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主要製造地域:長野県 |
《特徴》
「お六櫛 」とは、わずか10cmにも満たない幅に、およそ100本もの歯が挽かれた実用的な梳き櫛です。お六櫛の産地となっている長野県木曽郡木祖村は木曽川最上流の村で、豊かな森林と水源に恵まれ「源流の村」として発展しています。
現在、木祖村薮原では一口に、木櫛のことを「お六櫛」と総称していますが、その種類は多岐にわたっています。用途と機能から大きく分けて、梳櫛・解かし櫛・指櫛・結櫛の4種類です。さらにそれぞれに形や大きさ、歯のつけ方などの違いによって細かく分類され、様々な名称がつけられています。
[長野県知事指定伝統的工芸品]
提供:木祖村役場産業振興課様、木祖村お六櫛組合様
「お六櫛 」とは、わずか10cmにも満たない幅に、およそ100本もの歯が挽かれた実用的な梳き櫛です。お六櫛の産地となっている長野県木曽郡木祖村は木曽川最上流の村で、豊かな森林と水源に恵まれ「源流の村」として発展しています。
現在、木祖村薮原では一口に、木櫛のことを「お六櫛」と総称していますが、その種類は多岐にわたっています。用途と機能から大きく分けて、梳櫛・解かし櫛・指櫛・結櫛の4種類です。さらにそれぞれに形や大きさ、歯のつけ方などの違いによって細かく分類され、様々な名称がつけられています。
[長野県知事指定伝統的工芸品]
提供:木祖村役場産業振興課様、木祖村お六櫛組合様
素材 | ミネバリの木 |
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製法・工法 | お六櫛は主に「ミネバリ」の木から作られます。非常に堅く斧が折れるという意味から、学名では「斧折樺(オノオレカンバ)」と呼ばれます。ミネバリの呼称名は地方名で、山の岩地から「峰に張り出す」ように生育することに由来するともいわれます。ミネバリは堅いだけでなく粘りがあり、狂いも少ないことから、お六櫛のような細かい歯の櫛の材としては最適といえます。現在、県内では佐久地方・上下伊那地方 の標高が高い場所に分布しています。
製法・工法 【1】製材 原木から板状に製材する。 【2】木取り 板状にしたものを仕上がりの寸法より少し大きめに木取りをする。 【3】乾燥 2~3年程自然乾燥させる。 【4】削り 鉋で既定の厚み、形状に削る。 【5】寸法取り 寸法(定規を用いて櫛の縦横の長さ)を決める。 【6】筋付け 鋸を挽き込む目安線(櫛の歯の形 となる筋)を付ける。 【7】歯挽き 歯挽き用の鋸を用いて、まずは櫛の板の表側から歯を挽き込む。 【8】歯通し 木賊(トクサ)という植物が貼ってある道具で歯先を尖らせる。 【9】中抜き 中抜き用の鋸で 歯挽きのときの挽き残りを再度挽き込み、 不揃いを整える。 【10】山抜き 次に 山抜き用の鋸で 裏側から筋まで挽き込 み、歯挽きが終了する。 【11】耳突き 櫛の四つ角を鉋刃で突き削る。 【12】耳丸め 耳突きを行った 四つ角を丸める。 【13】磨き 木賊や ボウズ 貝、動物の骨を使って磨く。 【14】仕上げ 櫛の全体に 椿 油をなじませて仕上げる。 ※ここで紹介しているのは、長野県伝統工芸品に指定されている両歯のお六櫛の制作工程です。 |
歴史 | 木曽での木櫛の発祥は、江戸時代前期に長野県下伊那郡の清内路から木曽南部の妻籠・蘭あたりで始まり、のちに木曽北部にも伝わってきたといわれています。薮原宿での櫛作りの始まりは元禄(1680~1709年)から享保(1716~1735年)頃とされ、1800年頃から「お六櫛」の呼び名で親しまれるようになりました。
『お六伝説 』 昔々、妻籠(現在の木曽郡南木曽町の旅籠屋に「お六」といういつも頭痛に悩まされている娘がいました。そこで御嶽大権現に願掛けをしたところ「ミネバリの 木で作った櫛で、髪を梳かせば治る」というお告げがありました。さっそく試してみるとすっかり治ったのです。このことから、誰いうとなく「お六櫛」と呼ばれるようになりました。 |
関連URL | https://www.vill.kiso.nagano.jp/kosodate_kyoiku/meisho/whats.html |
◆展示場所
お問い合わせ先
木祖村役場
〒399-6201 長野県木曽郡木祖村薮原1191-1
TEL:0264-36-2001
FAX:0264-36-3344