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主要製造地域:山形県 |
《特徴》
国の伝統的工芸品に指定されている「置賜(おいたま)紬」は、米沢・長井・白鷹に伝わる紬の総称です。
養蚕を行い、糸を紡ぎ、染め、織りへ。
鷹山公が織物政策を始めて40年後、米沢藩は全国有数の織物産地に成長しました。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 山形県工業振興課 様、置賜紬伝統織物協同組合 様
国の伝統的工芸品に指定されている「置賜(おいたま)紬」は、米沢・長井・白鷹に伝わる紬の総称です。
養蚕を行い、糸を紡ぎ、染め、織りへ。
鷹山公が織物政策を始めて40年後、米沢藩は全国有数の織物産地に成長しました。
[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定) ]
提供 : 山形県工業振興課 様、置賜紬伝統織物協同組合 様
素材 | 生糸・玉糸・真綿のつむぎ糸 |
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製法・工法 | 栽培から完成まで、1年3ヵ月の歳月には自然の恵みを通したものづくりの原点があります。
種蒔きから染織まで、すべてを自分たちの手で行う「山形紅花染」その工程を簡単に紹介します。 【1】 畑づくりから種巻き、栽培まで 畑を耕し、4月上旬から中旬にかけて種を蒔きます。 芽が出て成長してきたら、何度か葉を間引きし、高さが20~30cmになったら土寄せし、支柱を立てます。 【2】 紅花摘み 7月上旬から中旬、アザミに似た鮮黄色の花が咲き、赤みを帯びてきたら、朝露で刺が湿って柔らかいうちに、花摘みをします。 【3】 水揉み 摘み取った花びらを水に浸してもむと、花の色が黄色からオレンジ色に変わります。 これは、もともと紅花にある、水に溶けやすい黄の色素が分離し、溶けにくい紅の色素が多く残るためです。 【4】 発酵と杵つき 乾燥後、発酵させると、残った紅の色素が増えます。 さらに紅色を増やすため、臼に入れて杵でつきます。 【5】 紅餅づくり ついた紅花を丸め、「紅餅(べにもち)」を作ったら、乾燥させます。 これは、運搬しやすくすることと、染料の量を調整しやすくすることが目的です。 【6】 色素の抽出と染色 紅餅を灰汁(あく)に浸すと、紅色素が溶け出すため、それに糸を浸けて染めます。 その段階ではオレンジ色に染まるため、さらに酸を加えて赤味を引き出します。 この工程を、目標の紅色になるまで何度かくり返します。 【7】 織る 染め上がった糸を使い、さまざまな置賜紬を織ります。 |
歴史 | 置賜地方の米沢・長井・白鷹近郊は、江戸時代初頭から、織物の原料となる青苧(あおそ)を栽培して越後方面に出荷する原料生産地でした。
江戸後期の9代藩主上杉鷹山公の時代になると、自給自足の織物産地を目指して、青苧を使った織物づくりを開始。 肌になじむ麻織物を作るため、越後から職人を招き、縮織(ちぢれおり)の研究を行いました。 凶作によって青苧織を中断した後は、領内に桑を植え、養蚕を奨励し、「絹織物生産」へと方向転換します。 全国有数の絹織物産地に成長した置賜地域も、戦中・戦後を経て、大きく変化しました。 素材は化学繊維や輸入品へ、織り技術も機械化へ。 その一方で、昔ながらの草木染を手織りで行う染織家が米沢・長井・白鷹、各地に存在していました。 昭和49(1974)年、国が伝統的工芸品を保護する「伝産法」を交付したことをきっかけに、そうした紬を「置賜紬」と名付け、保護、発展させようという動きが起こります。 米沢、長井、白鷹の各織物組合は、具体的にどの紬を置賜紬に指定するか検討しました。 そして選ばれたのが、米沢織の「草木染」、長井紬の「緯総(よこそう)絣・経緯併用(たてよこへいよう)絣」、白鷹紬の「板締小絣」です。 同時に、その技術を持つ12社が集まり、新たに置賜紬伝統織物協同組合を発足。 昭和51(1976)年、それぞれの地で発展した伝統紬は「置賜紬」として、国の伝統的工芸品指定を受けるに至りました。 |