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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:400件


都道府県

総数:400件

伝統工芸品埼玉県

埼玉県
工芸品の分類 その他工芸品
工芸品名 越谷甲冑

主要製造地域:埼玉県




《特徴》
甲冑は敵の攻撃から身を守る防具として着用されていました。
甲は鎧(よろい)、冑は兜(かぶと)のことを指します。

明治時代以前は戦中の防具として使われてきましたが、現在では「端午の節句」という武者人形等を飾って男児の健やかな成長を願う行事の一環として、飾られることが多いです。
また、「戦国時代」ブームで有名な武将が用いた甲冑を再現した製品が話題を集めています。
上杉謙信公、伊達政宗公、直江兼続公の人気が高く、毎年、様々なデザインの甲冑が作りだされています。

そうしたなかでも越谷甲冑は、金工(きんこう)・漆工(しっこう)・皮革工芸(ひかくこうげい)・組み紐(ひも)等様々な江戸の技法が駆使され、鮮やかな色彩と威厳のある風格が特徴です。

[ 埼玉県知事指定伝統的手工芸品 ]
提供 : 埼玉県産業労働部観光課 観光・物産振興担当 様

素材 革・鉄板金・漆・糸
製法・工法 【1】 小札(こざね)づくり
何百枚もの小札を丁寧に糊(のり)付けし、黒い漆で着色を施します。

【2】 縅(おどし)づくり
小札に穴を開け、紙縒(こより)を挟みながら縅糸(おどしいと)で編み込んでいきます。

【3】 鉢(はち)づくり
球形の部品に一つずつ鋲(びょう)を打ち込み、頭にかぶる部分の鉢を作ります。

【4】 革貼り
それぞれの部分の内側に革を貼ります。

【5】 仕上げ
各部品を取り付け、組み上げます。
歴史 「端午の節句」は奈良時代、中国から伝わり、宮中で始まったとされます。

江戸時代になると家の中に武者人形などを飾って、男児の健やかな成長を願う行事に変わりました。
江戸時代に整備された日光街道の宿場町として栄えた「越ケ谷宿」でも、街道をルーツとして金細工や漆、皮革、紙、組み合わせ紐などを組み合わせた「越谷甲冑」が誕生しました。その江戸の技は現代にも脈々と受け継がれています。

現在、越谷市内には県の伝統的手工芸品に認定された3社で「越谷甲冑」を制作しています。
一時は少子化の影響で売り上げが低迷しましたが、最近の「歴女」「戦国時代」ブームで徳川家康、伊達正宗ら数多くの武将が人気を呼び、日本全国で幅広く販売されています。

◆展示場所
※全て見学可能ですが、訪問の際には事前連絡をお願い致します。

朝比奈
 〒343-0852 越谷市新川町1-52
 TEL : 048-987-9144



大越忠製作所
 〒343-0805 越谷市神明町1-39-2
 TEL : 048-962-1166



菊池兜製作所
 〒343-0021 越谷市大林453-3
 TEL : 048-974-3299




◆イベント開催
日光街道越ケ谷宿 春の宿場まつり
『甲冑めぐり』
 開催期間
  五月の第一土日(土日が4月に掛る場合は4月の最終土曜日も)
 開催会場 
  ・旧日光街道沿いおよびその周辺の商店、古民家
  ・大沢香取神社 (4月下旬~5月上旬)
  ・越谷市役所1階ロビー
 
 お申込み、お問合せは越谷商工会へ
 TEL : 048-966-6111