総数:399件
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主要製造地域:大阪府 |
《特徴》
錫(すず)は非常に柔らかい金属で、機械加工が難しく、ほとんどの工程を手作業により製作します。鋳造を行い、それをコケシ削りのようにろくろ挽きにより研磨・成形します。
古来より、神酒徳利・榊立(さかきたて)等、神仏器具を中心に茶壷・茶托等が製作され、宮中等ごく一部の人々に 愛好されていましたが、江戸時代になり、広く一般に使用されるようになりました。
錫器は、イオン効果が高く、酒をまろやかに美味しくする作用や、防湿性に優れろくろ挽きにより蓋の嵌合性の良さで茶葉を新鮮に保つことが出来ると言われ、酒器や茶器として、またその独自の風合いを生かした銘々皿、朱肉入れ、花瓶等としても使われている他、進物や贈答品としても好評です。
昭和58年3月に通産大臣(現、経済産業大臣)より伝統的工芸品 として、指定をうけました。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 錫器事業協同組合 様
錫(すず)は非常に柔らかい金属で、機械加工が難しく、ほとんどの工程を手作業により製作します。鋳造を行い、それをコケシ削りのようにろくろ挽きにより研磨・成形します。
古来より、神酒徳利・榊立(さかきたて)等、神仏器具を中心に茶壷・茶托等が製作され、宮中等ごく一部の人々に 愛好されていましたが、江戸時代になり、広く一般に使用されるようになりました。
錫器は、イオン効果が高く、酒をまろやかに美味しくする作用や、防湿性に優れろくろ挽きにより蓋の嵌合性の良さで茶葉を新鮮に保つことが出来ると言われ、酒器や茶器として、またその独自の風合いを生かした銘々皿、朱肉入れ、花瓶等としても使われている他、進物や贈答品としても好評です。
昭和58年3月に通産大臣(現、経済産業大臣)より伝統的工芸品 として、指定をうけました。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 錫器事業協同組合 様
素材 | 錫 など |
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製法・工法 | 【1】 鋳造
錫の溶解温度(融点)は低く、約230度。錫地金を鍋で溶かし、ドロドロになった錫を流れやすくするため、鋳型を斜めにして柄杓で注ぎ込みます。しばらくしてからナカゴ(中に空洞がある鋳物を造る時に空洞にあたる部分)をはずし、水に浸した刷毛で少し冷やし、固まったら型からはずします。それから、注ぎ込み口からはみ出した余計な錫を切り取ります。鋳型は製品や種類によって大小様々あり、セメント・石・土・金属などから作られています。 【2】 切削 鋳込んだ丸い形のものは、ロクロを使って削りながら形を整える作業をします。ロクロの工程は、錫器製作の中心工程に当たります。 鋳肌(いはだ:鋳造したままの、鋳物の表面)は、ザラザラして固いのですが、かんなを使って削ると錫本来の美しい輝きが引き出されます。 花瓶のように細長く大きなものや一つの型で鋳造できないものは、上下別々に表面や内側をきれいに削って上と下を接合して、仕上げます。 【3】 中仕事 ロクロでつくることができない取っ手や注ぎ口の付属部分を作り、本体に取り付けます。また、商品を切ったり、曲げたり、槌目(つちめ)模様を付ける作業もここで行ないます。 【4】 模様入れ ロクロで出来上がった物に模様(絵)を入れます。インクは漆又はエナメルを使います。 これを硝酸液に浸すと、描かれた部分はマスキングされているので、他の部分だけが腐食し、梨地(なしじ:つや消し)状態になるのです。季節によっても、腐食の度合いが変わる微妙な工程です。絵の浮き加減を確かめ、水洗いしてから、黒や朱色などの漆を塗りこんで拭く工程を繰り返すことで、描いた部分が光り出し、模様が浮き上がって落ち着いた風合いで仕上がります。 【5】 仕上げ 漆が乾いたら、ロクロでつやを出し、取っ手などを付け仕上げます。 |
歴史 | 錫器の歴史は古く、紀元前1,500年もの昔、エジプトの王朝の古代都市の遺跡より錫の水壷が発見されています。
錫の光沢と融点の低い性質は、古くより世界各国で器物等の製作に用いられてきました。日本では、7~9世紀頃、遣隋使・遣唐使により渡来し、宝庫としても名高い奈良正倉院にも数点保存されています。もともとは、神にささげる酒器などが作られ、都の宮中で使用されていました。 17世紀になると、高級料亭や有力商家などで酒器や皿、茶器として錫器を使うようになり、一般市民にも浸透していきます。都のあった京都に近い、流通の拠点でもある大阪で、錫器産業は発展していきます。 |
◆展示場所
詳しいお問合せは…
錫器事業協同組合 (大阪錫器株式会社内)
〒546-0031 大阪市東住吉区田辺6-6-15
TEL : 06-6628-6731