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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


都道府県

総数:400件

伝統工芸品愛知県

愛知県
工芸品の分類 文具
工芸品名 豊橋筆

主要製造地域:愛知県




《特徴》
原材料の混毛に、水を用いて交ぜあわせる「練(ね)りまぜ」の工程を用いることに、豊橋筆最大の特徴があります。

この工程により生み出される、"墨含みが良く、墨はけが遅く"使いやすい筆は、高級品として有名です。

[国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供:愛知県経済産業局 産業部 産業振興課 繊維・窯業・生活産業グループ

素材 ヤギ・ウマ・タヌキ・イタチ・シカ・ネコ・ムササビ・リス・テン・竹・木
製法・工法 約36の筆作りの工程は、全部手作りで行われています。以下の工程は、大別したものです。

【1】 選別
筆を作るのに使用する毛を選別します。

【2】 毛もみ
籾殻を焼いた灰をまぶし加熱し鹿皮で毛を巻き、揉んで毛の油分を取り、毛を直し整えます。

【3】 寸切り
『寸木』と呼ばれる定規を使って、はさみで毛をそれぞれの長さに切ります。

【4】 練りまぜ
原材料の混毛に、水を用いて交ぜあわせる豊橋筆最大の特徴です。

【5】 上毛(うわげ)かけ
紙を巻いた穂に上毛(化粧毛)を着せる作業です。

【6】 仕上げ
不要な糊や毛などを取り除きます。

【7】 刻銘(こくめい)
筆の名前を彫刻して、完成です。
歴史 文化元年(1804年)、京都の鈴木甚左衛門が、吉田藩(豊橋)から招かれ製造したのが始まりといわれています。

下級武士の副業として取り入れられたことと、穂首の原材料となる狸(たぬき)、いたちなどの獣毛が容易に入手できたことなどから、産地として発展しました。

豊橋が東海道五十三次の宿場町であったことから、つくられた筆は地元近辺だけでなく、全国へと広がっていきます。

そして明治になって学校教育が始まると、毛筆の需要が著しく高まり、地場産業として定着しました。今では、広島筆や奈良筆とともに「日本三大筆」と呼ばれています。
関連URL https://www.pref.aichi.jp/sangyoshinko/densan/501.html

◆展示場所
豊橋筆振興協同組合
 〒440-0838 豊橋市三ノ輪町5丁目13番地
 TEL 0532-61-8255  FAX 0532-61-8255