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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


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総数:400件

伝統工芸品東京都

東京都
工芸品の分類 金工品
工芸品名 東京銀器

主要製造地域:東京都




《特徴》
江戸の粋な心と技を今に伝え貴金属のもつ優雅さと高級感を併せもつ『東京銀器』は、装身具、洋食器、置物、器物、仏具など多くの現代人に愛され、日常生活に幅広い分野で利用されています。

『東京銀器』の伝統的な基本技術技法は奈良時代に中園大陸から伝わり、江戸時代に多彩な技術に発展して確立されました。
技法としては次のように分類されます。

●鍛金は平板を鎚で立体的な器物に打ち出します。
●彫金はタガネで表面に模様を彫ったU、凹凸に打ち出したりする他、象巌という異種類の金属を埋め込む技法があります。
●切鱗は器物の表面を切り抜き、別の金属をはめ込み、ロー付けをして園柄を表現します。

彫金の高肉出しこれらの技法は、過去から多くの職人の手によって引き継がれて、一段と磨きがかかり、新鮮なデザインと格調高い品に仕上がっています。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 東京金銀器工業協同組合 様

素材
製法・工法 【1】 成形
成形は、地金を金槌とアテ道具で、丸い1枚の板を壺のように叩いて丸めていきます。

【2】 部分接合
部分接合は、銀鑞付けが基本でほかにカシメ鋲止めなどが行われます。

【3】 加飾
加飾は、模様打ちにあっては金槌又はタガネを用いて行われます。

【4】 色仕上げ
色仕上げは、煮込み法、金古美液(きんふるび)又はタンパン古美液を用います。
歴史 我が国における銀器の歴史は古く、延喜式(916年)の中に銀製の食器や酒器の名を見ることが出来ます。

江戸時代の多種多様な職人仕事を描いた「人倫訓蒙図彙」(じんりんきんもうずい)(1690年)の中に、 銀師の姿が見られます。

また、江戸中期に公布された「徳川禁令考」に、かんざし、櫛、きせる等に金、 銀の使用を禁じた御触れが、寛政元年(1789年)に出たことなどから当時町人の中でも銀器、 銀道具が広く使用されていたことがうかがわれます。

現在は、東京が主要な産地であり、鍛金(打ち物)、彫金(彫刻)、切ばめ、鑞付けの4つの技法で装身具、 各種置物などの様々な物がつくられています。
関連URL http://www.tokyoginki.or.jp/

◆展示場所
東京金銀器工業協同組合
 東京都台東区東上野2-24-4 
 TEL : 03-3831-3317