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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品京都府

京都府
工芸品の分類 その他工芸品
工芸品名 京版画

主要製造地域:京都府




《特徴》
江戸時代に日本独自の素材と手法を駆使して、
広く民衆に愛され、流布した浮世絵木版画は、別名江戸版画とも呼ばれていますが、
これは版画が江戸に起源するという意味ではありません。

優れた画家をはじめとする芸術家の殆どは、京都が活躍の場であり、彼らが生み出した芸術作品は多く、数えきれないほどです。
家康によって江戸に幕府が移され、ここを生活の拠点とする人々が多く増えましたが、
文化芸術面でのルーツは京都であったと言われています。

また、出版物の中で高名なものに、本阿弥光悦の「嵯峨本」などがあり、
デザイン本としても京版画は素晴らしい作品を残してきました。

京版画の得意とする胡粉摺・雲母摺等の技術は、京版画以外の伝統工芸・芸術とともに、京都の風土に合わせ発展してきた技術です。
その技術を持って最近では、岩絵具を使った木版画も作成されています。

伝統木版画は、絵師・彫師・摺師の共同作業によって制作されています。
一つの道を一人が極め、三つの道が結ばれる事によって、素晴らしい作品が出来上がります。

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[ 京都府伝統工芸品 ]
提供 : 京都版画出版協同組合 様、京都伝統工芸協議会 様

素材 版木
製法・工法 京版画の製法

【1】 版下絵(原画)

【2】 地墨写し

【3】 骨版彫り

【4】 骨版摺り

【5】 色挿し

【6】 色版彫り

【7】 校正摺り

【8】 本摺り

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歴史 木版印刷は、飛鳥時代に百済(朝鮮)から仏教が伝えられた時(6世紀半ば)、一緒に伝来した経文印刷用の文字木版に端を発します。

その時、添えられていた仏像の簡単な輪郭摺り用の版木がヒントになって、基礎となる木版画が生まれました。

京版画は、その時代より受け継がれた、京都での木版画です。木版画には宗教・実用・美術等、様々な種類があり、多くの場所に使用されてきました。

そして、後世欧米人を仰天させ、「世界芸術の殿堂」入りを果たした浮世絵木版画へと発展していったのです。
関連URL http://www.kougei-kyoto.jp/kougei/hanga.html

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