総数:401件
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主要製造地域:宮城県 |
《特徴》
「埋木細工」に使用される「埋木(うもれぎ/埋もれ木)」とは、仙台市の青葉山・八木山一帯の亜炭層から発掘された全国でも珍しい工芸資材です。
現在では採取されていない、約五百万年も前の稀少な樹木が、眠りから覚めた様に今日の「埋もれ木細工」として蘇ります。その樹種はケヤキやマツ、スギ、カツラなどと推定されるものが多くあります。
「埋木」を発見した仙台藩の足軽がこの「埋木」を使ってなにかできないかと思考錯誤しながらつくった、ものを置く際に台にする皿の様なものをつくったのがこの「埋木細工」の起源といわれています。それから次々と茶器や銘々皿、ブローチ、お盆などといった工芸品が作り出されて現代に伝承されています。
黒褐色の木理と拭漆を施した光沢によって、適度の重量感と優美さを兼ね備えた工芸品として人気を博しています。
[ 宮城県知事指定伝統的工芸品 ]
情報提供 : 埋もれ木細工 小竹孝 (秋保工芸の里) 様
画像提供 : 仙台市経済局 観光交流課 観光企画係 様
「埋木細工」に使用される「埋木(うもれぎ/埋もれ木)」とは、仙台市の青葉山・八木山一帯の亜炭層から発掘された全国でも珍しい工芸資材です。
現在では採取されていない、約五百万年も前の稀少な樹木が、眠りから覚めた様に今日の「埋もれ木細工」として蘇ります。その樹種はケヤキやマツ、スギ、カツラなどと推定されるものが多くあります。
「埋木」を発見した仙台藩の足軽がこの「埋木」を使ってなにかできないかと思考錯誤しながらつくった、ものを置く際に台にする皿の様なものをつくったのがこの「埋木細工」の起源といわれています。それから次々と茶器や銘々皿、ブローチ、お盆などといった工芸品が作り出されて現代に伝承されています。
黒褐色の木理と拭漆を施した光沢によって、適度の重量感と優美さを兼ね備えた工芸品として人気を博しています。
[ 宮城県知事指定伝統的工芸品 ]
情報提供 : 埋もれ木細工 小竹孝 (秋保工芸の里) 様
画像提供 : 仙台市経済局 観光交流課 観光企画係 様
素材 | 埋木(ケヤキやマツ、スギ、カツラなど) |
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製法・工法 | 埋もれ木細工は、ナタで形を切り出しノミでくりぬく「刳物(くりもの)」の技法で作られ、「雅(が)」と呼ばれるざらっとした埋もれ木そのものの風合いを一部に残したり、「拭漆(ふきうるし)」で深く美しい艶を出したりするのが特徴です。
【1】 木取り ナタを使って埋もれ木から大まかな形を切り出す作業です。 【2】 くり抜き(彫刻) ナタで木取りした後にノミを使ってくりぬく「刳物(くりもの)」と呼ばれる技法が使われます。木材加工の最も原始的な技のひとつとされ、自由に形づくれるのが特徴ですが、手作業でひたすら木をくりぬいていくために体力や根気が必要とされます。 【3】 研き くり抜いた木地を研きます。 【4】 漆掛け 「拭漆(ふきうるし)」と呼ばれる技法で、木地に漆を直接摺り込み、余分な漆を拭き取り、乾いたら磨く工程を繰り返します。これを行うことによって、木目をより一層美しく見せたり、使用時に汚れや傷が付きにくくなります。 |
歴史 | 約500万年前に埋もれた樹木が地圧と熱で炭化してできた埋木は、古くは名取川のものが有名で、香炉の灰として珍重されていました。
工芸資材として用いられたのは、文政5年(1822)、仙台藩の足軽、山田周吉が竜の口渓谷で見つけたものを細工物にしたのが最初といわれています。その後、川内山屋敷の足軽の内職として行われました。最盛期だった明治中頃から大正時代にかけては、市内に130人を超える職人がいたといいます。固くてもろい埋木を掘り込み、漆塗りを繰り返して木目をきわだたせる工法は独特のものです。 しかし、家庭の燃料として石油が取って代わり、昭和30年代以降に亜炭採掘は幕を閉じ、亜炭の副産物だった埋もれ木も採れなくなってしまいました。現在では、数十年前に蓄えておいた材料で製作を続け、その伝統を今に伝え守っています。 |
◆展示場所
埋もれ木細工 小竹孝 (秋保工芸の里)
〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元上原54-30
TEL : 022-398-2803
営業時間 : 9:00~17:00
休日 : 無休