しで使われるなどしています。

[三重県指定工芸品]
提供:名張市役所 秘書広報室様

素材
製法・工法 【1】
なたで竹の表面を薄く削り取っていく。
【2】
削ったものを2本づつ組み合わせ、両手でこするように縄をなう。
【3】
1本3m30㎝にしたものを陰干しして完成。
歴史 上小波田の火縄づくりは、今から300年以上前から始まったとされています。江戸時代の文献には、集中豪雨により上小波田の池が決壊し、農作物を作れなくなってしまった時、伊賀の国を治める藤堂藩が百姓たちに火縄づくりをして収入を得るように奨励したことが書かれています。
現在でも名張の火縄は、京都八坂神社の、大晦日から元旦にかけて行われる無病息災と厄除けの行事として知られる「をけら詣り」で使われ、縁起物として重宝されています。
関連URL https://www.city.nabari.lg.jp/digitalbook/nabarikankoguide/html5.html#page=24

◆展示場所
火縄博物館
〒518-0613 名張市上小波田968
TEL:0595-65-3132
開館日:11月~3月10日頃まで開館