総数:400件
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主要製造地域:宮城県 |
《特徴》
東北の山村に生まれ、その厳しくも豊かな風土の中で育ち、今日まで大切に受け継がれてきた伝統こけしは、東北地方に固有の郷土玩具。親から子、師匠から弟子へと、技法や形式が何代にもわたって継承される中で、その地域の風土(気候や風俗習慣、人々の気風)に合ったものが作りだされ、土地ごとに共通する形やつくり、顔の表情や胴模様などを持つこけしが定着していきました。このように地域独自の特徴を持つこけしの一群は「系統」と呼ばれます。
東北6県でつくられるこけしは、11の系統に分けることができ、主だった産地の名称で系統名がつけられています。
宮城県内には「鳴子」「遠刈田」「弥治郎」「作並」の4つの本流、それに「肘折」と加え、実に5つの系統があります。これがまさに「こけし王国」といわれるゆえんです。みちのくの温かな心と、工人の熟練の技が生んだこけし。素朴な姿形のなかに、ふるさとの熱い想いとおおらかな美しさが静かに息づいています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供:宮城伝統こけし組合連合会
東北の山村に生まれ、その厳しくも豊かな風土の中で育ち、今日まで大切に受け継がれてきた伝統こけしは、東北地方に固有の郷土玩具。親から子、師匠から弟子へと、技法や形式が何代にもわたって継承される中で、その地域の風土(気候や風俗習慣、人々の気風)に合ったものが作りだされ、土地ごとに共通する形やつくり、顔の表情や胴模様などを持つこけしが定着していきました。このように地域独自の特徴を持つこけしの一群は「系統」と呼ばれます。
東北6県でつくられるこけしは、11の系統に分けることができ、主だった産地の名称で系統名がつけられています。
宮城県内には「鳴子」「遠刈田」「弥治郎」「作並」の4つの本流、それに「肘折」と加え、実に5つの系統があります。これがまさに「こけし王国」といわれるゆえんです。みちのくの温かな心と、工人の熟練の技が生んだこけし。素朴な姿形のなかに、ふるさとの熱い想いとおおらかな美しさが静かに息づいています。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供:宮城伝統こけし組合連合会
素材 | ミズキ・イタヤカエデなどの木材 |
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製法・工法 | 【木地】
1.伐採 こけしづくりに最も多く使われるのは、きめ細かな白い木肌を持つミズキや、歳月とともに美しい光沢を増すイタヤカエデなど。山々が紅葉に染まる秋(10月末から遅くとも11月半ばまで)には、原木を伐採、枝を払い落として、そのまま1ケ月ほど伐採現場にねかせておいて、水分を抜きます。 2.乾燥 水分を抜いた原木は、木地置場まで運び、軒先などに立てかけて自然乾燥を待ちます。伐採してから、実際にこけし用材として使用できるようになるまでには、約半年を要します。 3.木取り(玉切り) 適度に乾燥した用材は、必要な長さに鋸引きされ、次にナタやチョウナを使って、円筒形に荒削りしていきます。 4.木地挽き 木取りした用材をロクロの軸に取り付け、回転させながらカンナをかけて思いの形に削っていきます。 5.仕上げ挽き おおよその形ができあがったら、薄刃のバンカキで仕上げ、さらに木地のきめをより細かく、なめらかにするために紙ヤスリで磨きをかけます。 6.穴あけ 胴と首をつなげるための穴をあけます。鳴子こけしの場合は「はめ込み」、遠刈田、弥治郎、作並、肘折の各こけしは、「さし込み」という方法が用いられています。 【描彩】 こけしの模様は固定したものではなく、工人が創り出した意匠のうち、その土地の気風によく合ったものが受け継がれて残っていきます。ここではその主要なものを紹介します。 1.手描き模様 最も多いのは菊模様で、写実的な菊花のほかに、これを巧みに図案化した重ね菊、旭菊、ボタ菊などが描かれます。また、桜も好んでデザイン化され、桜崩しなどは優れた美しい模様として知られています。梅もよく描かれ、枝梅、散らし梅などがあります。楓は鳴子こけしに多く、その他に牡丹、あやめ、撫子、変わり種としては井桁、木目、うろこなどが挙げられます。 2.ロクロ模様 ロクロを用いて線を引くもので、波型、折線、太い色帯の組み合わせのほか、足踏みロクロ特有の技術である「返しロクロ」の複雑な線模様が用いられています。 3.併用式 手描きとロクロ線を併用したもので、弥治郎こけしなどはその代表的なものです。 |
歴史 | こけしがいつ誕生したかについては定かではありませんが、ほぼ19世紀の初め(江戸時代、文化文政の頃)と考えられています。こけしを作っていた工人は、その昔、木地師とか轆轤師(ろくろし)といわれていた人々で、本来、椀や盆、柄杓などの日用雑器を作っていました。
当時の農村には、冬の間を利用して、一年の労働の疲れをいやすために近くの温泉地へ湯治に行くという習慣がありました。そうした湯治場の近くに住む木地師たちは、豊かな木材を利用して、こけしや独楽などの木地玩具を作っては、湯治客相手のみやげ物として売るようになりました。こけしの起源については、いろいろな説がありますが、このように子供向けのおもちゃとして作られたという考えが有力です。明治の中頃には、湯治場も盛んになり、こけしの需要も増え始めます。それとともに木地や描彩も精巧になり、こけしは子供の玩具から、大人の趣味や鑑賞にもたえうる工芸品へと発展していきました。宮城伝統こけしはその優れた技と美が認められ、昭和56年(1981年)には、国の伝統的工芸品として指定を受けています。 「こけし」という呼び名が統一されたのは、昭和15年頃のこと。それまでは、東北各地でさまざまな方言で呼ばれていました。その多彩な呼び名の名付け親は、こけしをかけがえのない遊び相手として慈しんだ子供たちではなかったかと考えられています。 |
◆展示場所
みやぎ蔵王こけし館(蔵王町伝統産業会館)
蔵王町遠刈田温泉字新地西裏山36-135
TEL:0224-34-2385/FAX:0224-34-2300
日本こけし館
宮城県大崎市鳴子温泉字尿前74-2
TEL:0229-83-3600/FAX:0229-82-2589