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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


都道府県

総数:400件

伝統工芸品福井県

福井県
工芸品の分類 和紙
工芸品名 越前和紙

主要製造地域:福井県




《特徴》
越前和紙と聞くと、越前奉書紙として有名な『奉書紙』や『鳥の子紙』を思われる方が多いかと思われますが、現在越前和紙では8種類 に大別され様々な紙が作られています。

奉書紙
古くから最も多く漉かれた上質の楮で漉かれた厚様の紙です。
檀紙
日本で最も古くからあったとされ、楮の表面に荒い簀の目の跡のある紙です。
書画用紙
古くは主に麻紙であったものが、書画の表現の変化にともなって紙質・原料が変化していった書画用の紙です。
薄様紙
様々な用途に使用されるため、材質や風合い等が多様に存在する紙です。
鳥の子紙
滑らかな肌合いと色が鶏の卵に似ているところから「鳥の子」と呼ばれる美しい紙です。
漉き模様鳥の子紙
襖や壁紙などに使用される模様入りの鳥の子紙です。
美術工芸紙
漉く工程の中でさまざまに模様をつけられる、越前和紙を特徴づける代表的な紙です。
局紙
明治時代に生まれ、印刷適性と耐久力は世界一といわれた新しい紙です。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 福井県和紙工業協同組合 様

素材 コウゾ・ミツマタ・ガンピ・アサ・トロロアオイ
製法・工法 まず越前和紙の主な原料となるのは楮、三椏、雁皮といった樹木を使用します。ネリにはノリウツギやトロロアオイを使いますが、漉く紙の種類に適したものを使います。混ぜて使用することもあります。

次に紙漉きの工程ですが和紙の生産工程は実に多く、基本となる8つの工程、それに和紙の種類・職人の一手間から来る追加工程からなっております。これら工程は古くから伝わるものであり、また長い年月のうちに創意工夫されたものであるため、これらの工程を実に忠実かつ丁寧に行うことによって、和紙本来の美しく滑らかな和紙を作ることが可能になりました。

この生産工程は、『煮沸』、『叩解(こうかい)』、『抄紙(しょうし)』の大きく3段階に分けられます。『煮沸』とは繊維質を抽出しやすくするために原料を加熱処理すること、『叩解』とは繊維質をたたいて分解すること、そして『抄紙』はその繊維をもとに紙を漉いていく作業になります
歴史 越前和紙は今から1500年前から伝わる技術と、他の生産地にはない和紙の種類の豊富さにより、和紙の良さを生かしつつも表面が滑らかで均一、紙厚(かさ)がしまっているという和紙の製作もできます。


関連URL http://www.washi.jp/

◆展示場所
福井県和紙工業協同組合
 福井県越前市大滝町11-11
 TEL 0778-43-0875 / FAX 0778-43-1142



越前和紙の里
 〒915-0232 福井県越前市新在家町8-44 パピルス館内
 TEL : 0778-42-1363 / FAX : 0778-42-2425