総数:401件
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主要製造地域:静岡県 |
《特徴》
メンパとは、今でいうお弁当箱のことです。
井川メンパの特徴は、天然漆の美しさ光沢と長年の使用に耐える丈夫さにあります。幅の広い山桜の皮でしっかり縫い止め、板と板の継ぎ目には漆を塗って固め、これによって丈夫さが増し、古くなっても漆を塗り直せば何年でも使えるという利点があります。
井川メンパには、大きさによって男持ち、女持ち、菜メンパの3種類あり、形は丸形と小判型があります。この他に各種のオヒツもあり、メンパ同様手作りの温かさと漆塗独特のつややかな肌ざわりが好評を得ています。
井川メンパに詰められたご飯は冬温かく、夏は腐らず、アルミなどの弁当箱では味わえないほのぼのとしたおいしさがあります。
周囲と隔絶された辺境の地だった井川の山の生活が生み出した独特の生活用具、井川メンパは、古い歴史と伝統を持った民具として見直され、人気が高まっています。
[静岡県郷土工芸品]
提供:静岡県郷土工芸品振興会様、望月栄一様
メンパとは、今でいうお弁当箱のことです。
井川メンパの特徴は、天然漆の美しさ光沢と長年の使用に耐える丈夫さにあります。幅の広い山桜の皮でしっかり縫い止め、板と板の継ぎ目には漆を塗って固め、これによって丈夫さが増し、古くなっても漆を塗り直せば何年でも使えるという利点があります。
井川メンパには、大きさによって男持ち、女持ち、菜メンパの3種類あり、形は丸形と小判型があります。この他に各種のオヒツもあり、メンパ同様手作りの温かさと漆塗独特のつややかな肌ざわりが好評を得ています。
井川メンパに詰められたご飯は冬温かく、夏は腐らず、アルミなどの弁当箱では味わえないほのぼのとしたおいしさがあります。
周囲と隔絶された辺境の地だった井川の山の生活が生み出した独特の生活用具、井川メンパは、古い歴史と伝統を持った民具として見直され、人気が高まっています。
[静岡県郷土工芸品]
提供:静岡県郷土工芸品振興会様、望月栄一様
素材 | 檜、山桜の樹皮、漆 |
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製法・工法 | 【1】木殺し
木殺しとは、板材を柔らかくして、所定の形状に変形させる工程です。 ①製材したものを3~4ヶ月乾燥させます。 ②湯につけて柔らかくします。 ③ころ(檜材を曲げるための道具)を使って曲げます。 ④木型に胴材を嵌めます。 ⑤木型から外し、木ばさみで固定します。 ⑥2~3日乾燥させます。 【2】樺縫い 樺縫いとは、山桜の樹脂を使って縫い上げる工程です。 必ず蓋と本体のペアで行います。 ①一度型に嵌めてから取り出します。 ②木ばさみで胴材を固定します。 ③目刺しで穴をあけ、山桜の皮を縫い込みます。 ④縫い込んだ山桜の皮を締め込み、皮を止めていきます。端を止めて終わりです。 ⑤底入れをしていきます。 【3】漆塗り ①柿渋と弁柄を混ぜた顔料を2回塗ります。 ②底板を外して、胴の縁に漆をつけていきます。 ③底板を嵌めます。 ④継ぎ目に漆をぬっていきます。 ⑤カンナで角を削っていきます。板材には木目があり、それがいつも揃っているとは限りません。カンナを使うと、深く削りすぎてしまいます。そんなときには切り出しナイフを使います。 ⑥生漆と砥の粉を混ぜたサビ漆を竹のヘラで、底の縁と縫い合わせの部分に塗りつけた後、サビを研ぎます。 この工程だけで漆室に5日間すし詰めになります。 漆塗が終わると、湿気のある室(むろ)で乾燥されます。この工程は3回繰り返されます。 完成 ただし、漆が美しくなるのは何か月も経過してからなのです。 |
歴史 | 井川メンパがいつ頃から作られるようになったかは定かではありませんが、その起こりとなった井川の曲物は、鎌倉時代から作られたといわれています。また、室町時代、井川には金山が栄え、金山の水替えに杓(ひしゃく)や曲桶が必要とされたため、井川の小河内あたりでは盛んに曲物が作られたといわれています。
さらに、江戸時代末期になると、井川メンパは山村農民の生活用具としてでなく、農村の副業生産物として近隣へ販売されていたことが、明治末の「井川村誌」に記されており、井川の曲物に漆塗りの技術が加わり、現在の井川メンパが誕生したのでした。 |
関連URL | http://www.shizuoka-kougei.jp/craft/ikawa-menpa/ |
◆展示場所
井川メンパ製造元 望月
〒420-0009 静岡市葵区神明町9-11
TEL/FAX 054-271-8224